『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』とはブシロードとネルケプランニングによるメディアミックス作品である。2018年7月より9月までTBS他でテレビアニメが放送された。
概要
本作はミュージカル×アニメで紡ぐ「二層展開式少女歌劇」と銘打ち、舞台とアニメをリンクさせながら展開されるメディアミックス作品群である。いわゆる2.5次元ミュージカルに近い作品であるが、ミュージカルを原作とし、舞台とアニメのキャストが同じであるところが従来の2.5次元ミュージカルとの違いとなっている。
スタァを目指して舞台に立ち、演劇学校に通う「舞台少女」たちの姿にスポットライトを当て、謎めいた地下劇場の舞台とそこで行われる「レヴュー」を舞台装置とし、情熱を燃やしキラめきを放つ舞台少女が歌い、踊り、そしてお互いの想いをぶつけ合う物語である。
2017年9月に最初のミュージカル『#1』が公演され、翌年7月からテレビアニメが放送開始、同年10月に続編となるミュージカルの『#2』が公演、2021年夏にミュージカルの『#3』が公演された。ミュージカルの舞台とアニメシリーズとは相互に関連しつつそれぞれ独自の設定や物語展開を持ち、影響し合いながらレヴュースタァライトの作品世界を形成している。
舞台とアニメ以外にも、漫画やアプリゲーム、ラジオ番組、ライブコンサート、朗読劇などのメディアミックスが展開されている。
テレビアニメは上記の通り、ミュージカル1作目に続くかたちで2018年7月より9月まで放送された。監督は古川知宏、脚本は樋口達人。放送局はTBS/MBSほか。なおアニメ版の声優もミュージカルの演者がそのまま務めた。
また2019年11月3日には映画化の情報が解禁され、「再生産総集編」と「完全新作劇場版」の2作品の製作が発表。再生産総集編『少女☆歌劇 レヴュースタァライト ロンド・ロンド・ロンド』は2020年8月7日に、続く新作劇場版『劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト』は2021年6月4日にそれぞれ公開された。
ゲームアプリ『少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE-』(スタリラ)が現在配信中。2018年6月23日から事前登録が開始され、10月21日にAndroid版、10月28日にiOS版がリリース。
舞台およびアニメシリーズで主な舞台となった聖翔音楽学園の第99期生たちの物語だけに留まらない、様々な演劇学校の多彩な舞台少女が登場する。
2022年2月にはこのゲームアプリ(スタリラ)を原作とするミュージカル舞台『エーデル』が公演された。スタリラ登場校の舞台少女たちを主役としており、同年10月には続編舞台が行われた。
2023年2月にはこれまでの集大成となる舞台『#4』が公演された。聖翔音楽学園第99期生の物語はこれにて一区切りとなるが、スタァライトの舞台自体は終わりではなく、#4の千秋楽公演にあわせて「新プロジェクト」の始動も発表されている。
イントロダクション
『舞台少女』───
「お持ちなさい あなたの望んだその星を」
舞台の上で交錯する。
今、レヴューの幕があがる。
主な登場人物
- 愛城華恋(あいじょう かれん)
- Cast:小山百代
- 幼い日に見たミュージカル『スタァライト』に憧れ、トップスタァを目指す舞台少女。いつも明るく前向きで、声が大きい。幼馴染のひかりと12年ぶりに再会し、謎のレヴューへと足を踏み入れる。朝は苦手で毎朝のようにまひるに起こしてもらっている。
- 神楽ひかり(かぐら ひかり)
- Cast:三森すずこ
- 世界で最も入学が困難と言われているイギリスの演劇学校からの転入生。クールで口数は少ない。『スタァライト』を共に観劇した華恋と『運命』を交換する。
- 天堂真矢(てんどう まや)
- Cast:富田麻帆
- 両親共に有名な舞台俳優のサラブレッド。体躯から声に至るまで天賦の才に恵まれながらも惜しみない努力を続け、99期生の中でも圧倒的な実力を誇る。
