山梨県とは、かつては甲斐国として栄えていたが…今ではただのど田舎である。
“山があるのに山梨(山無し)県、海がないのに甲斐(貝)の国” これが同県の合言葉。なお最近の研究で「山無し(山がない)」ではなく「山成し(山だらけ)」が由来とされており、安易にこの合言葉を使うと場合によっては無学と言われてしまうので場所を考えて使ったほうがよい。
概要
山梨県 やまなしけん |
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基本情報 | |
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国 | 日本 |
地方 | 中部地方、甲信越地方 |
県庁所在地 | 甲府市 |
団体コード | 19000-4 |
面積 | 4,465.27km2 |
総人口 | 796,231人 (推計人口、2023年4月) |
人口密度 | 178人/km2 |
木 | カエデ |
花 | サクラ |
鳥 | ウグイス |
知事 | 長崎幸太郎 |
行政区画テンプレート |
北は八ヶ岳、南は富士山、東は奥秩父山地、西は南アルプスと、四方を海抜2,000m超の山々に囲まれている。なので、県内外の往来の際には、大抵長い(または多くの)トンネルか、九十九折りの山道かを通ることになる。…なんという天然要塞。
一方で、県の中心部は広域な盆地なので、県域全体の標高差たるやエラいことになっている。
県の地域区分は、御坂山地を境に国中地方(中西部)と郡内地方(東部富士五湖)との二つに分けることができる。地形的な面だけではなく、地域文化や産業形態、気候的な面でもこの両地方には大きな違いがある。
山地を挟んでいるために、古くから国中地方と郡内地方との交流はあまり多くない。古の交通網は国中地方が長野・静岡、郡内地方が東京・神奈川に開けており、その名残が地域文化の違いでもある。
標高差の大きい地形のため、気候においては地域差が激しい。甲府盆地を中心とした国中地方の大半は、夏はとても暑く、冬は八ヶ岳おろし(季節風)が強く吹くなど、寒い。降水量も少なく、冬の季節風を除けば典型的な盆地の内陸性気候である。
県境周辺、八ヶ岳や富士山麓の高原地帯は避暑地になるくらいの涼しい夏になるが、冬の寒さはたいへん厳しい。そういった地域を除く郡内地方の大半は、国中地方に比べて気温が平均2・3℃低く、若干雨が多い傾向がある。
山梨県内の人口規模は2021年4月時点でおよそ80万人。東京都世田谷区(約91万人)より10万人少ない。また、県庁所在地である甲府市の人口規模は約18.7万人と鳥取市と最下位争いを繰り広げている(これでも中核市)。
しかも山梨の面積の8割は山や森林なので、人が住める場所は思ったよりも少ない\(^o^)/
そんな山梨県だが、なんと首都圏に属するが、関東ではないという特殊な分類がされている(Yahoo!地図では関東に含まれる)。
NHKでは、わざわざ山梨県を省いた首都圏番組『一都六県』が存在する\(^o^)/
一般的には中部地方に属しており、首都圏にも属すが、関東地方に属してはいない。なので日本を道州制にした場合、どの地域に帰属させるのか…よく議論の話題になる。同じ中部地方に属しており、やはりどこに帰属させるべきかははっきりしていない長野県・新潟県とセットで「甲信越」、あるいは静岡県・長野県とのセットで「甲信静」と呼ばれることもある。
また、全国で最も自殺者が多い都道府県として、警察庁の発表(自殺地基準)では長く1位をキープし続けているが、まあ、およそ樹海のせい。実際、その数の中には、自殺の名所である「樹海」を求めて県外から訪れた人の数がかなり多い。ちなみに出身地別で統計を取っている総務省の発表だと15位前後である。
山梨県の産業
夏は暑く、冬は寒い…この気候を活かした果樹栽培が国中地方を中心に盛んで、観光農園も多い。ぶどう・もも・すももの生産量は日本一。ワイン工場も多くあり、山梨県産ぶどうで作られたワインは国際的に高い評価をされている。
ミネラルウォーターの生産量もまた、ダントツの日本一。これは、四方の山々から良質の湧き水が多く採れること、および主な消費地である都市圏に近いという、二つの意味での地理的優位性が大きい。サントリー『サントリー天然水 南アルプス』、アサヒ飲料『富士山のバナジウム天然水』などが発売されている。
一方で、明治初期以降に見られた製糸産業以来、工業もそこそこ盛ん。サントリーを始めとする飲料メーカーの工場の他、ファナックや東京エレクトロンなど、上記のような良質で豊富な水源を活かした精密機械産業が多くある。
労働人口におけるこれら第二次産業従事者の比率は全国的にも高い方。・・・・・・しかし、実際には東京・埼玉・神奈川にて就職する人が多く、その数値を鵜呑みにするのは怪しいかも知れない。
その反面、第三次産業の従事比率は全国最低水準である。
郡内地方、特に富士山・富士五湖の周辺は一年を通じて観光客が多く、富士急ハイランドなど有名な遊園地もある。
山梨県の交通
自動車
鉄道・バスの公共の交通機関があまり発達してないので、山梨県全域は車社会となっている。
自家用車を持たずに生活すると、かなりの不便を強いられることになる(;´・ω・)
自動車普及率は全国で3位・・・・・・ちなみに渋滞状況も全国ワースト3位らしい。
【国中地方】
甲府盆地では慢性的な渋滞が起こっている。片側一車線の狭い道が多いことに加え 、甲府から放射線に伸びる道ばかり。つまり、交通の流れが一箇所に集中してしまうことが原因とされている。
自治体も放置していたわけではなく拡張工事や立体交差化、バイパス新設などを計画していたが、地元住民の反対が強くなかなか進んでいない。
特に甲府市は中心部の住民が同盟を結成して抵抗したため放置状態となり、結果車社会についていけず衰退の要因になるという状態になった。
