尖角とは、漫画『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物である。
CV:小村哲夫(1996年版アニメ)、鶴岡聡(2024年版アニメ)
概要
志々雄真実の直属の配下であり、新月村の統治を任されている人物。警察官や反抗する者を皆殺しにして暴力的に支配し、村からの脱走を図った罪で三島栄治の兄・栄一郎とその両親を惨殺している。過去に99人を殺害したことを自慢としており、緋村剣心を100人目にすると息巻いたが案の定かませ犬となった。
尖った頭と股間が生々しい前身タイツ姿が特徴。220cm100kgという巨漢の持ち主ながら動きが素早く、パワーよりもスピード自慢の戦闘を得意としており、握り懐剣の乱れ打ちで相手を全身なます斬りにする(2024年版アニメでは「尖角流・刻み打ち」という技名がついた)。
新月村の志々雄の館で志々雄が見守る中で剣心と戦うが、自身のスピードへの慢心もあって剣心が徐々にスピードを上げて動いていることに気づかず追い続けた結果、膝が耐え切れなくなり自滅。志々雄から「抜刀斎に技の一つも出させないまま負けたら俺が殺す」と告げられ、最後の力を振り絞って剣心に襲い掛かるもアゴに龍翔閃を喰らって気絶。
剣心が尖角に攻撃しなかったのは志々雄に手の内を明かさないためだったが、それでもあえて龍翔閃を出したのも志々雄に処刑をさせない情けからだった。つまりは最初から剣心の相手にならないレベルだった。
気絶していたところを家族を殺された復讐心に駆られた栄治にトドメをされそうになるが、剣心と斎藤が止めている。その後は警察によって捕獲されたが、斎藤一からは拷問を受けた挙句に処刑されることがほのめかされている。
アニメ版での変更点
1996年版
処刑前に警察から脱獄しており、剣心の「不殺」に命を救われたことにより命の大切さを知り改心しかけている心情の変化を訪れた瀬田宗次郎に明かしている。
志々雄はすでに戦力外として見限っており、抜刀斎に技を出させたという実績を踏まえて見逃すつもりだったようだが、殺戮者であった尖角が改心することに納得のいかない宗次郎によって「不殺」の無意味さを証明するために独断で抹殺されてしまう。
2024年版
2024年版アニメでは、頭の形にちょうどフィットした尖った形の兜を被って登場。握り懐刀も、肘近くまで覆う籠手と一体型にデザインが変更されている。
また、超スピードで兜の先端による頭突き技である「尖角流 人間弩弓」という原作にはない必殺技が追加され、足がへし折れてから最後のあがきの時に上位技と思われる「尖角流奥義・超・人間弩弓」を披露している。
登場人物製作秘話で尖角の必殺技として語られ、作者はこれが出せなかったことが心残りと言っていたものが令和になって実現する形となった。
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