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概要
富山大学(University of Toyama)は富山県富山市五福3190に本部を置く日本の国立大学で、略称は富大。医学部と薬学部は杉谷キャンパス、芸術文化学部は高岡キャンパス。
設置は1949年で、2005年に富山医科薬科大学の医学部と薬学部、芸術文化学部に改組された高岡短期大学の産業造形学科、産業デザイン学科、地域ビジネス学科が統合された。工学部はかつて高岡市にあったものが五福キャンパスに移転されたので本部に対して小規模の川を挟んでおり、雨の日などは共通教育棟での教養教育の授業に間に合わない者もいる（それだけ敷地面積が広いともいう）。また学内には駐車場が存在し、自家用車などでの通学も可能となっているが、許可をとる必要がある。色々な意味で有名なのは氷雪学とドラえもん学、それと日本で唯一和漢医薬学総合研究所を所有する。図書館は快適。
比較的新しい取組なのであまり知られていないが「PSNS」というブログのような（学内版mixi）サービスが富山大学学生と教職員にのみ開かれていた。（2015年3月末をもって閉鎖）
総合大学であり、人文学部、人間発達科学部、経済学部、理学部、医学部、薬学部、工学部、都市デザイン学部、芸術文化学部を有する。教育学や社会福祉学は人間発達科学部、社会法学や経済学などは経済学部、言語学や心理学などは人文学部の学科になるので注意。理工系の学生には文系のどの学部でどんなことが学べるのか知らない人も少なからずいる。
全国の国立大学の中ではいち早く発達障害学生に対する調査を取り組んでいた大学であり、保健管理センターを中核として学生・親への支援体制が整備されている。
設置学部
経済学部
経済。
かつては入学定員400人超（収容数1600人超）を誇り、2020年現在も335人の入学定員を持つ、富大の中では工学部と並ぶ大きな学部。経済学、経営学、会計学、法律学、社会学、政治学、公共政策学などが学べる。
全国の大学で夜間課程が縮小・廃止されている中で、珍しい夜間主コースが設置されている。
富山大学の略称「富大」を一般に使われている「とみだい」読みではなく、「ふだい」と公式に使用（経済学部発行『富山大学紀要. 経済学部論集』に使われている表題「富大経済論集」の読みは「ふだいけいざいろんしゅう」（英語表記についても” The Fudai keizai ronshu : the journal of economic studies, Toyama University”）であり、また経済学部資料室が運営しているブクログのアカウントIDも「fudaidsec」である。）している数少ない学部である。
沿革
| 年月 | 内容 |
| 1949年 | 富山大学の誕生と共に、文理学部経済学科が設置され、旧高岡高商が事実上復活。 |
| 1953年 | 経済学科が文理学部から独立し、経済学部が誕生。（1学部1学科） |
| 1966年 | 富山大学事件が起こる。（最判昭52.3.15） |
| 1974年 | 経済学部に経営学科が設置される。（1学部2学科） |
| 1979年 | 経営学科のうち法律専攻が分離独立する形で経営法学科が設置される。（1学部3学科） |
| 1985年 | 経営法学科の「法学科」への改称と、授与する称号を「法学士」に変更することを目論むが失敗。（しかし、法学士あるいは学士（法学）への変更は後に達成された。） |
| 1986年 | 富山大学経営短期大学部（富大経短）を吸収し、経営短期大学部は富山大学経済学部夜間主コースに改組。経営短大の定員（100人）のうち60人を夜間主に割り当て、残る40人を含めて60人を昼間主に増員し、経済学部の定員が405人となる。（1学部3学科 昼夜2コース） |
| 1990年3月 | 富山大学経営短期大学部が廃止。 |
| 1996年 | 現在の経済学部棟（研究棟・講義棟）が竣工。玄関ホールに存在する壁画「剣岳」は、竣工後に越嶺会より寄贈された。 |
| 2018年 | 都市デザイン学部の新設に伴う既存学部の定員削減により、入学定員が学部全体で70人減少し335人となる。（昼間主305人、夜間主30人） |
学科紹介
| 学科 | 内容 |
| 経済学科 | 略称は済。 卒業生のうち約25%程度が公務員になる学科。経済学、公共政策などが学べる。学部の中で一番定員が多い。 |
| 経営学科 | 略称は営または経営。 経済学部の中では民間就職が一番多い学科。公務員は10%程度。経営学、会計学などが学べる。 |
| 経営法学科 | 略称は法。ただし、学部公式には経法。 卒業生のうち約35%程度が公務員になる学科。法律学の他、政治学、公共政策などが学べる。学部の中で一番定員が少ない。2020年現在、経済学部にある学科の中で唯一、二次試験で数学が選択できない。 学科名が「経営法学科」と何かぎこちない感じがするが、これは経営法学科が経営学科から分離独立する際の過程に起因している。2学科制下の経済学部は法律系の学科新設を目論むが、同じく法律系学科を目論んでいた横浜国立大学経済学部に公法系の学科（経済学部経済法学科）が先んじて（1976年）設置されたことより、後追いする富山大学経済学部に公法系の学科新設は難しいと判断し、私法系の法律学科を設置することを選択し誕生したことによる。（その関係か法律系学科であるのに、少なくとも1985年頃まで卒業生に授与する称号が経営学士だった模様。） 法学科への改称は目指されていたが、2020年現在達成されていない。 |
夜間主コース
富山大学経営短期大学部の流れをくむ、夜間のコース。「二部」とは違う。