まあそれでもバブル期までは甲府の中心部まで行かないとろくな買い物ができなかったのであぐらをかける状態であったが、バブルがはじけると主要施設は郊外へ逃げてしまい、さすがにこれはやばいとなったのか21世紀に入ってから主要道路では片側2車線化の工事が急ピッチで行われ、少なくとも甲府盆地の西側から甲府駅前までは片側2車線以上になっている。
また、甲府盆地の東側から変なシケインのある城東通りに代わる片側2車線の城東バイパスも建設中。こちらも2027年頃には全通する予定である。
現在は甲府近辺をぐる~っと囲む「新山梨環状道路」という高規格の道路を計画・建設中であり、2011年現在、一部(双葉JCT~南アルプスIC~西下条ランプ)が供用されている。東部区間は建設中であるが、北部区間では環境面での反対が多く、全線開通までの目途はまだ立ってない\(^o^)/
【郡内地方】
また富士みち(国道139号)などでも渋滞が起こりやすい。大月~富士吉田を結ぶ主要道路が片側一車線のこの道路しかなく、地元住民以外がこの道を使うとキャパシティをオーバーしてしまう。どうなってんだ。
またこの富士みちは急カーブも多く、スピードが出せないような状態になっている。都留市の中心部では直角90度に曲がる区間もあり、低速運転を余儀なくされる(;´・ω・)どうなってるの…。
なお、現在139号というバイパスを計画中である。
又、こういった道路・渋滞事情のせいか、県内には「山梨ルール」と呼ばれる独特の交通ルールが存在する。右折車には気をつけろ。あと飲酒運転も多い。
鉄道
山梨県の鉄道路線図は…と言われれば、ベンツのマークを左に30度くらい傾ければだいたいあってる。
- 中央本線 (長野県← 小淵沢 ~ 上野原 → (神奈川県) →東京都)
― 東京から甲府盆地を経て、八ヶ岳の西麓を通って塩尻に抜ける、JR東日本の路線。特急「スーパーあずさ」「あずさ」「かいじ」などを軸とした、山梨県の鉄道の主力。 - 身延線 (甲府 ~ 十島 → 静岡県)
― 甲府から富士川沿いに富士宮に抜ける。JR東海の路線。こちらには特急「(ワイドビュー)ふじかわ」がある。山梨県内は全て単線なので、鈍行列車の退避は多い。 - 小海線 (長野県 ← 清里 ~ 小淵沢 )
― 小淵沢から八ヶ岳の東麓を通って小諸に抜ける、JR東日本の非電化路線。別名・八ヶ岳高原線。その名の通り、大変標高の高い所を走る。日本で初めてのハイブリッド列車「こうみ」がちょっと有名。 - 富士急行線 (大月 ~ 富士山 ~ 河口湖 )
― 郡内地方のみを走り抜ける、富士急行の路線。特急「フジサン特急」、快速「富士登山電車」の他、東京方面からは大月駅経由でのJR直通運転もある。フジサン特急の車両ラッピングのインパクトはガチ。
※これらの鉄道のご利用の際は、あらかじめの時刻表の確認をオススメします(特に小海線)。
また、県内にはリニアモーターカーの実験線があり、走行テストを通じての研究・ 開発が進められている。2027年を目処に、実用化が計画されている。また開通時には甲府市の南部に駅ができる見込み。
ちなみに、1929年から1962年までの間、甲府市から現南アルプス市を経由し現富士川町を結ぶ、山梨交通電車線という私鉄の路線が存在していた。
空港
山梨県内には空港が存在しない(教育機関の飛行場はある)。周辺には羽田空港、信州まつもと空港、富士山静岡空港があるが、山梨県民は大抵羽田空港を利用する。信州まつもと空港と富士山静岡空港のほうが近く、双方山梨県民も利用するとしているが、いかんせん便数が少なすぎる…
バブル景気の頃は一応空港建設が討論されたが、おそらく47都道府県で一番空港を作りにくい立地のため早々に断念している。というのもただでさえ周辺を山に囲まれているうえ、在日米軍が管理している通称「横田空域」が県東部の空域まで入ってきており、さらに北西側にある八ヶ岳からは通称「八ヶ岳おろし」という強い風が吹くため、小型ジェット機かプロペラ機程度の需要しかないのに迂回や欠航が頻発するような空港を山梨県内に作るぐらいなら数時間かけても隣接都県の空港に行ったほうが効率がいいのである。
ニコニコ動画内での『山梨県』
山梨県関連の動画がアップされることがあるが、ドライブだったり景色だったりと・・・・・・基本的に自然の動画が多い。山梨県出身のロックバンド、 レミオロメンやTHE BOOMの楽曲を使った動画が人気だったりもする。最近では「ゆるキャン△」絡みの動画が増えている。
山梨県内の自治体 (人口はR4.4.1調べ)
国中地方
国中地方には、古くから峡中・峡北・峡西・峡南・峡東の5つの地域区分がある。
この地域区分は当該県民にとって馴染みの深いもので、地域振興局もおよそこの地域区分に基づき置かれている。
これを現在の自治体に当てはめると…
峡中…甲府市、甲斐市、中央市、中巨摩郡昭和町
峡北…韮崎市、北杜市
峡西…南アルプス市
峡南…南巨摩郡早川町、身延町、南部町、富士川町、西八代郡市川三郷町
峡東…笛吹市、山梨市、甲州市
…と、大体こんな感じになるそうだ。平成の大合併の折、この中から新市名として採られる市が一つくらい出て来るだろうと思ったものだが…。
かつては市制を敷く自治体は4つしかなかった国中地方 現在では9市6町(3郡)が存在する。
甲府市 (約18.8万人) Kofu City
- 甲〇市・その1。
- 山梨県の県庁所在地であるが、かなりの財政難。山梨県の有名企業ですら、甲府市に本社をおかない場合が多い。甲府駅周辺の空洞化も深刻で、財政難に拍車をかけている。車社会の同県において、駐車場不足は致命的。こんなところであるが駅前にヨドバシカメラが進出してきた。大丈夫か。
- 平成の大合併では「市議会の与党が違う(周辺は自民系だが、甲府市は民主系)」「間違いなく吸収になるので借金を押し付けられる」など色々な理由から周辺から合併を断られ、残された南側の1町と1村の北側との合併に留まった。おかげでただでさえ細長い市域がさらに長くなることに。
- 一方で、甲府昭和IC周辺(IC自体は中巨摩郡昭和町)など、甲府バイパス沿いはまずまずの賑わいをみせている。2010年のB-1グランプリで優勝した“甲府鳥もつ煮”の発祥店「奥藤(おくとう)」の本店も、この付近にある。
