富士鷹ジュビロとは、島本和彦による漫画作品『吼えろペン』に登場する、架空の漫画家である。
概要
第32話「キャラを殺してしまった男」(サンデーGXコミックス第8巻収録)で初登場。その後も何度も登場し、主人公である炎尾燃とさまざまな形で関わっていく。
サイン会や野球の試合、キャラクターの奪い合いなど、多くの場合はライバルとして対決するが、決して憎まれ役ではなく、作品に対して自分なりの責任を論じたり、雑誌刊行の継続危機などでは炎尾と協力するなど、炎尾と同様、男気あふれる性格を有している。
代表作は『からぶりサービス』。
作品中に膨大な量の伏線をちりばめ、風呂敷を凄まじい勢いで広げる作風が持ち味。しかしその一方で「伏線はすべて回収すべし」という信念も強く持っているため、連載終盤になると、風呂敷を畳みきれない恐れに苛まれ、悪夢を見てうなされるまでになる。
モデルは、島本と同郷の藤田和日郎。
同作で登場する架空の漫画家の多くは「モデルが誰々である」と言明されておらず「おそらくこの漫画家がモデルだろう」とあくまでも読者が勝手に連想する様に設定されているが、富士鷹ジュビロに関しては『新吼えろペンGXコミックス第8巻』のあとがきまんがで、藤田和日郎がモデルだとはっきり書いている。一挙手一投足が藤田作品のパロディで描かれるなど、他の漫画家に比べても、ひときわモデルが強く意識されていると言ってよい。
初登場の第32話が収録されている吼えろペンコミックス第8巻初版のオビで、富士鷹ジュビロ風のメイクをした藤田本人の写真がしっかり掲載されているんですがそれは…
『からぶりサービス』のモデルも、言うまでもなく『からくりサーカス』。新・第8巻のあとがきまんがで題名がストレートに登場している。
風呂敷を畳むのに失敗しかける悪癖を描いた、同巻に収録された第31話『最後のふろしき』との関連を匂わせる記述も存在する。
関連項目
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