最大の魅力は何と言っても、たださえ安い学費が昼間主の半額（半期133950円。入学料も150000円2020年現在）であることに尽きる。また、卒業に必要な単位数が昼間主に比べて2単位ほど少ない。
社会人も在籍しているが少数であり、夜間主に入学する学生の多くは一般の学生である。
昼間主と違って、夜間主学生は卒業論文の提出が必須ではない（しかし4単位出るので、書ける材料があるなら書くことをおススメしたい）。2018年度入学生より、夜間主においても卒業にさしあたって「卒業研究」（2単位）なる科目が卒業要件となった。（卒論、卒研の選択制になるのだろうか？）
1学年時は夜間主の授業のみに制限されるものの、2年次以降は昼間主の授業も取ることが出来る。2018年度より、最大60単位の科目を昼間主で取ることが出来るようになった（以前は40単位まで）。
就活時に企業に提出する「成績証明書」には、所属欄に夜間主コースの記載がないので安心である。（ただし、取得した単位のうち夜間主で取得した単位の多さや、二外を取っていないこと等で一応判別は出来る）
夜間主と知って露骨に態度を変える面接官がごく少数いることには念のため留意すべきである。
富山大学経営短期大学部
富山県富山市五福3190に所在していた国立の短期大学。現在の経済学部夜間主コースの前身にあたる。
| 西暦 | 内容 |
| 1959年 | 経営短期大学部経営科設置 |
| 1969年 | 経営学科に改称。 |
| 1976年 | 経営管理専攻、経営・法律専攻に1学科2専攻制に。 |
| 1985年 | この年度をもって募集を停止。 |
| 1986年 | 富山大学に吸収。富山大学経営短期大学部は夜間主コースへ改組。 所属していた教員は、富山大学経済学部に着任。 |
| 1990年3月 | 富山大学経営短期大学部が廃止。 |
夕光
『夕光』という学生有志でつくる紀要のようなものを発行していた。
人文学部
人文。
歴史学、文化学、心理学等が学べる学部。一部の研究室では心理学実験をやっており、参加すると謝礼が貰えるものも（学内関係者のみ）。
人文学部棟の前に銅像があるが、あの銅像こそが旧制富山高校の初代校長である南日恒太郎その人である。が、悲しいかな誰も知らないのが実情である。
人間発達科学部
人発。
旧教育学部。教員育成学科のコースと、人間科学（人間学）系のコースがある。
工学部
明治期まで流れていた井田川の旧流路である古川に隔てられた孤島に存在する。最近、都市デザイン学部という仲間が増えた。
理学部
都市デザイン学部
五福の各学部から定員と、理学部と工学部から学科を略奪して、2018年に新設された学部。当初は、理工学部になる予定だったとか、なんとか。（噂話）
工学部がある孤島に学部棟があるが、設置当初は学部棟がなくジプシー状態であった。
医学部
旧富山医科薬科大学。学長が医学部から選任される傾向にあり、およそ他学部は逆らえない。
当初は富山大学に医学部を設置する予定であったが、諸般の事情で新設大学として設置された。
2020年、全世界に猛威を振るっている新型コロナウイルス（SARS-CoV-2）の治療薬として有望視されている「アビガン」は、富大医学部の教授（当時）が富山化学と共同で開発したものである。
薬学部
旧医科薬科大学の学部、と思いきや、医科薬科大学が設立される前の旧富山大学に存在していた学部であり、大学新設に伴い新設大学（富山医科薬科大学）に強奪された歴史を持つ。
と、富山大学から出たり入ったりしている摩訶不思議な学部である。
芸術文化学部
教養科目が五福で開講されることになったことから、移動が面倒くさそう。
学生生活
飲食店データ
| 学食（生協） | 各キャンパス＋工学部 |
生協食堂。チキンカツ(￥220)は不変の人気。ちなみに工学部食堂だとチキンカツは食べやすいように切ってくれる（切ってくれないこともある？）。無線LANも使用可能だが工学部の学食では使用できない。 |
|---|---|---|
| アザミ（生協） | 五福キャンパス黒田講堂前 |
生協のカフェ。12:00前後から数種のパスタが頼めるが、数に限りがあるので早い者勝ち。こちらも食堂同様無線LAN使用可能。 |
| カレーのチャンピオン | 大学前 |
コンビニ
娯楽施設等
| 明文堂富山有沢橋店 |
大学から一番近い書店。前までは現在大学近くにあるファミリーマートの位置に書店があったが、コンビニに代わってからは橋を越えてここまで来なければいけなくなった。自転車があれば遠いようで遠くない、ちょっと遠いくらいの認識。 |
|---|---|
| ゲームインさんしょう二口店 |
ゲームセンター。QMAとかjubeat knitとか置いてあり、店内は割と綺麗。その他、ゲームインさんしょう富山駅前店を訪れる学生も多い。ただしどちらとも、自転車がなければあまり行く気になれない。 |
| ドン・キホーテ富山店 |
言わずと知れた雑貨屋、数年前に富山にもオープン。自転車と時間があればいくかな？ くらいの距離。上のゲームインさんしょう二口店よりちょっと行ったところ。富山ではここでしか国産のドクターペッパーが売られているのを（編集者は）見たことがない。 |
| ファボーレ |
婦中にあるショッピングセンター、近くにはヤマダ電機とコジマ電機がある。アニメ「true tears」では『パボーレ』として、安藤愛子と仲上眞一郎がデートをした舞台でもある。ちなみに『今川焼あいちゃん』は氷見線越中中川駅付近のたこ焼き屋がモデル、そのまんま。自転車あってもあまり行く人はいない。 2019年に増床され、「true tears」で描かれた面影はなくなった。 |
関連動画
関連商品
関連項目
関連リンク
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