- また、甲府昭和IC、及び甲府南IC近辺には工業地帯(山梨県食品工業団地・国母工業団地)が展開している。但し、どちらも他自治体に跨る地帯である(前者は中央市と、後者は中央市・中巨摩郡昭和町との境界地域)。
- 県庁所在地なのに大企業がろくにない(東証1部時代は山梨中央銀行のみ)が、最近南部の食品工業団地に本社を置くシャトレーゼが急速に大きくなっている。
- 甲府駅から北に2㎞ほど行った所には武田神社がある。年始は初詣客でとりわけ混雑するこの神社は、かつての甲斐国守護・武田氏の居館・躑躅ヶ崎館の跡地である。武田氏3代にわたり本拠地であり続けたこの躑躅ヶ崎館の広域城下町的機能が、現在の甲府市の原型となっている。
- 甲府市の最北部では、金峰山を挟んで長野県と隣接している。金峰山はじめ、市北部の大半は水と緑の大自然。景勝地として有名な御岳昇仙峡もこちら。
- あfろによる漫画『mono』の舞台。後述の『ゆるキャン△』と同じ県で展開される。ちなみに『mono』もアニメ化。
山梨市 (約3.2万人) Yamanashi City
- 一目、県庁でも置いていそうな市名だが、そんなことはまったくなかった(一応戦国時代前期まではここが甲斐国の中心であったが)。
- ブドウやモモなどの果樹栽培が主産業。牧丘町は日本有数の巨峰の産地であり、近年では長野県中野市と巨峰の生産量日本一の座を競い合っている。
- 通好みの温泉が多くある。山梨県で最も古い温泉といわれる岩下温泉や、カーナビ頼りに赴くと道に迷うほったらかし温泉などが比較的有名。
- 山梨市北部の国道140号には、埼玉県秩父市とを結ぶ雁坂トンネルがある。一般国道の山岳トンネルとしては最も長いものである(6,625m)。このトンネルが開通する1998年4月まで、国道140号の当該区間(雁坂峠)を自動車で通行することは出来なかった。
- 一方、中央自動車道を通っていると、この市には出会えない。山梨市は、県内で唯一高速道路が通っていない市である(中央市もじゃないか?と思うが、国母工業団地あたりでわずかに通過している)。
- ・・・・・・そのせいとは思わないが、なんというか、どこか影が薄い。甲州葡萄や勝沼ワインを有する東隣の甲州市や、石和温泉を有する南隣の笛吹市の腰巾着なんかじゃないよ!
- この状況ではあるが、2018年以降アニメの聖地が急増している地域でもある。代表的なのが笛吹川フルーツ公園やほったらかし温泉で、『ゆるキャン△』や『まえせつ!』に登場している。また、『神様になった日』の舞台中心地でもあり、万力公園を中心に山梨市に多くモデル地がある。
韮崎市 (約2.8万人) Nirasaki City
- サッカーのまち・にらさき。県立韮崎高校は、中田英寿の出身校(出身地は甲府市)としても有名。
- ノーベル賞受賞者の大村智もこの街出身である。
- 近年、駅前商店街の過疎化が進んでいる。その一方で、それとは反対側の駅前にはショッピングモールが完成。集客もまずまずあるようだ。また、駅前で長く寂れていた旧ルネスも漸く、韮崎市民交流センター「NICORI」として生まれ変わった。
- 東京エレクトロンの関連企業があるので財政に関しては不自由がないとされている。なお某医療メーカーをも移設を建てようとしたが・・・・・・誰だ研究施設を豚舎とか言ったのは。
- 「七里岩(しちりいわ)」という、北隣の北杜市から続く台地があり、これによって韮崎市は東西に二分されている。これは長野県との県境にある八ヶ岳からの火砕流が生成したもので、所によっては3・40mの断崖になっている。鉄道・高速道路共に、韮崎市より北はこの台地の上を通って長野県へと抜けていくことになる。
- 韮崎市の市街地まで伸びる七里岩、その南端には平和観音が建っている(韮崎駅のホームからも見ることが出来る)。高崎観音(群馬県高崎市)・大船観音(神奈川県鎌倉市)と共に、関東三観音の一つである。
南アルプス市 (約6.9万人) Minami-Alps City
- 中巨摩郡の櫛形町・若草町・白根町・甲西町・八田村・芦安村が合併して2003年に誕生。山梨県で最西端に位置する自治体である。
- カタカナ・・・・・・というか、英語を交えた奇抜な市名は、発足当時、世間の注目を集めた(主に(笑)的な意味で)。今も昔も、南アルプス市以外に英語を含んだ名前を持つ自治体は日本には存在しない。
(中央アルプス市(長野県)や南セントレア市(愛知県)など、候補には挙がれど、住民の反発により断念した例はある) - 市名の元となった南アルプス(赤石山脈)自体は、長野県・山梨県・静岡県に跨る大きな山脈である。その中にあって最も高い標高の北岳(国内2位・3,193m)をはじめ、多くの名峰が南アルプス市に位置している。よって、南アルプス市の西部では山岳観光も盛んで、登山客も多い。
- また、南アルプス市は県内で唯一鉄道の通っていない市である。(・・・・・・というか、中部横断自動車道が出来るまでは、高速道路も通っていなかった・・・・・・)距離的に最寄駅となる駅も「近く」はないし、直接市内に乗り入れる路線バスは甲府駅か韮崎駅からしか出ていない。・・・・・・それなのに、運転免許センターがあるとか・・・・・・新規免許習得者涙目・・・・・・。
- 前の市長が私利私欲でインターチェンジの目の前に完熟農園という誰得な施設を造ったらわずか半年で閉鎖に・・・・・・「さすがカタカナ市名にしただけはあるね(笑)」と周りから馬鹿にされたが、跡地に誘致したのはなんとコストコ。おかげで南アルプス市民がマウントをとり返す状況になっている。
- …なんか単独記事が出来ているようなので、そちらも参照のこと。 → 南アルプス市
北杜市 (約4.3万人) Hokuto City
- 北巨摩郡の長坂町・高根町・大泉村・白州町・武川村・須玉町・明野村の7町村が合併して2004年に誕生。その後、唯一北巨摩郡に属していた小淵沢町を編入(2006年)、これにより、北巨摩郡は消滅した。
- 山梨県で最北端にある自治体であり、面積的には山梨県で最大。北部では八ヶ岳を挟んで長野県と隣接している。
