概要
新潟県新潟市出身。主に週刊少年ジャンプにて漫画原作者と組んで活動している。
髪や陰影の描き方が独自で、絵柄で判る漫画家の一人。
略歴
デビュー前後
高校生時代に手塚賞準入選及び佳作入賞し、当時から定評のあった絵の上手さもあり10年に1人の逸材と呼ばれていた。 佳作入賞した『CYBORGじいちゃんG』で初の週刊少年ジャンプ連載をするも長くは続かず、その後は小畑単独で連載を持つには至らなかった。
原作付き
原作:泉藤進による『魔神冒険譚ランプ・ランプ』以降は、必ず漫画原作者と組んで活動するようになる。しかし、絵柄は良くともそれだけで連載が長続きする訳でもなく、1~2年のスパンで何度か違う原作者と組みながら、ジャンプを中心に集英社漫画雑誌を転々とする日々が続いた。
※余談であるが、小畑を師匠と慕い、彼の下でアシしていたこともある和月伸宏は、後に作家仲間の同人誌上対談にて、この時期の編集部の、小畑への扱いの悪さに言及し、当時の編集部への批判(小畑師匠の力を全く活かせていない、もっと早くにブレイクしているはずだった、等)をぶちまけている(同時にほったゆみ女史への感謝も述べている)。また和月は『るろ剣』のコミックスのライナーノートにて度々小畑への感謝や漫画家としての尊敬の念を繰り返しており、そこから小畑に興味を持つようになった者も少なからず存在するものと思われる(本リビジョン編集中の筆者とか)
『ヒカルの碁』のブレイク
デビューから10年近く、実力はあれど漫画家としてあまり日の目を見ない存在だったが、1998年、原作:ほったゆみによる『ヒカルの碁』で大ブレイク。絵の綺麗さは当然として、地味極まる「碁」をあたかもスポ根を見ているかのような迫力溢れる描写をしたことで、碁に興味がない、ルールを知らない読者をも引き込む事に成功した。元々完成度の高かった絵柄も、本作後半(中学生編)で一応の完成を見、その後も作品に合わせた多少の絵柄変更はあれど、基本的なラインはこの時期に確定したと見ることが出来る。
『デスノート』ブーム ~ ヒットメーカーへ ~
原作:大場つぐみと組み、2003年、読み切り版『デスノート』を掲載、同年連載開始する。非常にダークで「努力・友情・勝利」の古典的少年漫画原則と真っ向から対立する本作であるが、結果として3年以上の連載、TVアニメ化、実写映画化を果たし、更にはハリウッドリメイクも予定されるなど、ジャンプの中でも指折りのヒットメーカー作家となる。
ニコニコ的には、本編即消しされるようになる前とTVアニメ放映時期が重なっていた事もあって、当然ながら人気作品ジャンルのひとつであり、MADも多く作られた。また後期OPの公式MADかと思わせるようなエキセントリックな映像作りも話題になった
~現在
『デスノート』の連載終了後は、ゲーム『ブルードラゴン』のコミカライズ的位置づけの『BLUE DRAGON ラルΩグラド』(原作:鷹野常雄)の連載をするも、ゲーム設定との相違や読者のデスノート的な期待との食い違いから半年で打ち切りとなる。その後、ジャンプSQ創刊記念他数本の読み切りを掲載した後、2008年からはジャンプの人気漫画家を目指す少年達を描く『バクマン。』(原作:大場つぐみ)を連載開始。現在に至る。
漫画以外の仕事
デスノートの人気沸騰の影響で、漫画以外の仕事もその時期から多くなる。バンプレストのACTゲーム『義経記』のキャラクターデザインや、集英社刊行の漫画雑誌以外の雑誌・書籍等にて、表紙やピンナップを描くこともある。
表紙絵を担当した太宰治作の『人間失格』(集英社)が、ライトノベルブームの影響もあってか古典文庫としては異例の売上を見せた。この古典ノベルシリーズが日テレ『青い文学シリーズ』として、2009年10月10日よりアニメを全12話で放映。小畑が担当した『人間失格』(全4話)『こころ』(全2話)も、彼の絵柄でアニメ化された。
主な代表作
関連商品
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関連項目
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