小飼弾(こがい だん)とはプログラマー、スーパーハカー、投資家、書評家、アルファブロガーである。
コンピューターネットワークの構築・機材販売、文書翻訳、コンサルティング業務などを行なう、株式会社ディーエイエヌの代表取締役。
概要
日本のWEBプログラミングのパイオニア。ホリエモン率いるオン・ザ・エッヂ(後のライブドア)の元取締役・技術最高責任者だった。
中卒・カリフォルニア大学バークレー校中退という珍しい経歴の持ち主。
プログラミング
PC8000やAppleⅡなどが出始めた時期が子供のころで、触れたことはありったが、本格的に始めたのはカリフォルニア大学のバークレー校時代から。入学当初は分子生物学を選択していたが、実験がヘタで、データをいじるときにコンピュータを使い始めた。それから正規の授業で習って、プログラミングを覚えていった。
意外と受け身の性格なので、「弾さんでないと無理かな」と依頼される仕事が多い。仕様さえくれれば何でもつくれる。予算をもらえればGoogleのシステムだって開発できる。
プログラミングの面白さは何かをつくる面白さである。特にソフトウェアは設計図も材料も不要で、出来上がりが早く、思い描いた形に近いものが完成させられる。実際のモノですと微妙なズレなどが生じるが、プログラミングはきちんと書けば、自分の意図をそのまま反映させられる。
文章を書くのとプログラムを組むのを明確に区別していない。プログラミングは楽という。両者をわけるとすれば文章は読者を想定しており受け手によって解釈が異なるのであるていど幅をもって書くようにしている。一方のプログラムはコンピュータが読者なので、その反応が実験できるところが面白い。
最近ではJavaScriptが気に入っている。ちょっとしたものをつくるならC++が最適。Perlはもちろん使っている。
Perlの開発者であるラリー・ウォールと親しい。最初に会ったのは米国外で初めて開催された、東京でのPerlのパワーカンファレンスだった。ラクダ本(ウォールの著書である『プログラミングPerl』[邦題])にサインしてもらった。
今はPerlのEncode Moduleのメンテナンスをしている。Ver5.8の開発にもかかわった。オン・ザ・エッヂ時代にもJcode.pmのメンテなどをしていたが、退社したころにVer5.8の開発メンバーを探しているとMLで知ってやろうとなった。半分恩返しになるかと思って始めた。
ただ、単にプログラミングをするのではなく、「プログラム+α」が大事だと思っている。プログラミングは、コンピュータ上で何かを動かす仕組みをつくる手段、コンピュータが解釈できる段取りを組む手段であって、それ自体は全然大したことがない。大切なのはプログラマが「何をするか」を決めることで、かなり難しいのが、がぜん楽しい。
ブログ・書評
ライブドア問題の際、元取締役ということで、あることないこと書かれたのを機に時分の意見を言う場としてブログを始める。
1日5~6冊載せることもある。一日に読む量は 平均すると献本で届くのが5冊、自分で買うのが5冊で、1日10冊くらい。読むだけなら今の5倍は読めるが物理的に手が動かないらしい。
人間はインプットは大量にできるがアウトプットは時間がかかる。結局は手になるのであと2本手がほしいという。理想的には義体化してコンピュータとつなげるなどもいいと思っている。インプットの量はまだまだキャパシティがある。
1冊10分で読める。もっと早いかもしれない。たいていは何かをしながら読んでいている。一番多いのは他の本を読みながら読む。
本のジャンルは科学技術系が多くて、以前に比べて小説はあまり読まなくなった。ただ、筒井康隆は全部読んでいて彼はすごいと思っている。小説も書評もエッセイもどれも最高で、日本のダビンチと言っていいと思っている。あとは小松左京や星新一も読んだ。同じSF作家の神林長平は「日本語が読めてよかった」と思える作家。
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