- 甲斐駒ヶ岳・八ヶ岳・茅ヶ岳といった高峰な山々に囲まれた地形を活かした、山岳・高原観光が盛ん。
とりわけ八ヶ岳南麓の清里高原は避暑地としても有名で、夏は避暑に、冬はスキーにと、観光客で通年賑わう。・・・・・・え? タレントショップ? ペンション? ・・・・・・HAHAHAナンノコトヤラ。 - 一方、茅ヶ岳山麓の明野町は日照時間日本一の町として有名。毎年夏には20万本以上ものひまわりが咲き乱れる。清里高原周辺とはまったく違い、こちらの地域は夏もバリバリに暑い。
- 甲斐駒ヶ岳山麓は、尾白川渓谷に代表される、山間部から流下する水源が清澄且つ豊富な地域。道の駅はくしゅう(白州町)では、これらの湧き水を汲むことが出来、それを求めて県外から来る人も多い。ちなみに白州町は、サントリー「サントリー天然水 南アルプス」の採水地である。ウイスキーの名前にもなっているのはお酒好きなら誰もがご存知だろう。
- 武川町の実相寺には、日本三大桜の一つである「神代桜(山高神代桜)」がある。神代桜以外にも、神田の大糸桜(小淵沢町)や眞原桜並木(武川町)など、北杜市には桜の名所が案外多い。
- 武川町はアニメ『スーパーカブ』の舞台地で、主要登場人物が通う武川高校(現実は武川中学校)がある。
甲斐市 (約7.5万人) Kai City
- 甲〇市・その2。中巨摩郡竜王町・敷島町、及び北巨摩郡双葉町が合併し、2004年に誕生。
- 山梨県の自治体では2番目に人口が多く、人口密度は最も高い。国道20号と52号との交点に「ラザウォーク甲斐双葉」がオープンする等、甲府市のベッドタウンとしての発展が著しい。
- 甲斐市の中南部を流れる釜無川には「信玄堤」と呼ばれる河川堤がある。戦国時代に武田信玄によって築かれたとされる堤防で、現在は公園などもあり、遊歩道的な場所になっている。
- 甲斐市の中心駅は竜王駅である。著名な建築家のデザインによるモダンな橋上駅舎が2008年に全面供用を開始、南北の往来等、利便性が増した。・・・・・・が、供用開始2週間後に雨漏りが発生、地元民を苦笑させた。らしくないことはするもんじゃないね。
- 下今井(旧双葉町)には、競輪場外車券売場のサテライト双葉がある。これは、元々韮崎市に作る予定だったものを、同市の反対によりこちらに移して出来たものである。
笛吹市 (約6.6万人) Fuefuki City
- 『桃・ぶどう 日本一の郷』東八代郡の石和町・ 御坂町・一宮町・八代町・境川村、及び東山梨郡の春日居町が合併して2004年に誕生。その後、唯一東八代郡に属していた芦川村を編入(2006年)、これにより東八代郡は消滅した。なんかデジャヴ。
- 「笛吹」という名は、市内を流れる笛吹川から採られている。笛吹川はかなりの暴れ川で、過去には本流の流路が劇的に変わってしまう程の水害を引き起こしたこともある。夏には「徒歩鵜(かちう)」と呼ばれる、鵜匠が川を船に乗らずに歩きながら鵜を操る鵜飼いが行われている。
- レミオロメンは、3人とも笛吹市御坂町出身。山梨県の観光大使にも委嘱されている。
- 観光ならば、なんといっても石和温泉。山梨県で最も有名な温泉観光地であり、温泉街としての規模も大きい。温泉宿泊施設は勿論、クアハウス的な温泉療養・保養施設も多く、石和温泉駅の駅前には足湯もある。ちなみに、笛吹市のもう一つの駅・春日居町駅の駅前にも足湯があり、こちらは春日居温泉の足湯である。
- WINS石和(JRA 場外勝馬投票券発売所)があり、週末は周辺道路が当たり前のように混雑する。そして、ここにも石和温泉の足湯「ひらめきの湯」(無料)が設けられている。ゆったり浸かればなにかひらめくかも?ちなみに石和温泉の源泉が最初に湧いたのはこのあたりで、碑が立っている。
- 自治体別でみる、桃・ぶどうの栽培面積・生産量はどちらも笛吹市が日本一。
甲州市 (約2.8万人) Koshu City
- 甲〇市・その3。塩山市、及び東山梨郡の勝沼町・大和村が合併し、2005年に誕生。「甲州市」という新市名は、かつての自治体の名称を使わない、という前提の上での公募によって決定されたもの。ちなみに、公募の4位は「フルーツ市」だった。フルーツ(笑)。
- 笛吹川河岸の他の自治体の例に洩れず、果樹産業が盛ん。とりわけ「甲州葡萄」と呼ばれる品種のぶどうを用いて醸造した「甲州ワイン」の産地として名高い。甲州ワインは酸味や癖・香りが少ない淡白さが特徴。殊に白ワインは和食に合う唯一のワインともいわれている。
- 勝沼町は、日本で初めてワイン醸造を始めた町という謂れもある。甲州葡萄に限らず、勝沼産の様々なぶどうを用いてワイン(勝沼ワイン)を醸造しており、世界的にも評価は高い。・・・・・・しかし、あくまでも、甲州市の「街」の中心は旧・塩山市にあたる地域である。
- 市内にある旅館「笛吹川温泉 坐忘」は、全国で唯一beatmaniaIIDXがオンラインで稼働している宿泊施設として音ゲーマーに知られている。プレイの際には旅館とカラオケルームの予約が必須なので注意。IIDX行脚の際には是非候補に置入れておきたい場所。
- 『アサルトリリィ』の隠れ聖地でもある。
中央市 (約3.0万人) Chuo City
- 日本のまんなか 山梨のまんなか 中央市。中巨摩郡の玉穂町・田富町、及び東八代郡の豊富村が合併し、2006年に誕生。新設自治体のネーミングセンスに定評のある山梨県にあって・・・・・・ぶっちゃけコレが一番ヒド(ry 山梨県で最も面積の小さい市(31.81km2)。
- 中央市、甲府市、及び中巨摩郡昭和町に跨る地域には国母工業団地がある。近年は、とりわけこの周辺地域の活性化に力を入れている模様。(県内最大規模のニュータウン(甲府リバーサイドタウン)の展開や、ロックシティ山梨中央のオープン(2008年)など)ちなみに、工業団地内で中央市に位置する企業には、横河電機、明電舎、THKなどがある。
- また、国母工業団地の南部、甲府市との境界地域には山梨県食品工業団地がある。「よっちゃんイカ(カットよっちゃん)」のよっちゃん食品工業はこちらに属する。ス~ルメ~じゃ~ないよ酢漬けイカ~♪