- 星見純那(ほしみ じゅんな)
- Cast:佐藤日向
- 学年一の才女で優等生の眼鏡っ娘。学級委員も務める。両親の反対を押し切って舞台の道を選び、夢への気持ちも人一倍強い。真面目すぎるところもあり、真矢のような天性の才能を前に思い悩む。芝居が得意な反面、ダンスはやや苦手。
- 大場なな(だいば なな)
- Cast:小泉萌香
- 99期生の「お母さん」的存在。料理やバナナを使ったお菓子作りが得意。ニックネームは「ばなな」で、髪型もばなな風。踊りや歌のみならず演出面での才能にも秀でている。
- 西條クロディーヌ(さいじょう くろでぃーぬ)
- Cast:相羽あいな
- 日本人の父とフランス人の母を持つハーフ。天才子役として名を馳せるが、聖翔学園で真矢という強烈な才能に出会い、真矢をライバル視するようになる。華恋からは「クロちゃん」と呼ばれている。
- 露崎まひる(つゆざき まひる)
- Cast:岩田陽葵
- 華恋のルームメイト。北海道出身で六人兄弟の長女。おとなしく引っ込み思案なため、明るい華恋に憧れ、何よりも華恋のことを大事に思っている。好きすぎるあまりに行き過ぎた面も……。ひかりの出現に複雑な思いを抱く。
- 石動双葉(いするぎ ふたば)
- Cast:生田輝
- 香子の幼馴染。男勝りで口調はぶっきらぼう。小さい頃から香子に振り回され、文句を言いつつも世話を焼いている。学校も香子の付き添いで入学した。入学前は自分を脇役だと思っていたが……。学校にはバイクで登校している。
- 花柳香子(はなやぎ かおるこ)
- Cast:伊藤彩沙
- 日本舞踊の家元の孫娘で、歌謡と舞踊の才を持つ。生粋のお嬢様のため身の回りの世話はほぼ双葉に任せきり。朝は双葉のバイクに二人乗りで送ってもらっている。はんなりとした京都弁でたおやかに見えるが実は計算高い。
関連動画・関連チャンネル
テレビアニメシリーズ
2018年7月から9月までテレビアニメが放送された。制作はキネマシトラスで、監督を務めるのは古川知宏。「二層展開式少女歌劇」としてミュージカル版とテレビアニメ版で共通の声優・俳優が演じており、キャストの中には舞台や実写作品では経験を積んでいるもののアニメ作品への出演は初めてである者もいた。
聖翔音楽学園第99期生の舞台少女9人と、聖翔祭の演目「戯曲スタァライト」、そしてキリンの主催する「レヴューオーディション」をめぐり、舞台少女それぞれの抱く"想い"・"執着"・"運命"が交錯するストーリーが展開される。
地下劇場の舞台で行われる秘密の「レヴュー」、舞台少女の「キラめき」に呼応して勝手に動き出す超常的な舞台照明や舞台装置、謎の存在キリン、主人公二人の約束と「塔」の象徴、現実の時空と戯曲スタァライトの物語とが絡み合って進展するストーリー……など、そのキービジュアルでの美少女アニメ的外見を以って予想される内容からは大きくかけ離れた、濃密な作品描写と奥行きのある独特の世界観を有する作品である。作中では登場人物たちの感情や関係性が丁寧に描かれる一方で、謎めいた地下劇場の神秘や戯曲の物語に隠された秘密が同時に語られていく。こうした外見と内実のギャップにより、一部の視聴者からは本作は「ラブライブ!の皮をかぶったエヴァンゲリオン」とまで喩えられている。
劇中音楽(レヴュー曲)の制作には「フィルムスコアリング」と呼ばれる、映像が先に完成しておりアフレコもなされたのちに、それらに合わせるかたちで楽曲を制作していく技法が用いられた。これは映画音楽においてはよく見られるが、アニメ作品においては珍しい制作方法とされる。
テレビアニメ版の続編として、2020年には再生産総集編が、2021年には劇場版が公開された。
あらすじ
お持ちなさい あなたの望んだその星を
