将棋とは、ボードゲーム(盤上遊戯)の一種である。ニコニコ含め、世間ではもっぱら本将棋のことを指す。
概要
日本将棋、本将棋とも。9×9の盤の上で8種類の駒を操り二人で戦う。
チェスやシャンチー(中国将棋、象棋)と同じく古代インドのチャトランガを先祖とする。このタイプのゲームでは世界で3番目にプレイヤー人口が多いといわれている。
相手の駒を捕って自分の戦力として使えること(=持ち駒)が大きな特徴である。このシステムにより考えうる手数が指数関数的に増加し、戦略性を増す。
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NHK杯テレビ将棋トーナメント |
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加藤一二三九段 ver. |
基本ルール
9 | 8 | 7 | 6 | 5 | 4 | 3 | 2 | 1 | ||
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一 | |
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二 | ||||||||
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三 | |
四 | ||||||||||
五 | ||||||||||
六 | ||||||||||
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七 | |
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八 | ||||||||
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九 | |
- 二人が所定の位置に駒を置いた状態から、順に駒を動かす。初期配置は上の図の通り。
駒は 玉将(王将)・飛車・角行・金将・銀将・桂馬・香車・歩兵の8種類で、それぞれ動きが決まっている。 - 相手の駒と同じ場所に自分の駒を進めると、その駒を取ることができる。
- 取った駒は「持駒」となり、自分の番に駒を一つ動かす代わりに、その駒を盤上の他の駒がない好きな場所に打つことができる(いくつかの制約あり。例:二歩)。
- 相手の陣地(奥の3列)に自分の駒を進めたり、相手の陣地にある自分の駒を動かすと、玉将(王将)・金将以外はその駒を裏返すことができる(成り)。成ることで単純に強化される駒もあれば、元の動きを失う駒もある。
- 相手の玉将/王将を取れることが確定したら(詰み)勝利となる。また詰まされることが決定的である場合などに、自ら負けを認めて対局を終了させることも多い(投了)。
他にも細かいルールがあるので、将棋の基礎知識|日本将棋連盟を読むとよいだろう。
ルールのイメージがつかめなければ、駒を動かしながら試せる解説ページ(ハム将棋など)に行ってみよう。
将棋とコンピュータ
2000年代以降コンピュータ将棋の棋力が向上したことにより、イベントでコンピュータとプロ棋士との対局が組まれることが増加した。ニコニコでは2012年から6回にわたって将棋電王戦が開催され、コンピュータが現役プロ棋士に初めて勝利したことがニュースに取り上げられるなど大きな注目を集めた。
タイトル戦
タイトル戦とは、公式棋戦のうち優勝者にタイトル(称号)が与えられる特別な棋戦である。タイトルの序列は賞金額で決まっており、特に竜王と名人の扱いは別格とされている。
タイトル保持者は、名前の後に段位の代わりに保持タイトル名を付けて呼ばれる(「○○名人」など)。複数冠を所持した場合は通常「◯◯二冠」等と保持数で呼ばれるが、竜王または名人も保持していた場合はそちらが優先して呼ばれる。また、竜王と名人を両方保持した場合は「◯◯竜王・名人」と呼ぶ。例外的に羽生善治が七冠制覇していた時期は「羽生七冠」と呼ばれていた。
タイトルを獲得する方法は「タイトル保持者に勝利する」ことである(七番勝負/五番勝負/三番勝負)。タイトル保持者への挑戦者は、保持者以外による対局(リーグ戦やトーナメント戦)で決定される。
現在の将棋プロ棋士タイトル保持者
棋戦 | 期 | 称号 | 保持者 | 備考 |
---|---|---|---|---|
竜王戦 | 第35期 | 竜王 | 藤井聡太 | 2期連続・通算2期 |