西八代郡 (約1.4万人) Nishi-Yatsushiro District
成立時は富士川西岸地域=西八代郡だったのだが…。
2006年に上九一色村が甲府市・南都留郡富士河口湖町に分割編入、遂にたった1自治体のみになってしまった。
市川三郷町 (約1.4万人) Ichikawamisato Town
- 市川大門町、三珠町、六郷町の3町が合併して2005年に誕生。甲府盆地の最南端に位置する。「市川」大門+「三」珠町+六「郷」町=・・・・・・という、大変解りやすい(?)新町名なのだが…。なんだか千葉県某所と埼玉県某所とが合わさったかのような名前になってしまった。
- 合併したものの縄張り意識が強すぎて施設整理が進まず、逆に病院を買い取ったり歌舞伎施設(市川團十郎家発祥の地とのこと)を建てたりと無駄遣いしすぎて財政難に。
- 地場産業の大変盛んな地域で、花火・和紙・ハンコの三本柱がその中心にある。
南巨摩郡 (約3.1万人) Minami-Koma District
釜無川と笛吹川とが合流して富士川と名前を変える地点、およそそこから南側の河岸地域に当たる。
西八代郡に属していた自治体を少しずつ編入しながら、その範囲をかなり拡げた。
早川町 (約0.1万人) Hayakawa Town
- 日本で最も人口の少ない「町」(1,247人(H22.10.1調べ))。南巨摩郡で富士川の本流河岸にない唯一の自治体だが、支流の早川が町を縦貫している。その早川沿いに県道が伸び、北部で南アルプス市、南東部で身延町と繋がり、集落はその沿線に点在する。
- それ以外は全て山。とにかく山。町の9割5分が山だとか。
- 人がいなさすぎるのか1980年から町長が変わっていない。既に80歳を超えており、さすがに引退させてやれとの声が挙がったが、2023年にようやく引退宣言した。
身延町 (約1.0万人) Minobu Town
- 身延山の門前町。身延山は日蓮宗総本山の久遠寺の山号で、町は参拝客や登山客などで賑わう。久遠寺から身延山山頂へは身延山ロープウェーが延び、絶景の眺望をもって山頂へといざなう。
- 身延駅駅前の商店街は「しょうにん通り」と呼ばれ、門前町風な景観への統一が成されている。
- 旧・下部町には、武田信玄の隠し湯として知られる下部温泉があり、閑静な温泉宿もある。
- 身延町東部、南都留郡富士河口湖町とに跨がって、富士五湖の一つ「本栖湖」がある。現・千円(及び旧・五千円)紙幣の裏面には、本栖湖湖面に映る逆さ富士の絵が描かれているが・・・・・・
これは国道300号・身延町中ノ倉周辺からの眺望であると言われている。 - 『ゆるキャン△』の主な舞台で、リンやなでしこたちが通う本栖高校も身延町にある設定。モデルは旧下部小・中学校で、現在は改装されイベント等で使用されている(常時開放されている訳ではないので注意)。
南部町 (約0.6万人) Nanbu Town
- 山梨県で最南端にある自治体。北部以外は静岡県と隣接している。とにかく静岡県との結び付きが非常に強い。山梨県の都市部に出るより静岡県の都市部(富士宮市・富士市など)に出る方が早いんだから仕方がない・・・・・・。
通勤・通学においても静岡側に出る町民は多く、静岡の地方テレビ局も普通に映る。或いはお茶の栽培が盛ん(南部茶)だったり、JR東海・新富士駅の設置においては一部出資もしている。中部横断自動車道ができるとさらに顕著で、甲府市中心部より静岡市中心部のほうが早くたどり着く事態に。
・・・・・・うん、もう、静岡県に入っちゃえばいいんじゃないかな。 - 山梨県では最多雨地域であり、比較的温暖な気候のために、雪は殆ど降らない。
- 「南部町」という町名は、別に山梨県の南部だから、という訳ではない。鎌倉時代に源光行(源義光の玄孫)がこの地を治めるにあたり、南部氏を称したことに因する。その後、光行は奥州に渡り、南部藩を築いている。それが現在の青森県三戸郡南部町の礎になっている。
富士川町 (約1.4万人) Fujikawa Town
- 増穂町と鰍沢町とが合併して、2010年に誕生。かつて全く同名の町が静岡県にあったが、そちらは2008年に富士市に編入合併したことで廃止されている。その為、通常は市町村名だけ表示されている原付のナンバープレートに山梨県と併記されている。
- そんな紛らわしいネーミングもさることながら、合併に関してはとにかくもめた。北隣の南アルプス市、東隣の市川三郷町(当時は旧3自治体)を巻き込み、実に10年近くゴタゴタしていた。・・・・・・増穂町が合併推進派の町長に変わっていなかったら、まだゴタゴタやっていたかもしれない。
- 日本でも有数のユズの産地で、観光もぎ取りが出来る所もある。
- 旧・鰍沢町には、桜の名所である大法師公園がある。毎年、桜が咲く時期には「大法師さくらまつり」が行われ、夜間ライトアップもされる。
中巨摩郡 (約2.1万人) Naka-Koma District
今でこそ、郡内町村は昭和町たった一つになってしまったが・・・・・・。
かつては南アルプス市全域と甲斐市竜王町・敷島町、中央市玉穂町・田富町を包含する程の大規模なものだった。
昭和町 (約2.1万人) Showa Town
- 山梨県で、面積的に最も小さな自治体(9.14km2)。
- 甲府市の中心に程近く、甲府昭和ICや甲府バイバスなどの交通の便が良い事から、近年発展著しい。
イトーヨーカドーやTRIALなどの大型店舗の他、昭和通り(県道3号)沿いには数多くの飲食店が軒を連ねている。2011年3月には「イオンモール甲府昭和」がオープン、更なる活性化が期待される。 - 一方で、昭和町は国母工業団地(甲府市・中央市とに跨る)・釜無工業団地の2つを抱える「産業町」でもある。
郡内地方
郡内地方もまた、平成の大合併を受けて・・・・・・あまり変化はしなかった・・・・・・。
地域的にはおよそ山梨県東部一帯にあたり、元々はこの範囲全体が一つの「郡」だった(都留郡)。
2011年現在、4市2郡(2町6村)が存在する。
富士吉田市 (約4.5万人) Fujiyoshida City
