富良野とは、北海道の上川地方南部の地域を指す。
簡単に言うと北海道の真ん中あたりであり、ゆえに富良野市は「へその町」とも呼ばれる。
概要
地名の由来はアイヌ語の「フラーヌイ」(におう炎、臭いニオイのするところ)。十勝岳の噴気にちなんだといわれる。
の4つにおよび、かなり広大である(北海道全体で見るとそれほど大きくは無いが)。
富良野は「丘のまち」こと美瑛町との(観光資源的な)結びつきが強く、「富良野・美瑛」と並び称されることも多い。
ラベンダー
富良野の名物とも言えるラベンダーだが見ごろの時期はおおよそ7月いっぱいと意外に短い。だが時期がずれても温室やその他の花々も見ることができるのであまり気にする必要は無いと思われる。ちなみに満開のラベンダー畑の中は強い香水のようにドギツイ臭いがする。
産業
主な産業は農業でありジャガイモ、タマネギ、ニンジンなどが主に生産されている。特にニンジンの生産量は日本一である。また、観光産業も盛んであり各所に観光スポットが存在する。
交通
鉄道はJR富良野線と根室本線がある。殆どの列車が鈍行。
根室本線は滝川市と十勝を富良野市を経てつなぎ、十勝から釧路・根室へ至る。本数こそ少ないものの、滝川駅や十勝側(新得駅か帯広駅)での他の列車への接続はよい。
富良野線は富良野地域と美瑛町、旭川市を結ぶ路線である。観光シーズンとなる夏には、富良野・美瑛ノロッコ号という観光列車が走り、臨時駅としてラベンダー畑駅が設置される。
空港は旭川空港が近いが、新千歳空港の利用もそれなりにあるとみられる。
中長距離バスは富良野-札幌(1日9往復)、美瑛・上富良野・中富良野・富良野-帯広(1日3往復)、旭川駅-旭川空港-美瑛-上富良野-中富良野-富良野(1日8往復)、富良野-占冠村(1日3往復)など。
公共交通機関のみでの移動では、それぞれの街の中心部へのアクセスこそ楽なものの主要観光地へのアクセスには面倒なため、1日2日で各名所を回りたいのであればレンタカーを借りるのがオススメである。それでも十勝地方のように土地が平坦ではないため移動時間はけっこう長い。
その他
- カレーの具となる野菜の生産が盛んなこともあって名物料理はカレーである。
- 「ナウピー」という最中で包まれた珍しい納豆が売られている。富良野の小学生は給食で皆これを食べたことがあるらしい。
- 「北の国から」「優しい時間」「風のガーデン」「鉄道員」などTVドラマ、映画の舞台にもなっておりそのロケに使われた建物などが各所にある。が、あまり交通の便が良くない所もあるので注意。
- 北海道大学第八農場、東京大学演習林があり、戦前はその広大な土地を小作農たちに比較的安い手数料で貸していた。このため、戦後の農地改革で逆に農家の負担が増大することを疎んで賛成しない者も多かった。ちなみに北大第八農場は消滅したが東大演習林は今も現存する。
- 富良野市のゴミ分別は日本で3本の指に入るほど種類が多く、非常に面倒である。
関連動画
関連項目
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