小さき勇者たち〜ガメラ〜単語

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チイサキユウシャタチガメラ
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ガメラ少年のために

少年ガメラのために

小さき勇者たち~ガメラ~とは、2006年開の“ガメラシリーズ”の映画である。

開日は2006年4月29日

概要

ガメラ生誕40周年記念作品。
シリーズ通算第12作に当たり、現時点までの純ガメラ映画作品としては最新作。

監督田崎太、脚本は由佳里。
制作費は約15億円。

主題歌MINKの「ETERNAL LOVE

1995年1999年までの平成三部作を制作していた大映・徳間からシリーズの版権が角川(現:KADOKAWA)に移った後に作られた作品であり、制作角川ヘラルド映画配給松竹となっている。

先の平成三部作とは一切の繋がりのない全なリブート作品で、それに加えて本作はこれまでポリティカルおよびミリタリーテイストの強い作が特徴だった前三部作とは対照的に、旧昭和時代におけるガメラシリーズへの原点回帰してか子供ガメラの交流”子供ガメラの成長”コンセプトにしており、主人公を含めた多くの要人物は子供で占められ、そのため物語も全体的に子供中心の線で話が進む純ジュブナイルファンタジー作品としての趣きが強い作品になっている。

これまで低予算である事が多かったという同シリーズにおいて本作では10億円以上の破格の予算が当てられたとされ、ロケ地となった岐阜県では10m大の実物大ガメラ模型が作られてそれをイベントで一般開したりといった大規模なタイアップ企画も催されるなど、映画開前は本作の積極的なPRが行われていた。

しかし、開後の最終行成績は4億程度と、制作費と較すると結果的には不振に終わる事となり、ファンからの評価においてもこれまで以上に賛否両論で、昭和時代の作への回帰に納得、理解を示す者もいれば、前三部作のハードかつシリアスな雰囲気の印の方が強いあまり本作の急な路線変更に対して落胆に近い感想を抱く者もいるなど、その評価は大きく二分される事となった。

評価の方はまだしも行成績に関しては制作元の角川無視できなかったのか、本作を最後に現在までガメラシリーズ映画製作は途絶えたままの状態となっている[1]

ちなみに幼体時のガメラが登場するシーンでは「ケヅメリクガメ」というリクガメの一種をタレント動物として使っており[2]、本作ので安易にケヅメリクガメに手を出す人間の増加を懸念してか映画上映前にはケヅメリクガメ飼育に関する注意喚起のメッセージが表示されていた。

あらすじ

1973年岐阜県志摩にて人間を襲う「ギャオス」の群れと、それに挑む「ガメラ」の戦いが繰り広げられていた。
数で攻めるギャオスに追い詰められたガメラは遂に自爆という最後の手段を持って全てのギャオスを殲滅し、人々をギャオスの脅威から守った。

それから30年以上経った2006年志摩に住む少年相沢透はかつてガメラ自爆して果てた場所の近くで水晶のような石とその上に置かれたを見つけ、やがてそのからリクガメに似た子が誕生し、透はそのに死んだが自分につけていたあだ名に因んで「トト」と名付けて育てはじめる。

しかし、その子は宙を浮いたり、火を吹いたり、さらに短期間でゾウガメほどに大きくなったりと常識では考えられないような性質を次々と発揮し出すようになり、透達の間でこのがあのガメラではないかとの疑惑が浮上する中、ある日トトは透の前から然と姿を消す。

それからしばらくしてギャオス遺伝子から誕生した新種の怪獣「ジーダス」が志摩に出現し、破壊の限りを尽くして行ったが、そこに10m級にまで巨大化を遂げたトトが現れてジーダスの前に立ちはだかった。

登場怪獣

本作に登場するガメラおよびギャオスに関しては該当項目を参照。

ジーダス

首元の巨大な襟巻きが特徴のティラノサウルスなどの大恐竜に似た怪獣
口の中に先端が鋭利なカメレオンのように伸びる長い舌を持ち、それを勢いよく飛ばして敵の体を貫く。

1973年ガメラ自爆で吹き飛んだギャオス遺伝子を摂取した爬虫類突然変異して誕生したとされ、ギャオスと同様に積極的に人間を襲って捕食する暴な性格であり、加えてギャオス念も引き継いでいるのかガメラ=トトを執拗に狙う。