- 富士山の北麓に位置する、郡内地方で最大の都市。
- 富士吉田市と南都留郡富士河口湖町との間には「富士急ハイランド」がある。
FUJIYAMA・ド・ドドンパなど、絶叫系のものを中心として数多くのアトラクションがあり、休日は大変賑わう。ちなみに、富士急ハイランドのことを大抵の人は「ふじきゅう」と呼称するが、地元民は「ハイランド」と呼ぶことが多い。 - こしが強いことで有名な「吉田のうどん」が有名。うどん好きな人は一度食べに来てね! (ノ∀`*)
- 毎年8月26・27日には吉田の火祭りが、9月19日には流鏑馬祭りが行われる。
- 山梨県側から富士登山に挑む時の玄関口(吉田口)。
5合目(富士スバルライン5合目)までは車で行ける他、そこから7合目までは馬車も出ていて、道中の山小屋も多い。4つある登山口の中では最も一番登りやすいルートとされているが、それが却って登山者の混雑を招くこともしばしば。 - 富士山観光の拠点である富士吉田駅(富士急行)は、2011年6月をもって「富士山駅」へと改名された。
都留市 (約3.0万人) Tsuru City
- 富士吉田市の北東に位置する。
- 公立大学としては唯一の教員養成系の大学である「都留文科大学」がある。人口3万人規模の都留市が運営しているとは思えない程立派な大学だが、通う学生の9割は他県出身者である。
- リニア実験線の拠点基地があり、県立リニア見学センターでは走行試験の様子を見学出来る。2007年頃までは、抽選に基づく無料試乗会が不定期に行われていた。
- 十日市場・夏狩湧水群は、平成の名水百選にも選ばれた、富士山の湧水地。都留市ではこの湧水を利用したワサビや水掛菜の栽培が精力的に行われている。水質は軟水の弱アルカリ性。
大月市 (約2.1万人) Otsuki City
- 笑点の青い人の出身地、大月。
- 鉄道・高速道路・一般道など、交通網における国中地方と郡内地方(富士山麓地域)との分岐地域。東京方面からの交通の便が良く、鉄道においては東京駅から大月駅まで直通で来ることもある。その交通の便の良さや距離の兼ね合いから、市民の東京方面(とりわけ多摩地区)への就職人口が高い。
- 一方、観光性にはかなり乏しい。その結果・・・・・・交通網が充実すればする程、大月市は分岐先にある観光地への単なる通過点に・・・・・・。
- 唯一、観光地足りえるものには「猿橋」がある。橋脚がなく、両岸から桔木を幾重にも張り出させ、それで上を支える刎橋(はねばし)という珍しい手法で作られている。
猿橋は日本に現存する唯一の刎橋であり、日本三大奇橋にも選ばれている。 - 可住地が少ないうえ東京への都心回帰が著しく、東隣の上野原市に人口で抜かれ山梨県の市で最少となっている。
上野原市 (約2.2万人) Uenohara City
- 北都留郡上野原町と南都留郡秋山村とが合併し、2005年に誕生。山梨県で最東端に位置する自治体であり、東京方面から山梨への玄関口である。
- 四方津駅の北側には「コモアしおつ」というニュータウンが展開している。面積的には最大規模のニュータウンだが、施設の充実性は「甲府リバーサイドタウン」(中央市)には若干劣る。最寄の四方津駅からは全天候型の斜行エレベーター・エスカレーター(全長約200m)で直結している。
- 棡原(ゆずりはら)地区は、かつては長寿村として名を馳せていた時期があった。長く日本の伝統的な食生活(穀物・野菜食中心)を保っていた地域で、それが長寿の要因であると言われている。今は現代食の流通が進み、その傾向も薄れつつある。
南都留郡 (約4.8万人) Minami-Tsuru District
富士山の裾野に広がって、富士吉田市をぐるっと囲い込むように位置する2町4村。
富士山の息吹が深く根付いた雄大な自然が、地域全体に溢れている。
道志村 (約0.1万人) Doshi Village
- 山梨県の南東に位置し、南都留郡の中では唯一、富士吉田市と隣接していない自治体。村の南部は神奈川県足柄上郡山北町と隣接している。
- 村の中央を流れる道志川を中心に、とにかくキャンプ場が多い。その数は大小合わせて30箇所以上であり、旅館・民宿の数よりおそらく多い。
- 道志川は横浜市の水道水源の一つでもあり、村の面積の約36%は横浜市所有の涵養林となっている。
西桂町 (約0.4万人) Nishi-Katsura Town
- 都留市と富士吉田市の間に挟まれた町。
- 「三つ峠」という山があり、近年はそこを中心とした観光に尽力している。山頂までのハイキングコースも整備されており、修験道の霊山であることから、沿道には往時を偲ばせる史跡も多い。山頂からの眺望は壮大で、富士山はもちろん、南アルプスや奥秩父山地などの連峰を一望出来る。また、三つ峠山頂直下には大岩壁が広がり(屏風岩)、それを登るロッククライマーなども多く訪れる。
忍野村 (約0.9万人) Oshino Village
- 富士山北麓、高原地帯の盆地に位置する村。
- 富士山の豊富な湧水による8つの泉「忍野八海」が有名で、国の天然記念物にも指定されている。忍野八海から望む富士山の眺望(忍野富士)はたいへん素晴らしく、観光客も多い。
- 一方、忍野八海周辺には、その8つの泉以外にも人工池がいくつかある。「出口池」と呼ばれる泉が他7つとは離れた所にあることもあり、人工池を忍野八海の一つと誤解する観光客は多い。また、沼池化した「菖蒲池」などは普通にスルーされていたりもする。
- 村の南部にはファナック本社がある。
山中湖村 (約0.5万人) Yamanakako Village
- 富士山の北麓、忍野村の南に位置する村。村名にもなっている、富士五湖の一つ「山中湖」は、村のほぼど真ん中にある。
- 山中湖は富士五湖では最東端に位置し、最大の面積を持つが、最大水深は最も浅い。冬は湖面が凍り、氷上の穴釣りによるワカサギ釣りなどが楽しめる。湖畔は観光地であり、温泉やサンクリングロード、別荘、村営のキャンプ場もある。
- 山中湖北岸、忍野村に跨る地域にはハリモミの純林があり、国の天然記念物に指定されている。・・・・・・が、近年は台風などの被害や環境変化などもあり、ハリモミの数の減少が危惧されている。
