「提督と皆さんと共に、出来ることをがんばります!
それが務めですから」
屋代 とは、ブラウザゲーム『艦隊これくしょん~艦これ』に登場する、第二次世界大戦時の大日本帝国海軍所属御蔵型海防艦6番艦〈屋代〉をモチーフにしたキャラクター(艦娘)である。
概要
2020年6月27日から開始された2020年梅雨&夏イベント『侵攻阻止!島嶼防衛強化作戦』の後段作戦も終盤であるE-6とE-7のドロップとして実装された。実装日は後段作戦が開始された2020年7月11日。
ドロップゆえ、お迎え出来るも出来ないも提督の運次第だが、後段作戦のドロップ艦3隻の中では最も後の方に実装された(有明はE-5、HelenaはE-5とE-6のドロップ)ことに加えて、E-6で屋代がドロップするのはボスマスではなくVマスのみ(一応、ギミック絡みで訪れることが必要なマスではあるが)、E-7でも第1ボス(Xマス)では出ない(第2ボス(Yマス)と第3ボス(Zマス)のみ)と、このイベントで最もお迎えするのが難しい艦とも言われる。
御蔵型海防艦としては、ネームシップである御蔵に続く2人目の艦娘となる。御蔵と同じ制服に、ピンク色のソバージュ掛かったロングヘアの持ち主。帽子に付けているのはみかんの花(名前の元になった屋代島(周防大島)の名産品がみかん)で、襟に付けているブローチは金魚(屋代島はその形から金魚島とも呼ばれる)と、御蔵と同様に色々とネタが仕込まれている模様。
当該イベント終了後、期間限定modeとして浴衣姿が実装された。
史実
御蔵型海防艦自体については、御蔵(艦これ)の記事も参照されたし。
御蔵型6番艦〈屋代〉は、1943年(昭和18年)11月18日、日立造船株式会社桜島造船所で起工。1944年(昭和19年)2月16日に進水、5月10日に竣工。竣工後は横須賀鎮守府籍となり、海上護衛総司令部第一海上護衛隊に配属された。 艦名は海防艦の命名規則に則って、瀬戸内海にある(山口県に所属)屋代島(通称の周防大島の方が知られているが、正式にはこの名前)から付けられた。
以降は船団護衛や哨戒任務に携わっていたが、1945年(昭和20年)1月9日には船団護衛中に寄港した台湾の高雄で米軍の空襲に遭い(→ヒ87船団)、艦橋が爆弾の直撃を受けて当時の艦長をはじめ艦橋要員全員が戦死している。
呉海軍工廠で修理を受けて現場に復帰。
4月7日の12時頃に、奄美から佐世保に帰投中、〈屋代〉は電探で南に向かう艦隊を検知。これこそ、沖縄に向かう〈大和〉らだった。〈屋代〉乗組員の回想では、機関故障で艦隊から遅れ始めていた〈朝霜〉とすれ違い、〈屋代〉側から曳航や負傷者の引取りを提案したが、〈朝霜〉側が断ったという[1]。
その後も〈屋代〉は各地で哨戒や護衛任務を続けていたが、8月9日には船団護衛で羅津(現在の北朝鮮羅先市。日本海に面してロシアとの国境地帯)に向かう途中で、ソ連軍が羅津に空襲を掛けているところに出くわし、対空戦闘を行いつつなんとか逃げ延びている(ソ連機11機を撃墜して一矢は報いているが)。結局行き先を元山(こちらも現北朝鮮の港)に変え、その元山から日本への回航中に終戦を迎える。
戦後は機雷掃海任務に従事した後、1947年(昭和22年)8月29日に賠償艦として中国に引き渡され、仮称〈接19〉[2]、その後正式に〈威臺(威台)〉(ウェイタイ)に改められたが、1949年(昭和24年)の国共内戦で台湾に脱出。以降は〈正安〉(シーアン)に改名し、中華民国海軍の艦として活動していたが、1958年(昭和33年)1月11日付けで中華民国海軍から除籍、解体された。
ちなみに、御蔵型海防艦全8隻のうち、ネームシップの〈御蔵〉をはじめ5隻が戦没。生き残った3隻のうち〈三宅〉は引き揚げ任務の後1948年(昭和23年)に解体、〈倉橋〉は同じく引き揚げ任務の後賠償艦としてイギリスに引き渡されるが不要として日本側に売却後、同じく1948年(昭和23年)に解体された。御蔵型ではこの〈屋代〉が最も長命だったことになる。
戦後、1956年7月に就役した掃海艇に〈やしろ〉の名が付けられた。海上自衛隊の掃海艇のプロトタイプとして建造されたため、同型艇はない。1972年3月末に特務艦に艦種変更された後、1981年3月にお役目を終えて除籍された。
関連動画
関連静画
関連立体
関連項目
- 艦隊これくしょん~艦これ
- 海防艦(艦これ)
- 第一海上護衛隊(1945) 第百二戦隊
- ヒ87船団:神威・龍鳳・旗風・磯風・浜風・時雨・御蔵・屋代・倉橋・第13号海防艦
- 中華民国賠償艦(艦これ実装艦のみ)
- A士
- 松岡美里 → 松岡艦隊
御蔵型海防艦 |
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2020年梅雨&夏イベント【侵攻阻止!島嶼防衛強化作戦】 新規実装艦娘 | |||||||||
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脚注
- *ただし、他の乗組員からはこの件は否定されており、さらに公式に残っている〈朝霜〉が交戦開始したという電文は12時10分の「ワレ、敵機と交戦中」で、そのわずか10分前にすれ違ったなら〈屋代〉も米軍の攻撃に巻き込まれていた可能性が高いが、実際は無事に佐世保に帰投しているところから、信憑性は低いとされている。但し、艦娘としての屋代は朝霜を気遣うセリフを持っている。
- *〈接xx〉は中華民国へ渡った賠償艦に付けられた仮称。〈接1〉=〈雪風〉、〈接11〉=〈対馬〉、〈接17〉=〈宵月〉(秋月型駆逐艦)、〈接2〉=〈楓〉(松型駆逐艦)など。
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