名人戦 | 第81期 | 名人 | 藤井聡太 | 1期目・通算1期 史上最年少名人、史上最年少7冠 |
伊藤園お~いお茶杯 王位戦 |
第64期 | 王位 | 藤井聡太 | 4期連続・通算4期 |
王座戦 | 第70期 | 王座 | 永瀬拓矢 | 4期連続・通算4期 |
棋王戦 コナミグループ杯 |
第48期 | 棋王 | 藤井聡太 | 1期目・通算1期 史上最年少で6冠達成 |
叡王戦 | 第8期 | 叡王 | 藤井聡太 | 3期連続・通算3期 |
ALSOK杯 王将戦 |
第72期 | 王将 | 藤井聡太 | 2期連続・通算2期 |
ヒューリック杯 棋聖戦 |
第94期 | 棋聖 | 藤井聡太 | 4期連続・通算4期 |
女流棋士のタイトル戦
棋戦 | 期 | 称号 | 保持者 | 備考 |
---|---|---|---|---|
ヒューリック杯 白玲戦 |
第2期 | 白玲 | 里見香奈 | 1期目・通算1期 |
大成建設杯 清麗戦 |
第5期 | 清麗 | 里見香奈 | 2期連続・通算4期 |
マイナビ 女子オープン |
第16期 | 女王 | 西山朋佳 | 6期連続・通算6期 |
リコー杯 女流王座戦 |
第12期 | 女流王座 | 里見香奈 | 2期連続・通算6期 |
岡田美術館杯 女流名人戦 |
第49期 | 女流名人 | 西山朋佳 | 1期目・通算1期 |
女流王位戦 | 第34期 | 女流王位 | 里見香奈 | 5期連続・通算9期 |
霧島酒造杯 女流王将戦 |
第44期 | 女流王将 | 西山朋佳 | 1期目・通算3期 |
大山名人杯 倉敷藤花戦 |
第30期 | 倉敷藤花 | 里見香奈 | 8期連続・通算13期 |
現役プロ棋士
以下は現役プロ棋士とその段位である。(五十音順)
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)
昇段、新四段等により情報が変更された場合は修正をお願いします。
九段
八段
七段
六段
五段
四段
引退棋士、女流棋士、元奨励会員等
引退棋士・物故棋士
引退棋士とは将棋連盟「フリークラス棋士の引退規定」による引退、または本人の意志によるプロ棋士の引退者を指す。退会者とは違い、将棋連盟正会員として席が残る。
女流棋士
女流棋士とは、女性への将棋普及を目的に設けられた女性棋士採用枠に該当する棋士のことである。プロ棋士は別の制度で、女性のみ規定の条件を満たすことで女流棋士となる権利を得る。
日本将棋連盟所属女流棋士
日本女子プロ将棋協会(LPSA)所属女流棋士
フリーランス
引退女流棋士
元奨励会員、退会棋士
- 荒木宣貴(元奨励会員)
- 許さん(指導棋士、元奨励会員)
- 甲斐日向(元奨励会員)
- 永井英明(元奨励会員、永世聞き手)
- 橋本崇載(退会棋士)
- 間宮純一(退会棋士)
- 石橋幸緒(退会女流棋士)
- 竹俣紅(退会女流棋士)
将棋は「指す」もの
「将棋をプレイする」という意味の動詞には「指す」が使われる。ニコニコでは「将棋を打つ」とコメントすると、突っ込まれる事がある。荒らされる事を防ぐ意味でも将棋は「指す」と表現するのが無難といえる。
将棋を「打つ」と言わない理由や「指す」と言う理由にはプロ棋士でも「昔からの慣例だから」以上の答えはないらしい。ただし将棋で「打つ」を全く使わないわけではなく、盤面外から持ち駒を盤面内に置く事は「打つ」と言う。
なお、共同通信社『記者ハンドブック』の「誤りやすい語句」に「将棋を打つ」(正しくは「将棋を指す」)の表現があり、『朝日新聞の用語の手引』の「誤りやすい慣用句・表現・表記」に「碁を指す、将棋を打つ」(正しくは「碁を打つ、将棋を指す」)の表現がある。
ニコ棋士
当記事の掲示板(お絵カキコ)で対局していた紳士たち。その模様は過去ログで参照出来る。
er氏 | 第一回ニコニコ将棋名人戦挑戦者。 独特な玉形から豪快な攻めを繰り広げるも、銀翔氏に惜敗。 |
銀翔氏 | 初代ニコニコ将棋名人。熱戦の末にer氏に勝利し、 初代ニコニコ名人位を獲得。 棋譜から推測するに、四間飛車が得意と思われる。 |
関連項目
将棋の関連項目一覧に記載
関連動画
関連生放送
ニコニコ生放送では多くのタイトル戦の生中継、番外企画等が放送されている。
タイムシフト視聴が可能かは棋戦による。
関連静画
関連チャンネル
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