鳴沢村 (約0.3万人) Narusawa Village
- 富士吉田市の西隣に位置する村。
- 鳴沢熔岩樹型という、国の特別天然記念物があることで知られている。熔岩樹型とは、火砕流が森林地帯を飲み込んで冷却、飲み込んだ樹木の形が洞穴としてそのまま残った痕跡のこと。鳴沢熔岩樹岩は平安時代の富士山噴火時のもの(貞観大噴火)で、現存するものは12箇所が確認されている。いずれも国道139号線沿いに見ることが出来るので、アクセスは容易い。
- 富士レイクサイドカントリー倶楽部・富士赤松ゴルフコースなど、村の各所にゴルフ場がある。
- 村のほぼ中央に「ふじてんスノーリゾート」(旧・富士天神山スキー場)がある。都心から約2時間のアクセスを誇り、富士山の雄大な姿も望めることなどから、スキーヤー内の人気も高い。
富士河口湖町 (約2.6万人) Fujikawaguchiko Town
- 南都留郡河口湖町・勝山村・足和田村が合併して2003年に誕生。その後、西八代郡上九一色村の南側を編入した(ちなみに北部は甲府市に編入されている)。山梨県で唯一「町」を「まち」と読む自治体。
- 山梨県で一番人口の多い町で、大月市や上野原市より多い。最近は芸能事務所のアミューズまで移転してきた。
- 富士五湖のうち、山中湖を除く4湖すべてがこの村に属している(本栖湖は南巨摩郡身延町と跨っている)。
- 河口湖は、富士五湖で最も湖岸線が長い湖。富士急行線の終点・河口湖駅は河口湖東岸近くにアクセスする。観光化は最も進んでいて、旅館や物産店の他、遊覧船やロープウェイ(カチカチ山ロープウェイ)などがある。また、バスフィッシングのメッカでもある。
- 西湖には、マリモ(フジマリモ)が群生している。観光化はあまり進んでいないが、キャンプ場はある。近年、絶滅したと思われていたクニマスの生息が確認され、話題になった。
- 精進湖は、富士五湖で最も面積が小さい。プランクトンの多い緑色の湖水。
- 本栖湖は、南巨摩郡身延町との境界に跨り、東側が富士河口湖町に属する(とされる)。富士五湖では最西端の湖で、最大水深は最も深い。ヒメマス・ニジマスのフィッシングが盛んな他、夏場はウィンドサーフィンを楽しむ人で賑わう。
- 精進湖の南東、西湖の西側にある「青木ヶ原樹海」は、自殺の名所として知られている。実際、遊歩道には自殺防止を呼びかける看板があちこちに立てられており、毎年300人以上の自殺者が発見される。しかし本質はハイキングコースも整備され、富士山の景観と共に森林浴が楽しめるれっきとした観光地である。
北都留郡 (約0.1万人) Kita-Tsuru District
山梨県の北東に位置する2村。2013年まで各村の中心部から山梨県の他自治体への直行バスがなかった(後述)。東京都西多摩郡奥多摩町と隣接し、そちらと連絡する定期バスは以前からあるため、生活圏は寧ろ東京都にあるとも言える。
使われている固定電話の市外局番(0428)も、青梅エリアのものである。
(ちなみに、東京都の西多摩地域とこの2村とを包括して「大多摩」と呼ぶこともあるらしい)
小菅村 (約0.06万人) Kosuge Village
- 北都留郡の南側に位置する。
- 村の総面積の9割5分が森林。そのうちの約3割が、東京都の所有する水源涵養林である。
- 村内には、象形文字のような妙なマークがあちこちで掲げられている。
これは小菅村のシンボルマークであり、太陽・野鳥・多摩川・川魚・草木・月を表している。
・・・・・・つまりは、昔から変わらぬ大自然がそこにはある、ということである(多分)。 - 2013年まで村外へ出る直行バスが先述の通り奥多摩町方面しかなかったが、2014年に大月方面へ抜けるトンネルが開通し、同時に小菅の湯から大月駅方面へ向かう路線バスが開通した。
丹波山村 (約0.05万人) Tabayama Village
- 北都留郡の北側に位置する。埼玉県秩父市とも北部で隣接している。
- 村の総面積の9割7分が森林。そのうちの約7割が、東京都の所有する水源涵養林である。
- 「丹波山祇園祭」という、三百年来続く伝統的な祭りが毎年7月中旬に行われている。獅子3頭、4人の花笠、2人の白刃が一組となり、笛や太鼓の囃子の音に激しく舞いながら村中を練り歩く。ささら獅子舞とも呼ばれる大変民俗色の豊かな舞で、県の無形民俗文化財にも指定されている。
- 直行バスが奥多摩方面であるが、小菅の湯へ行くバスに乗って終点へ行けば大月駅方面へ行くことができる。但し接続が2本のみのうえ小菅の湯で1時間以上待たされるため、大月市ならともかく甲府市へ行くなら奥多摩経由で行ったほうが早かったりする。
山梨県のスポーツ
基本的に学生や企業が少なく、設備も充分とは言えないレベルである。実際県営施設すら屋根のないベンチ席が多く、収容数もその場しのぎの人数しか入らない。高校競技も2010年代まではサッカーと駅伝を除き優勝経験がなく、スポーツ最後進県と言われていた。
しかし2020年頃より高校競技にて相次いで優勝を記録。さらに女子サッカーや野球独立リーグのチームもできるなど次第に勢力を伸ばしつつある。
サッカー
太平洋戦争前から盛んで、特に韮崎市はサッカー王国の1つとされている。
高校サッカーでは韮崎高校が昭和時代の強豪で、総体優勝1回、選手権準優勝5回を誇っている。平成になると一時低迷したが、2009年に山梨学院高校が山梨県勢悲願の選手権初優勝を達成し、2021年も優勝している。
また、県内唯一のプロチーム「ヴァンフォーレ甲府」があり、Jリーグに所属している。Jリーグ参入当初は経営難でチームの存続が危ぶまれていたがその後立て直し、現在では基本J2にいながらたまにJ1へ昇格している。2022年にはJ2リーグ18位と低迷しているのにもかかわらず天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会で優勝した。間違ってもはくばくダサいとか言ってはいけない。
