小平奈緒(こだいら なお)は日本のスピードスケート選手である。
概要
中学校時代から全国大会で活躍した選手だったが、保健体育の教員免許等を考えたうえで実業団のオファーを蹴って信州大学教育学部に進学。 2009年にユニバーシアードで女子1500m優勝などの成績を残す一方、これといって特別な配慮を受けることなく自力で大学を卒業した。信州大学卒業後は松本市の相澤病院所属の選手となり、翌2010年にはバンクーバーオリンピックに出場。1000mと1500mでは5位入賞。 女子チームパシュートでは穂積雅子・田畑真紀とともに銀メダルを獲得した(地味に、小平は大卒女子選手のメダリスト第1号となった)。
しかし4年後のソチオリンピックでは500mで5位入賞、1000mでは13位。メダルに手が届かなかった彼女は自分を鍛え直すべく、オランダに2年間留学することになる(この間、相澤病院は書類上小平を"長期出張"扱いにしている)。 これが功を奏して、2014-15シーズンはISUワールドカップ女子500m金メダル、2017年の世界距離別選手権で500m優勝・1000m2位、世界スプリング選手権優勝などの活躍を見せる。 おまけに、インタビュー対応ができるどころか早口言葉もいけるレベルのオランダ語を身に着けた。
そして名実ともに日本のエースとして迎えた平昌オリンピックでは、女子1000mで銀メダルを獲得し銅メダルの高木美帆と並んで冬季五輪女子史上初のダブル表彰台を達成。さらに女子500mにおいては五輪新記録の36秒94を出し金メダルを獲得、このとき2位となった戦友イ・サンファとともにウィニングランをするシーンが世界中から称賛され、同大会の閉会式でも「フェアプレーと友好を世界に伝えた選手代表」として登壇した。
そんな彼女だが、"氷上の詩人"という一面も持ち合わせており、
- 「スケートが自分の足になってくる。さらに言えば、氷が自分の足になってくるような感じです」
- 「与えられるものは有限、求めるものは無限」
- 「自分の氷としっかり対話して、とにかく自分の好きなようにこの氷を味わおうと思って滑りました」
などなど、とにかく事あるごとに口から味わい深い名言を生み出すことでも知られている。
記録もさることながらその言葉にもぜひ注目していただきたい。
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