富士見書房とは、株式会社KADOKAWAが保有するブランド名である。
名称の由来は、最初のオフィス所在地の地名が「富士見」だったため。
概要
元々角川書店の子会社として設立され、一度1991年に角川書店に吸収され富士見事業部とされたが、2005年に合併以前と同じく株式会社として独立している。が、2013年に再びKADOKAWAに吸収合併され、ブランドカンパニーとなっていたが、ブランドカンパニー廃止に伴い、現在はKADOKAWAが保有するブランドとなっている。角川グループの子会社であったため、単行本や文庫・雑誌の発売・刊行は「発売:富士見書房、販売:角川グループホールディングス」であったが、前述の通り吸収合併になったため現在は「発売・販売:KADOKAWA」となっている。
1980年代後半から1990年代までスレイヤーズ、魔術士オーフェンなど大ヒット作が生まれ、アニメ化されるなど趨勢を極めたが、2000年代に入ってからは他レーベルに押され気味である。その影響もあってか雑誌・レーベルの統廃合が進んでおり、コミックドラゴンとドラゴンジュニアが統合される、唯一の月刊ライトノベル雑誌であったドラゴンマガジンが隔月刊化される、ドラゴンエイジピュアが廃刊になる、ミステリー文庫が休止するなどという事態になっており、各雑誌の部数も低迷傾向にある。
このような状態になったためか角川書店、角川スニーカー文庫からの出向者を迎え、てこ入れをはかった結果富士見ファンタジア文庫やドラゴンエイジ自体の部数の増加等、復調のきざしが見られる。
2013年8月に富士見書房の初の少女漫画雑誌『ミルフィ』が創刊。(http://www.fujimishobo.co.jp/sp/Millefeui/)ただし、エイジプレミアムと同じく電子書籍雑誌で刊行する。ラインナップはボーカロイド系のコミカライズやオリジナル作品等。
2013年10月1日、KADOKAWAに吸収合併された。「富士見書房」の名称はブランドカンパニーとして残っていた。
2015年4月1日、ブランドカンパニーを廃止し、KADOKAWA内のジャンルごとの局として再編することになり、組織としての「富士見書房」は消滅した。(富士見書房と同じく角川書店、メディアファクトリー等のコミック系部局はコミック&キャラクター局、ライトノベル部局はエンタテインメントノベル局などの傘下に入ることになる。)「富士見書房」の名称はブランド名として残る。また局の傘下として雑誌・コミック・ライトノベルの編集部は組織として残っている。
エイジプレミアム休刊後、2017年にドラゴンエイジの増刊誌として季刊誌の別冊ドラゴンエイジを創刊し2019年7月号から『ヤングドラゴンエイジ』として誌名変更した。『ドラゴンエイジ』の青年誌版にあたる。
ニコニコ漫画において無料連載漫画レーベル『ドラドラドラゴンエイジ』を創刊したが、その後にドラゴンエイジ、ヤングドラゴンエイジ雑誌本誌からの無料再掲載の作品はそのままで、Web連載のみの作品は『どらどらしゃーぷ♯』という、新設レーベルに移行した。その後連載作品が増えたため、オリジナル作品はそのままだったが、小説家になろう・カクヨムなどの異世界ジャンルを中心とした作品は新設した『どらどらふらっと♭』に移籍させている。
単行本レーベル
文庫レーベル
- 富士見ファンタジア文庫
- 富士見ドラゴンブック
- 富士見新時代小説文庫
- 富士見L文庫
- 富士見ミステリー文庫(終了)
- 富士見ロマン文庫(終了)
- 富士見文庫(終了)
- 団鬼六文庫(終了)
- 富士見ドラゴンノベルズ(終了)
- 富士見時代小説文庫(終了)
- 富士見美少女文庫(終了)
- Style-F(終了)
雑誌
漫画雑誌
- 月刊ドラゴンエイジ
- ヤングドラゴンエイジ(季刊、2017年創刊の別冊ドラゴンエイジGXを2019年に誌名変更)
- どらどらしゃーぷ♯(ニコニコ漫画においてのオリジナルを中心とした電子漫画連載レーベル)
- どらどらふらっと♭(ニコニコ漫画においての異世界系を中心とした電子漫画連載レーベル)
- エイジプレミアム(少年漫画雑誌) (休刊)、※有料電子書籍漫画雑誌
- ミルフィ(少女漫画雑誌) (休刊)、電子書籍漫画雑誌
- ドラゴンエイジぴゅあ(休刊)
- 月刊ドラゴンジュニア(休刊)→ドラゴンエイジに統合
- 月刊コミックドラゴン(休刊)→ドラゴンエイジに統合
ライトノベル雑誌
俳句
アニメ化された作品
関連項目
関連チャンネル
外部リンク
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