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百年続く演劇学校「聖翔音楽学園」の第99期生・愛城華恋は、スタァに魅せられ運命の舞台に向けて日々練習に励む舞台少女である。彼女たちは昨年度の第99回聖翔祭「スタァライト」での公演を終え、来たる来年の第100回「スタァライト」公演に向けて動き出していた。そんなとき、2年A組の華恋たちの教室に一人の舞台少女・神楽ひかり―華恋の幼馴染―が転校してくる。久しぶりの再会を喜ぶ華恋だったが、突然舞台少女たちに一通のメールが届く。それは、「トップスタァ」の座をかけたオーディションへの誘いだった。
同じ目標を目指して舞台に立っていた仲間から、互いの星を奪い合うライバルになった舞台少女たち。舞台の上で各々の熱い想いが、強い執着が、逃れがたい運命が交錯し、舞台少女たちのキラめきをかけた「レヴュー」の幕を開ける。
「いつか、あの子と戦うことになっても――」
スタッフ
原作 | ブシロード/ネルケブランニング/キネマシトラス |
---|---|
監督 | 古川知宏 |
副監督 | 小出卓史 |
シリーズ構成・脚本 | 樋口達人 |
キャラクターデザイン | 斎田博之 |
プロップデザイン | 高倉武史/谷紫織 |
グラフィックデザイン | 浜裕斗/山口真生 |
色彩設計 | 吉村知恵 |
美術監督 | 秋山健太郎/福田健二(studio Pablo) |
3D監督 | 秋元央(T2studio) |
3D舞台照明 | カミヤヒサス |
撮影監督 | 出水田和人(T2studio) |
編集 | 黒沢雅之 |
音楽 | 藤澤慶昌/加藤達也 |
音響監督 | 山田陽 |
戯曲脚本・劇中歌作詞 | 中村彼方 |
アニメーション制作 | キネマシトラス |
放送局・配信サイト
放送局 | 放送開始日 | 放送時間 | 備考 |
---|---|---|---|
TBS | 2018年7月12日 | 木曜 01:28~ | |
CBC | 木曜 02:35~ | ||
BS-TBS | 2018年7月14日 |
土曜 01:00~ | |
MBS | 土曜 03:08~ | ||
RKB | 2018年7月18日 | 水曜 02:30~ | |
TBSチャンネル1 | 2018年7月23日 | 日曜 01:00〜 | CS放送/リピート放送あり |
配信サイト | 配信開始日 | 配信時間 | 備考 |
---|---|---|---|
ニコニコチャンネル | 2018年7月13日 | 金曜 6:00 配信開始 | 最新話3日間無料 |
GYAO! | 最新話1週間無料 | ||
ニコニコ生放送 | 金曜 24:00 放送 | タイムシフトあり | |
公式Twitter | 木曜 23:30 放送 | 毎週木曜Twitterで告知 振り返り配信 |
配信サイト |
---|
YouTube Amazonビデオ J:COMオンデマンド ビデオパス ビデオマーケット FOD Google Play HAPPY!動画 みるプラス Rakuten TV TSUTAYA TV ゲオTV バンダイチャンネル ムービーフルPlus GYAO!ストア ひかりTV dTV dアニメストア ニコニコ支店 アニメ放題 U-NEXT GYAO! |
主題歌
- オープニングテーマ「星のダイアローグ」
- 作詞:中村彼方 / 作曲:本多友紀
- 歌:スタァライト九九組
- エンディングテーマ「Fly Me to the Star」
- 作詞:中村彼方 / 作曲:尋木ヒロ / 編曲:尋木ヒロ・小高光太郎
-
第3話 神楽ひかり(三森すずこ) 第4話 愛城華恋(小山百代)/ 神楽ひかり(三森すずこ) 第5話 露崎まひる(岩田陽葵) 第6話 石動双葉(生田輝)/ 花柳香子(伊藤彩沙) 第7話 instrumental(歌入り無し) 第8話 愛城華恋(小山百代) 第9話 星見純那(佐藤日向)/ 大場なな(小泉萌香) 第10話 天堂真矢(富田麻帆)/ 西條クロディーヌ(相羽あいな) 第11話 天堂真矢(富田麻帆)/ 星見純那(佐藤日向) / 露崎まひる(岩田陽葵)
大場なな(小泉萌香)/ 西條クロディーヌ(相羽あいな)/ 石動双葉(生田輝)
花柳香子(伊藤彩沙)
挿入歌
曲名 | 作曲 | 編曲 | 歌 |