関連動画

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関連コミュニティ

関連項目

脚注

  1. *2015年コミコンNYにて石井監督によるガメラを題材とした短編映像開されたが、これも結局は映画としての制作は成される事はなかった。17年後の2023年NETFLIXネット配信用アニメ作品となる『GAMERA-Rebirth-』が制作されたものの、劇場用作品としては未だに本作が最後作である
  2. *一方で、この時のケヅメリクガメの扱いが動物虐待ではないかという疑惑のも上がっていたとされる

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小さき勇者たち〜ガメラ〜

7 ななしのよっしん
2022/06/25(土) 18:24:24 ID: PXezwSUdUT
トトは新しいガメラ像としてアリだがジーダスに魅がない。
レギオンイリスとまでいかないでも、バルゴンやギロンくらいキャラが立った敵怪獣を出して欲しかった
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8 ななしのよっしん
2022/11/16(水) 04:01:30 ID: lmFAQnF5r4
個人的にはいかにも怪獣!って感じで好きだががないよなジーダス
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9 ななしのよっしん
2022/11/17(木) 12:18:29 ID: lja/Z7VVYm
本来はトトの成長を含めシリーズ化も検討してたんだろうし
地味っぽさは「序盤のそこそこ強い敵」ポジションゆえだろうねぇ
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10 ななしのよっしん
2022/11/30(水) 21:11:11 ID: T/ocx7XF/7
ゴジラシリーズによるガメーバの死体少年死ね鈍間なめ!」などの幼稚な攻撃を経ての
ウルトラマンに出てくるゴジラパクリ(円谷監督セルフ)のパクリ(非認)
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11 ななしのよっしん
2023/04/20(木) 00:19:43 ID: 9cH/vYVubb
この映画のだいぶ前に、金子監督が本に色々書いてたんだよな。それだと、大映は「子供主人公にした、ファンタジー寄りの作品」をして、金子監督たちは「そんなの子供にも受けねーよ」と反発し、それが通り、平成ガメラが生まれた、と。
そういう事情を知っていると、どうしても「あー、やっちまったな」という気がしてしょうがない作品だ。あげく金子監督からも「あの作品が失敗したことで、自分たちのが正しかったことが明された」なんて言われてたりする…。
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12 ななしのよっしん
2023/05/03(水) 03:59:36 ID: lja/Z7VVYm
平成ガメラは好きだし、あの作品の怪獣映画への度は大きいと思ってるけど
モスラ三部作も楽しんでた身としてはハード系作品しか許さないような言説にはノーと言いたいね

まぁ実写子役を使った表現の限界ってのはあるかもしれないし
子供不思議生物との交流というジャンルアニメの方が相性いいんで
ガメラリバースはそういう方向になったんだろうけど
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13 ななしのよっしん
2023/09/13(水) 22:17:17 ID: JBUuefWkVU
トト役のリクガメTwitter話題になってた。
コジロー』という名前現在の大きさは40cm程。まだ大きくなるらしい…
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14 ななしのよっしん
2023/09/22(金) 13:02:50 ID: xsq7jpzd3S
上で挙がってるモスラ三部作は、特撮怪獣映画という同じジャンルで同じ路線だけど悪くない出来だった
つまり悪いのは「子供主人公にした、ファンタジー寄りの作品」じゃなくて、本作の出来の悪さなんだよね
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15 ななしのよっしん
2023/10/04(水) 00:42:50 ID: 9cH/vYVubb
主人公少年赤石少女にあげちゃって、それをまたなんとかトトのところに持ってくる展開は、
ゼロからマイナスに行って、それからゼロに戻るだけでは客は感動できない」
 と言われる、創作における駄展開に感じたな。
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16 ななしのよっしん
2023/12/28(木) 16:41:22 ID: ltkXCWEC0v
>>10ゴジラガメラ間の幼稚な攻撃の元祖は1980年の「宇宙怪獣ガメラ」での「さらばジラ」なんだよなあ
て言うかこれがダントツで一番酷い
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