対象aとは、フランスの精神分析家・哲学者である『ジャック・ラカン』が提唱した、「欲望の原因としての対象」の概念を意味する言葉である。
※ 同名の楽曲については『対象a(anNina)』を参照してください。
概要
他人の中に埋め込まれ、私にとって非人間的で疎遠で、鏡に映りそうで映らず、それでいて確実に私の一部で、私が私を人間だと規定するに際して、私が根拠としてそこにしがみついているようなもの、これをラカンの用語で「対象a」と言う。対象aの代表格は、乳房、糞便、声、まなざしの四つ組である。
深く知りたい場合は、はてなキーワードやこちらを参照してみてください。
また、Wikipediaなどで『ジャック・ラカン』を調べてみるのも良いでしょう。
つまりは
求めるもの(=欲望の対象)は、自分の記憶や経験に裏付けられているだけの既に存在しないもので、決して満たされることはないが、自分は常にそれを求め、そこにあるものだと認識しているもの。それは物理的なものかもしれないが、経験や記憶によって付加されている要素があるため、(物理学的な解釈での)現実に存在するものと一致するわけではない。
といったところだろうか。
※ もっと良い解釈があるかもしれないので、参考程度に捉えて欲しい。完璧な解釈は出来ないとも考えられるが…
非常に難解でイメージしづらい概念であるため、専門家でないと理解は出来ないと思われる。なんとなくでいいだろう。
正直、編集者もよくは分かっていない。申し訳ないが、分かる人居たら修正・補足してください。
ここでひとつのイメージ
番町皿屋敷
- 私→菊
- 他人の中に埋め込まれ→「ひとつたりない」ことで怒ったのは主人
- 私にとって非人間的で疎遠で→
- 鏡に映りそうで映らず→皿は現存しない
- それでいて確実に私の一部で→「ひとつたりない」ことがなければ幽霊にならなかった
- 私が私を人間だと規定するに際して私が根拠としてそこにしがみついているようなもの→「ひとつたりない」ことがなければ怪談が成立しない
- 「対象a」→皿一枚
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関連項目
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