小人閑居して不善を為すとは、つまらない凡人は人目に立たず一人でいると、ロクなことをしない、
という意味の中国の故語である。
概要
四書五経のうちの四書の一つ、大学の第一章一節に出てくる有名な言葉。
凡人は暇を持て余すとロクなことをしない(だから一生懸命働け!)といった意味で理解している人が多いが、
品性のない凡人は他人の目がないと悪いことをする、というのが本来の意味である。
原文では、
君子必慎其独也 小人閑居為不善(教養や人徳を備えた知識人の君子は、他人の目がなくても必ず慎み深く行動するが、教養や人徳のない、品性に欠ける小人は、一人でいると悪事を犯しやすくなる)
となっており、君子と小人を対比させ、君子の特権性とともに、一般庶民に対する差別感情を示している。
実際に、高麗、李氏朝鮮王朝時代の支配階級の両班は労働の義務を免除されるような存在であったらしく、君子は知識教養によって生きる身分であるから、小人のように慌ただしく労働に追われて過ごす必要はないという意味も込められている。
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