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世界を灰にするまで (1話) |
石井健太郎 | 石井健太郎 藤澤慶昌(オーケストラアレンジ) |
星見純那(佐藤日向) 神楽ひかり(三森すずこ) 愛城華恋(小山百代) |
The Star Knows (2話) |
中村康隆 | 小高光太郎、藤井亮太、谷ナオキ | 星見純那(佐藤日向) 愛城華恋(小山百代) |
誇りと驕り (3話) |
藤澤慶昌 | 愛城華恋(小山百代) 天堂真矢(富田麻帆) |
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恋の魔球 (5話) |
小高光太郎、UiNA | 藤井亮太、小高光太郎、谷ナオキ | 露崎まひる(岩田陽葵) 愛城華恋(小山百代) |
花咲か唄 (6話) |
大川茂伸 | 伊藤賢 | 石動双葉(生田輝) 花柳香子(伊藤彩沙) |
RE:CREATE (8話) |
三好啓太 | 神楽ひかり(三森すずこ) 大場なな(小泉萌香) |
|
星摘みの歌 |
加藤達也 | 天堂真矢(富田麻帆) 西條クロディーヌ(相羽あいな) |
|
藤澤慶昌 | 大場なな(小泉萌香) 愛城華恋(小山百代) |
||
-Star Divine- フィナーレ (10話) |
本多友紀 | 愛城華恋(小山百代) 神楽ひかり(三森すずこ) 天堂真矢(富田麻帆) 西條クロディーヌ(相羽あいな) |
|
舞台少女心得 幕間 (11話) |
本多友紀 | 加藤達也 | 愛城華恋(小山百代) 星見純那(佐藤日向) 露崎まひる(岩田陽葵) 石動双葉(生田輝) 花柳香子(伊藤彩沙 ) 大場なな(小泉萌香) 天堂真矢(富田麻帆) 西條クロディーヌ(相羽あいな) |
スタァライト (12話) |
藤澤慶昌 加藤達也 | 愛城華恋(小山百代) 神楽ひかり(三森すずこ) |
各話リスト
話数 | サブタイトル | 動画 |
---|---|---|
第1話 | 舞台少女 | |
第2話 | 運命の舞台 | |
第3話 | トップスタァ | |
第4話 | 約束タワー | |
第5話 | キラめきのありか | |
第6話 | ふたりの花道 | |
第7話 | 大場なな | |
第8話 | ひかり、さす方へ | |
第9話 | 星祭りの夜に | |
第10話 | されど舞台はつづくThe Show Must go on
|
|
第11話 | わたしたちは | |
第12話 | レヴュースタァライト |
劇場版シリーズ
再生産総集編「少女☆歌劇 レヴュースタァライト ロンド・ロンド・ロンド」
2020年8月7日に劇場公開されたアニメーション映画。2018年放送のテレビアニメシリーズの総集編である。監督は古川知宏。略称「ロンド・ロンド・ロンド」「ロロロ」。
2019年11月3日に劇場版2作品の制作が発表され、当初2020年5月29日に公開予定だったが、感染症拡大に伴い延期され、8月7日に公開された。上映時間119分。
この再生産総集編は、テレビアニメシリーズの物語をテレビ版のキーパーソン・大場なな の視点で再構成(再生産)したものであり、10分以上の新規カットが追加されている。
主題歌は「再生讃美曲」。作詞:中村彼方、作曲・編曲:佐藤純一(fhána)、歌:スタァライト九九組。
同作の詳細は個別記事(→少女☆歌劇 レヴュースタァライト ロンド・ロンド・ロンド)を参照。
劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト
2021年6月4日に劇場公開されたアニメーション映画。テレビアニメシリーズとロンド・ロンド・ロンドの続編にあたる新作であり、古川知宏が監督を務めた。略称「劇場版スタァライト」。
テレビ版およびロロロで描かれてきた「二人の運命」、スタァライトの「キラめきに満ちた新章」によって、運命の二人―愛城華恋と神楽ひかり―は約束を果たし、「スタァライト」という物語の結末は書き換えられた。
ならば……その新章の結末は?
