山口賢とは、ゲーム『実況パワフルプロ野球』シリーズ(以下パワプロ)に登場する架空の野球選手(投手)である。
概要
パワプロのサクセスモード第一世代における、ラスボス的存在である(サクセスの内容によってはその限りではない)。
初登場作品はパワプロ6。
登場作品:6、’99、9、10決定版、11、12、サクセスレジェンズ(5、6、JUBC)、ポータブル3、ポータブル4、熱闘パワフル甲子園、2011、2012、2013、2014、パワプロアプリ
6~11までは苗字のみで登場。「山口賢」というフルネーム及び、素顔が明らかになったのは12から。
5でも似た風貌の選手が登場するが、 固定の名前が設定されていない。
なお、5のリメイクにあたるサクセスレジェンズのパワプロ5編では、固定選手として登場する。
キャラクター / プロフィール
ポジションは投手で、右投げ右打ち。パワプロ12では左投げに転向している(理由は後述)。
制球力、スタミナともに優れており、球速は140キロ台後半。
決め球は、落差の大きいフォークボール。ベストな状態での変化量はMAXを誇る。このフォークが山口最大の武器であり、来ると分かっていても捉えられずに苦しめられたプレイヤーも多い。
投球フォームは同じフォークボールの使い手、村田兆治のマサカリ投法。パワプロ12では、村田選手と同じ背番号「29」を背負っている。
投手特殊能力として、ほぼ全ての作品で【勝ち運】【対ピンチ】を持つ。その他の能力は作品により異なる。
野手能力もそこそこ高く、ミートやパワーなど、平均が取れたバランス型である。
誕生日は5月15日。名前の由来は山口県。
本人曰く、「山口賢=山口県」は幼い頃から聞き飽きるほどネタにされているとのこと(2013)。
目深に被った帽子からのぞく鋭い眼光と、「笑止!」などの尊大な台詞が印象的だが、帽子を脱ぐと別人のようになる。本来は意外にも人当たりや面倒見のよい、優しい性格。また、素顔になると銀髪で、整った容姿をしている。素顔を初披露した社会人助っ人編(12)では、あまりの好青年ぶりに、帽子を被るまで多くのプレイヤーが「山口主任=帝王の山口」だと気が付かなかったという。
主人公から帽子の有無で見た目と性格が変わる理由を問われたときは、「いやあ、帽子をかぶると、なにかスイッチが入っちゃって。」と答えている(2013)。
帽子を被っているときも非常に仲間想いで、疲労した主人公を労うことや、他人にチームを少しでも馬鹿にされると怒りを露わにすることがある。しかし、仲間の期待を裏切れず、責任を負わせたくない一心から、肩の不調を打ち明けられないという不器用な面もある。
山口は基本的に野球をしていない間は素顔で過ごしているが、竹の子高校の川星ほむらが言うには、山口の素顔はどこの資料にも存在しないらしい。ほむらから帽子を取るように頼まれたときは焦りを見せて逃げたので、本人も意識して素顔を隠しているようではある(ポータブル3)。
高校時代は短髪(2011、2013)→大学時代はセミロング(サクセスレジェンズJUBC)→社会人では長髪(12)と、パワプロの男性キャラクターでは珍しくシリーズごとに髪型が変わっている。
なお、帽子を被っている姿は全シリーズ通して変化しない。
経歴、変遷
経歴は、帝王実業高校-帝王大学-ミゾットスポーツとなっている。
※特殊サクセスの「冥球島編('99)」、「サクセスオールスターズ(10決定版)」にも登場する。
パワプロ第一世代では、常勝無敗の帝王実業高校、帝王大学に所属。高校野球編及び、大学野球編にてトーナメントの最終戦で登場し、主人公の行く手を阻んだ。
当初は敵として対戦するだけのモブキャラクターだったが、帝王という強豪チームの固定キャラクターであったため、この頃からプレイヤー間の認知度は高かった。
第二世代では、大学野球編(11)の回想シーンに登場。山口は当時弱小だった帝王大学野球部をたった一人で強豪にまで押し上げ、大学野球史上最高の右腕としてドラフトの目玉投手になる。しかし皮肉にも山口に依存していたチーム事情が原因で酷使された結果、右肩を故障し、ドラフトを目の前にして選手生命を断たれてしまう。
山口がプロ野球編に一切登場しないのはこのためである。
※2011の「もし超」(もしサクセス選手が武井田ジョーの「超特訓!」を受けていたのなら…)バージョンで発表された山口は、所属チームが中日ドラゴンズになっている。
上記のエピソードが転機となり、次回作の社会人助っ人編(12)では、ついにストーリーのメインキャラクターへと昇格した。本作で初めてチームメイト化を果たすことになる。
帝王大学卒業後、スポーツ用品メーカー「ミゾットスポーツ」に就職した山口は、過去の活躍はおろか、野球経験者であることすら隠し、野球から距離を置いていたが、それは再び夢が壊れることを恐れていたためだった。しかしミゾットスポーツは9800万円→1億円という多額の負債を抱え、支店長は社会人チームに選手を助っ人としてチームに貢献することで借金を返済しようと思い付く。事情を知らない主人公から強引な誘いを受け、やがて会社の野球部に加入する。
葛藤の末、野球はもうやらないと決断するが、本心を見抜いたマネージャーの瀬久椎佳織に後押しされ、左投げの特訓を経て野球への情熱を取り戻す。借金を返済した頃に直球の速さが全盛期に近くなり、フォークももう少しで元に戻ろうとしていた頃に与志剛と対戦し、熱さを取り戻したことで完全復活を果たした。
ちなみに、2011では高校時代からすでに肩を痛めていたことになっており、通院している姿が確認できる。
また、同作でライバルになるアンドロメダ高校の大西=ハリソン=筋金との出会いをきっかけに、高校卒業後はプロ入りを見送り、進学して肩の治療に専念する道を選ぶ。
パワプロスタジアムでは、爆弾を克服して日本代表になった山口のカードが存在する。
しかし、なぜか肩ではなく肘を壊したことになっている。
余談だが、山口のモデルとなった村田選手の肘を治療したのは、ダイジョーブ博士の元ネタのフランク・ジョーブ博士である。
関連動画
登板時の姿
高校時代
大学時代とその後
社会人時代
山口、その戦いの歴史
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関連項目
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