履修とは、
- [一般的な意味]特に高校や大学などで、その授業の内容を修得するために学習すること。
- [俗語]何かの経験をして知識を得ておくこと。特に、特定の漫画・アニメ・ゲーム等の作品について視聴などをして知識を得ておくこと。
である。当記事では順に解説する。なお、どちらの用例でもまだ履修していない場合は「未履修」、履修が済んでいる場合は「履修済み」と呼ぶ。
概要
授業の履修
主に高校、大学などで使用される言葉。関連する言葉の「修得」も解説する。
高校
高校の場合、授業に出席して内容を学ぶことが履修とみなされる。
学習指導要領で必ず履修しなければならない科目は「必履修科目」と呼ばれ、最低でも35単位以上ある。例えば現行(2022年改訂)の課程では「現代の国語」「数学Ⅰ」「地理総合」「歴史総合」「英語コミュニケーションⅠ」などが該当し、これらはほとんどの高校で履修されている(一部は別の科目に代替される場合もある)。これ以外も含めて高校では合計85~94単位程度を履修させることが多い。
一定の出席回数を満たせば制度上の履修が認められる。この回数は学校や授業ごとによって異なる。なお、履修しただけで単位の認定がされるわけではなく、テスト等でその生徒が学習内容を身に着けることができたと判断された場合、修得が認められ、単位の認定がされる。
修得が認められない場合はいわゆる赤点となるが、補習や追試などの救済措置がある場合が多い。学習指導要領では、高校卒業のためには74単位以上を修得しなければならない。
入院や不登校などで欠席が多くなると履修が認められず、進級や卒業が危ぶまれる場合もあるので、欠席日数が多い場合は学校側と相談したほうがよい。
しかし、単位制高校でない限り、あらかじめ全員の生徒に共通する時間割が決められていることが多いため、欠席の多い状況でなければ生徒が「履修」を意識する機会は大学ほどには無く、小学校や中学校の延長のような形で授業を受けて卒業することが多い。たいていの場合、選択科目も時間割に沿うように配置され、その履修登録も生徒の希望に基づいて学校側で行われる。
一方で、進学した高校によっては最初から履修できない科目もあるので、進路が固まっているのであれば中学校の時点から授業の確認が必要なこともある。例えば大学進学を考えているのであれば、数学Ⅲ・B・Cや理科の基礎系以外の科目、社会科の探究科目が(選択科目でもいいので)履修できる高校のほうが望ましい。
大学
こちらも必修科目と選択科目に分かれることが多い。原則、大学に4年在学し、124単位以上を修得する必要がある(医学部・歯学部は6年188単位、獣医学部は6年182単位)。
多くの大学では時間割が学生ごとによって異なり、自分でシラバスなどを見ながら学期初めに履修登録をして、大学に履修を希望する科目を届け出ないといけない。この履修登録を逃したり間違えたりした場合、その年度での該当科目の単位の履修や修得は不可能となり、留年・退学もありうる。万が一の場合は期限を過ぎていても大学の事務室に相談したほうがいいが、結局不可能だと告げられても文句は言えない。
必修科目を履修していなかったり、卒業に必要な単位数を満たしていなかったりして、最終学年になって卒業を逃す学生も稀にいる。また、より早めの期限で抽選科目の履修希望を出す場合もあるので、なるべく早めに履修計画を作り、よく確認したうえで履修登録を済ませたほうがいい。自分で配布された資料を確認したり、大学の事務室などに相談しに行ったり、信頼できる友人・知り合いと授業を見せ合わせたりするといいかもしれない。
昔は「履修登録用紙」などの紙を提出するところが多かったが、現在の多くの大学ではパソコンやスマホなどの端末を利用し、専用のシステムで履修登録を行う。ちなみにニンテンドー3DSでも状況次第で登録が可能
らしい。履修者数が少なかったり、0人だったりする授業は閉講することもあるが、教員と1人の学生のマンツーマンになることもある。
高校までと異なり、出席を成績に加味しない授業も置かれていることがあり、その授業では出席回数と関係なく課題やテストの成績が良ければ修得が認められる場合がある。ただし、大学では専門的な内容を扱っているため、休みがちになっていると修得を逃す(テストや課題の内容に十分に答えられない)リスクが高くなる。
また、出席点が設定されている授業も近年は増加傾向にあるほか、そもそも実習科目のように出席して作業をすることが前提の授業もあるので、その場合は出席回数を意識したほうがいい。もちろん出席していればいいというわけではなく、授業内容の十分な理解や考察を伴わなければ、修得が認められない可能性が高くなる。
また、単位を落とした場合の救済措置は無いことが多いので、高校以上に自己責任の世界になる。必修科目について「再履修」をする学生も高校以上に見られる。
ちなみに大学院や短期大学でも同様のシステムをとることが多い。
俗語
何かの経験をして知識を得ておくこと、特に、特定の作品について視聴などをして、背景となる知識を得ておくことを指す言葉。
その作品について語るうえではやはり作品の履修をしておかないと「知ったか」になる危険性があるので、可能な限り履修はしておいたほうがいいかもしれない。ただし、現在も視聴が困難だったり、量が膨大だったりする作品もあるため、その場合の全ての履修は必須ではないと思われる。
有名な作品であっても全員が履修しているわけではないので、その点は注意を要する。
はっきりした初出は不明だが、この意味での「履修」という語は2017年ごろから広まり始め
、2020年代にはX(旧:Twitter)で1万いいねを超える投稿が複数現れる
ようになっている。
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