「スタァライト」は作者不詳の物語。
キラめきはどこから来て、どこに向かうのか。
そして、この物語の『主演』は誰か。
聖翔音楽学園。3年生に進級し、卒業を目前に控えた第99期生たち。そして、第100回のスタァライトで運命の舞台を演じ、二人の約束を叶えてしまった愛城華恋は、「この道の果てにある、私だけの舞台」を見つけなければいけない。砂漠、線路、崩れ落ちる塔。真っ赤なトマトが破裂して、物語の新章の続き・ワイルドスクリーンバロックが開幕する。
では舞台は?
あなたたちは?
当初は2021年5月21日に公開される予定だったが、感染症拡大の影響で延期され、6月4日に公開された。上映時間120分。
本作は話題を呼んでロングランとなり、一部の映画館では半年以上にわたって上映が続けられた。予告編で「“劇場”でしか味わえない{歌劇}体験」と銘打たれているように劇場環境での鑑賞に重きが置かれ、目まぐるしい映像の奔流が作り出す快感と、迫力ある音響に圧倒される体験性にその大きな特徴がある。このため、舞台の観劇のように何度も繰り返し映画館を訪れる所謂リピーターが現れたほか、12月に本作のBlu-rayが発売されても映画館での鑑賞を求めて上映が続いた館があった。
年が明けて2022年を迎えてからも劇場上映を求める声は根強く、大都市部だけでなく全国各地の映画館において再上映やイベント上映が行われている。7月には一部ストリーミングサービスでの見放題配信に加わったが、それ以降もなお本作の上映館が存在している。
【上映情報】2023年3月10日より1週間限定で全国の29劇場にてアンコール一斉上映実施!
札幌、仙台、水戸、宇都宮、佐野、新宿、池袋、亀有、昭島、木場、成田、幕張
松戸、さいたま、横浜、横須賀、川崎、名古屋、岡崎、四日市、京都、なんば、
堺、神戸、塚口、北九州、福岡、熊本
主題歌は「私たちはもう舞台の上」。作詞:中村彼方、前奏作曲:本多友紀(Arte Refact)、作曲・編曲:佐藤純一(fhána)、 歌:スタァライト九九組。
“ 私たちはもう 舞台の上 ”
舞台版(-The LIVE-)
スタァライトの「二層展開」のもう一方の軸をなすミュージカル舞台は、2017年の#1初演にはじまり、2022年現在までに再演・オンライン配信含め8公演が行われてきた。舞台上演の構成は2部に分かれており、第1部はミュージカルパート、第2部はライブパートとなっている。演出は児玉明子、脚本は三浦香。
舞台版の物語は、アニメ版と相互に影響を及ぼしながらもある程度独立して展開されており、いくつかの設定の相違や、舞台版だけに登場するキャラクターや舞台少女も存在する。舞台版で登場し人気を博したことで、実写の演者をもとに新たにキャラクターデザインを起こしてゲームアプリ「スタリラ」に登場することとなった舞台版キャラクターなどもいる。(→青嵐総合芸術院)
舞台版の設定にみられる特徴としては、レヴューを開催する際に主催者キリンの側に走駝紗羽(舞台版のみの登場人物)はじめ学校の先生たちが噛んでいる点などが挙げられる。
これら各舞台公演は映像商品化されており、ストリーミングサービスでの配信も行われているほか、舞台版の物語を原作とするコミカライズ作品が連載・刊行されている。(詳細は“コミック版”の項目を参照)
各公演の概略
この項では今まで上演されてきた各舞台公演のあらましと上演情報をまとめて述べていく。
最初の公演である舞台『#1』 はスタァライトの諸コンテンツの一番初めの時期に位置しており、ある種のプロトタイプであると言える。テレビアニメ版にも先行しており、テレビアニメ版以降の登場人物造形との若干の差異などが存在する。
2017年9月初演、2018年1月再演。
『#2 Transition』 はテレビアニメ版最終回(第100回聖翔祭)の直後から物語が始まる。第100回聖翔祭終了後の時系列に当たり、スタァライトの世界を広げる展開として他校との交流プログラムの実施、および99期生の過去に繋がる新たな登場人物の登場が特徴である。聖翔のライバル校・青嵐総合芸術院の初出はこの公演である。
テレビアニメ版を視聴したあと舞台版に興味が湧いたならば、まずここから見てみるのがおすすめ。
2018年10月初演、2019年7月再演。
『#3 Growth』 は99期生たちが3年生に進級してからが舞台となっており、卒業を控えて各々の未来や進路に悩む99期生の姿や、新たに登場した101期生の後輩たちとの交流などが主軸となる。3年生となり、#1の頃から比べて格段に成長した舞台少女たちの活躍が見られる。
