富士フイルム株式会社とは、日本の精密化学メーカーである。通称「富士フイルム」。
概要
国内の写真フィルム分野でトップシェアを誇る老舗会社。誤解されやすいが、「富士フィルム」ではなく「富士フイルム」が正しい表記である。また、同様の表記を採用しているキヤノン、シヤチハタ、キユーピーなどと異なり、読みもそのまま「ふいるむ」と発音する(いわゆる拗音を使わない)のが特徴。
1934年、写真フィルム製造の国産工業化計画に基づき、大日本セルロイド株式会社の写真フィルム部の事業一切を分離継承して「富士写真フイルム株式会社」として設立された。社名に「フイルム」と入れた理由は、フィルム国産化が自社の使命であるとの考えを明確にするためである。「富士」の由来は、初代社長である淺野修一が自社を日本一の会社に成長させる決意から
という想いを抱いていたためである。淺野は「富士」の名称へ強いこだわりを持っており、自社の設立当初既に「富士」が第三者によって商標登録されていたにも関わらず、交渉の末8,000円という当時としては大金で権利を譲渡してもらった経緯がある。
1962年にイギリスのランク・ゼロックス社と業務提携を結び、「富士ゼロックス株式会社」が発足。2006年には持株会社制に移行し「富士フイルムホールディングス株式会社」が発足。写真部門の事業は富士フイルム株式会社が継承している。現在は、写真関係を扱う「イメージング ソリューション」、医療・印刷・液晶ディスプレイ材料などを扱う「ヘルスケア&マテリアルズ ソリューション」、富士ゼロックスが担う複写機などを扱う「ドキュメント ソリューション」の3つのセグメントを掲げ、国際的な事業展開を視野に幅広い分野へ進出している。
関連動画
「きのうの瞬間は、あしたに続いている。」「フジカラ~写ルンです♪」「お正月を写そう♪」などのキャッチーなフレーズを取り入れたCMは、お茶の間の定番として記憶に残っている人も多いことだろう。デーモン閣下や樹木希林をはじめとしたタレントたちの光る演技も見所である。
近年放映されたCMに関してはこちらのページで制作背景などが語られている。
→『富士フイルム』テレビCM インデックス
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関連項目
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