夜の校舎 窓ガラス壊してまわるのは器物損壊罪です。 盗んだバイクで走り出すのは窃盗罪です。 でも彼の歌で勇気づけられた人がいたことも事実です。 |
尾崎豊とは、日本のシンガーソングライターである。
概要
生年1965、没年1992。死の経緯含め、いろいろと謎の多い人物である。
『15の夜』でデビューし、4枚目のシングル『卒業』が大ヒットしたことでその名を世間に知らしめた。その後も『I LOVE YOU』『OH MY LITTLE GIRL』など愛や夢を追い続ける理想郷として、彼のファンが爆発的に増え、10代のカリスマ(教祖)とも呼ばれるようになった。
しかし本人は名前ばかりが先行して売れる事を受け入れられず、顔や名前より歌詞を聴いてほしいと感じていた。
26歳という若さでの突然の死はファンに衝撃を与えた。死因は肺水腫とされているが、不可解な点も多く、ファンの中には他殺説を唱える者も居る。
評価
世間を挑発するような鮮烈なデビューと、尾崎自身が麻薬を使用し逮捕されたということもあり、尾崎の歌や歌詞が犯罪行為を助長しているという非難もあるが、世情や社会を明確に歌い上げた姿勢を評価し、教科書や授業の題材の一つとして取り上げる学校も多い。
人格
彼自身は、非常に真面目で学力も良かったと父親も語る部分がある。ただ、仲間思いが災いして理不尽なイジメを許せずに、他の学校の生徒に暴力を振るったり、教師に叱られた友達の処遇を見かねて、反抗的な態度を取ることもあった。
没後20年にあたる2012年、尾崎が生前書き溜めた創作ノートが大々的に公開された。こうしたノートから彼の人格を垣間見ることができる。
「絶望的青春」「正直に生きたい。そう思う。けど、この世の中、やりたいことだけやって生きてゆくことはどうも出来ない様だ。ぼくの心には夢を見て夢を追いかけてもしょせん夢は夢でしかなく夢に敗れ座折してゆくとゆう不安がいつもある。そしてぼくはどうすればこの世の中で現実に夢をつかむことができるのか思いをめぐらして見るんだ。」(創作ノートより一部抜粋、原文のまま)
上記から推察するに、尾崎は社会に対して心の葛藤を抱えていた。海外進出や事務所からの独立は、自分の思うように生きたいという気持ちからだろう。ちなみに、事務所からは「レコードを毎日50枚程歌詞に書き上げて」という無茶な欲求もあった為、そこから離脱したかったかもしれない。
時代の流れによる評価の変遷
2000年代に入ると時代の変化に伴い、若者が尾崎豊の曲に共感できなくなっているという報道がされるようになった。
2007年の朝日新聞の記事によると、精神科医の香山リカは2000年ごろから尾崎豊の曲を学生に聴かせて感想を提出されているが、否定的な感想が増えているという。2012年の朝日新聞の社説でも同様に香山リカの話を載せているが5年後でも状況は変わっていないようだ。
校内暴力の横行や管理教育への反発が強かった80年代を背景にした当時と、様々な変化を経た現代では尾崎に対する見方はやはり大きく異なっているようだ。
ただ、尾崎豊が死んだときに生まれてもいない若者にとっては、尾崎の曲は懐メロですらない。そもそも一度も聴いたことがない曲である可能性も高く、それを初めて聴いて共感しろという方が無理といえるかもしれない。
有限会社アイソトープ
有限会社アイソトープ (ISOTOPE) は、尾崎豊の事務所。
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尾崎豊の息子さん―I LOVE YOUー |
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関連項目
外部リンク
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