アニメ版シリーズでは新作劇場版の作中に近い時期に相当する。
本来2020年7月に上演予定だったが、感染症拡大の影響で2021年7月から8月初にかけ初演。
(2020年7月12日にはオンライン公演『-The LIVE ONLINE-』 が開催された。同公演は延期となった『#3』の代わりとして映画館上映・有料配信が行われ、『#3』のエピソード0に位置づけられる。)
スピンオフとなる『青嵐 BLUE GLITTER』 は、『#2』で登場した「青嵐総合芸術院」の舞台少女たちを主役とした舞台である。聖翔との交流プログラムを終え、「全国高校演劇選手権」に向けて準備を開始した青嵐の舞台少女たちの青春の葛藤と情熱を描く。同公演にはアプリゲーム「スタリラ」版の登場人物も一部出演した。
2020年12月上演。
アプリゲーム「スタリラ」を原作とする舞台『エーデル Delight』 は、シークフェルト音楽学院を中心として「スタリラ」登場各校の舞台少女たちが登場。「全国高校演劇選手権」の準備を巡りシークフェルト生徒会長の雪代晶にスポットを当てつつ物語が展開される。2022年2月上演。
これに続いて、『エーデル Delight』で初めて登場したシークフェルト音楽学院中等部の舞台『中等部 Regalia』 が2022年10月に上演された。
『#4 Climax』は2023年2月に上演された。卒業の日を間近に控えた99期生や各校の舞台少女が登場し、各々が自らの選んだ卒業後の進路へ向けて、希望と同じだけの不安を抱えて過ごす。皆と同じ衣装を脱ぎ捨ててそれぞれの道へと別れる旅立ちの季節。クライマックスを目前にして、史上最高のレヴューが幕を開ける。
今後の舞台公演予定
2023年6月にはシークフェルト音楽学院中等部の舞台の第二弾『中等部 第二弾』(仮タイトル) が予定されている。
また、『#4 Climax』にて一区切りを迎えた聖翔音楽学園の舞台についても「新プロジェクト」が始動することが2023年2月の『#4 Climax』千秋楽公演において発表された。
アプリゲーム版(スタリラ)
アプリゲーム「少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE- 」(スタリラ)は現在配信中である。
舞台版およびアニメシリーズで主な舞台となった聖翔音楽学園だけでなく、ゲーム版から新たに登場する様々な演劇学校の舞台少女たちが活躍する。スタリラ登場校として凛明館女学校、シークフェルト音楽学院、フロンティア芸術学校が挙げられる。
詳細は個別記事を参照のこと。
公式ラジオ番組
少女☆歌劇 ラジオスタァライト
“ミュージカル×アニメによる新感覚エンターテインメント「少女☆歌劇レヴュースタァライト」のラジオ番組”。
2018年4月9日よりラジオ大阪にて毎週月曜日0時30分(日曜深夜)に放送開始された。インターネットラジオポータルHiBiKi Radio Stationでも配信中(毎週月曜日更新)。
ラジオ大阪での地上波放送については2019年3月31日の放送回を以って終了となり、以後は響ラジオステーションで継続して配信されている。
○響ラジオステーション: 2018年4月9日(月)より毎週月曜日12時00分更新 。
○最新回更新後「FRESH LIVE 響チャンネル」にてアーカイブ配信。 (※有料チャンネル会員対象。)
○パーソナリティ 愛城華恋役:小山百代
星見純那役:佐藤日向
シークフェルトのえ~でるラジオ
アプリゲーム「スタリラ」のラジオ番組。パーソナリティは、シークフェルト音楽学院の『エーデル』五名のうちの二人、雪代晶と鶴姫やちよの役を担当するキャスト二人が務める。
2019年1月28日よりHiBiKi Radio Stationにて毎週月曜日に配信中。
パーソナリティ 雪代晶役:野本ほたる
鶴姫やちよ役:工藤春香
公式放送
聖翔音楽学園 放送局
2017年8月11日に第1回放送。当初はFRESH!、Youtube共に配信していたが、第2回以降YouTube配信となる。テレビアニメ本放送の時期には1ヶ月に1回放送されていた。(アーカイブ配信あり )
舞台版・アニメシリーズ・ライブイベントの告知など、聖翔音楽学園(スタァライト九九組)に関係するコンテンツがもっぱら放送内容の中心となる。
スタリライブ配信中!
2020年6月20日から放送開始された、スタリラのゲーム情報に特化した番組。前番組である「スタリラLIVE~えるの気ままなオーディション~」の後継枠にあたり、公式YouTubeにて、月1回程度のペースで不定期配信されている。MCは富田麻帆(天堂真矢役)と岩田陽葵(露崎まひる役)。
2021年12月4日に開催されたこの番組の公開生放送では、通常の生放送の公録に加えて朗読劇(「新訳 ロミオ&ジュリエット」)が行われた。その後、この朗読劇は独立して「少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE- Reading Theatre」としてシリーズ化されることになった。
コミック版
ミュージカルの楽曲や映像作品としての演出性に特徴を持つメディアミックスではあるものの、それらを補完しあるいは別角度から描写することを期して、漫画媒体を通しても舞台少女の物語は紡がれている。
「少女☆歌劇 レヴュースタァライト オーバーチュア」は2018年3月号より2018年12月号まで電撃G's magazineで連載された漫画版である。単行本は全2巻。
漫画:轟斗ソラ、脚本は中村彼方が担当。テレビアニメ版の前日譚を描いた内容となっている。
発売後の翌月に毎月25日に最新話が無料公開。ComicWalkerとニコニコ静画で公開されている。
これに対する舞台版の漫画化として、月刊ブシロード2018年2月号より2019年1月号まで連載された
「舞台 レヴュースタァライト SHOW MUST GO ON」は、漫画は綾杉つばきが担当。単行本は全2巻で真っ赤な表紙が特徴的。
舞台版の『少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE- #1』が原作となるコミカライズ作品である。
こちらは2020年5月3日にニコニコ静画に月刊ブシロードレーベルサイトが開設されたことに伴い、5月4日(月)より毎週1話つづ公開されている。
これに続いて、同じく綾杉つばきによる作画で月刊ブシロード2019年2月号より12月号まで連載された「舞台 少女☆歌劇 レヴュースタァライト-The LIVE-#2 Transition」は、舞台版『#2 Transition』を原作となるコミカライズ作品である。青いカバーが特徴的な単行本は全2巻。
巻々廻による4コマ漫画「よんこま すたぁらいと」は、 月刊ブシロード2018年2月号より2021年5月号まで連載された。舞台少女たちが「ゆるーく自由に」トップスタァを目指して頑張る作品であり、アニメ版や舞台版の本編時空では見られないような4コマ漫画時空が展開される。単行本は全3巻。
現在、「舞台 少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE 青嵐- BLUE GLITTER」が月刊ブシロードにて連載中。舞台版「 -The LIVE 青嵐- BLUE GLITTER」のコミカライズ作品である。
漫画は同じく綾杉つばきが担当。2021年11月5日よりニコニコ静画でも公開されている。
このほか、コミックブシロードWEBにおいて、舞台青嵐公演Blu-rayに収録された書き下ろし小説を元にしたコミカライズとなる「 少女☆歌劇 レヴュースタァライト 再会Eyes~74th」が公開されている。原作は舞台版の脚本家である三浦香、漫画は綾杉つばきが担当。
これは舞台版で演劇学校の教師として登場する走駝紗羽と八雲響子の、聖翔音楽学園での学生時代の物語を描いたものとなっている。
関連リンク
- 少女☆歌劇 レヴュースタァライト
- 少女☆歌劇 レヴュースタァライト(Twitter)
- 少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE-(スタリラ)公式サイト(ブシモ)
- 【スタリラ】少女☆歌劇 レヴュースタァライト -Re LIVE-(Twitter)
- スタァライトチャンネル(公式Youtube)
関連項目
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