また、女子サッカーチームとして「FCふじざくら山梨」が2019年に結成され、2023年には日本女子サッカーリーグ(なでしこリーグ)へ参入を果たした。将来的には日本女子プロサッカーリーグ(WEリーグ)を目指すとしている。
駅伝
1980年代後半から関東学連に所属している山梨学院大学が箱根駅伝に出場しており、これまでに3度優勝とサッカーに次ぐ注目競技となっている。特にジョセフ・オツオリは今でも山梨では「伝説」「ケニアの武田信玄」と崇拝されている。中学高校も全国中学駅伝(八田中学)と全国高校駅伝(山梨学院高校)と何気に全国大会優勝経験があったりする。
バレーボール
山梨中央銀行がママさんバレー(9人制バレー)の強豪で、国体でも優勝したことがある。国体が6人制バレーのみになったため6人制バレーチームを結成して出場し、Vリーグ2部の上位に入れるレベルと言われているが、山梨中央銀行は「あくまで実業団チーム」という姿勢でVリーグ参入は考えていない。
2022年に日本航空高校が春高バレー男子で優勝していたり、かなり昔であるが1964年東京オリンピックの優勝メンバー(東洋の魔女)がいたりする。
バスケットボール
女子バスケットチーム「山梨クィーンビーズ」がある。ヴァンフォーレ甲府同様親会社を持たず、一時期全国区で活動できないためWリーグから関東リーグに自主降格したが、現在ではWリーグに戻っている。
一方男子はというと東日本で唯一Bリーグのチームがない。また、山梨県内には5000人収容の体育館が1つもなく、Bリーグ参入のハードルが非常に高い。
高校バスケでは2022年まで総体・ウインターリーグ含めてベスト16が最高記録であったが、2023年の高校総体で日本航空高校が優勝している。
野球
ベースボール・チャレンジ・リーグに参加しておらず、NPBの山梨出身選手も2022年現在わずか2人(全国ワーストレベル)となっている。昔は堀内恒夫や田辺徳雄など山梨出身の名選手がおり、高校野球も東海大甲府高校がベスト4に進出したり「ミラクル市川」の頃は活況であったが、その後は高校野球の低迷もあり2000年から2005年にかけて中学生の野球人口が40%という全国でも類を見ない減少を記録(一方サッカー人口は30%も増加)。小学校も野球チームからサッカーチームに転換するということをやった結果、野球をする環境が大幅に減ってしまい、「山梨で野球は絶滅危惧種」と言われていた。
しかし2023年の選抜高等学校野球大会で山梨学院高校が優勝。さらに「山梨ファイアーウィンズ」がベースボール・チャレンジ・リーグへの参入を発表するなど、風向きが変わりつつある。
レスリング
実は隠れレスリング王国。プロレス界ではジャンボ鶴田や武藤敬司、金丸義信など有名どころが多く、アマチュアレスリングでも米満達弘と乙黒拓斗がオリンピックで金メダルを獲得している。
山梨県を舞台にした作品
全体的に山梨県を舞台にした作品は少ないうえ、少子高齢化が際立っている地域のため、NHKの大河ドラマや朝の連続ドラマ小説に偏向している。特に大河ドラマは「武田信玄」や「風林火山」をはじめ、戦国時代系は必ずといっていいほど山梨県がロケ地だったりする。これは山梨県が大河ドラマの誘致に熱心で、特に山梨県が舞台になると博覧会やイベント列車まで運行するほどであった。
一方でアニメについては2010年代前半まで山梨県とコラボレーションを行なったアニメが皆無であり、「ご当地アニメ不毛の地山梨」とされていた(詳細は「ゆるキャン△前の山梨」を参照)。しかし2018年に「ゆるキャン△」のアニメ化を契機に各種イベントの開催や商品の販売、さらにはイベント列車の運行が行なわれている。
余談であるが、ハローキティ生誕の地でもある(サンリオは元々山梨県の外郭団体)。
小説・漫画・アニメ
山梨が舞台かつ作者や制作サイド公認の「公式」(但し実際の舞台として登場する「舞台地」と架空の舞台であるが地域をモデルにした「モデル地」に細分化)、原作の舞台は異なるがメディアや続編によっては山梨が舞台となり作者や制作サイドが公認している「準公式」、山梨が舞台と思われるが作者や制作サイドが公認していない「非公式」に分類される。
公式(舞台地として)
公式(モデル地として)
準公式
- ななついろ★ドロップス(原作は大阪府枚方市であるが、アニメのモデルは山梨県側の八ヶ岳の麓であることがアニメ版監督のTwitterで明かされている)
- ヤマノススメ セカンドシーズン (ヤマノススメ自体は埼玉県飯能市)
- まえせつ!(本来の舞台は埼玉県さいたま市であるが、4分の1は山梨県が舞台。山梨県が撮影支援を行っており、各観光地が登場している)
非公式
- イリヤの空、UFOの夏(市川三郷町や甲斐市をモデルとした風景や建物が多く登場)
- あさっての方向。(原作にて北杜市の駅や商店街をモデルとした建物が登場)
- ペルソナ4(笛吹市や富士吉田市の駅や商店街をモデルとした建物が登場)
山梨あれこれ
放送局
- 山梨県を主な放送対象地域とするテレビ放送局は、山梨放送(日本テレビ系)とテレビ山梨(TBS系)の2つのみ。つまり、デフォルト状態ではフジテレビ系やテレビ朝日系などを見ることが出来ない。首都圏なのに。
- 但し上記の事情もあり、山梨県のケーブルテレビ(CATVなど)の世帯普及率はとても高く、フジテレビやテレビ朝日は勿論、テレビ東京やTOKYO MXも視聴可能のためテレビのネタはわりと通じる(詳しくは「甲信越のアニメ視聴・アニラジ聴取事情」と「山梨県のケーブルテレビ事情」を参考のこと)。但し日本テレビは山梨放送、TBSはテレビ山梨があるため視聴不可。
方言(甲州弁)
- 急に真面目な顔で「おまんこっちんこ~」と呼ばれることがある。が、これはふざけているのではなくて「おまん(お前)こっちんこ~(こっち来い)」という意味である。声に出して読みたい甲州弁である。
- また「ほーけー」と相槌を打たれることがあるが、成人男子の約7割であることをアピールしているのではなくて「そうですか」の意味である。別に「包茎」という意味でもない。
- 「~ずら」と語尾に付ける。別に鬘(カツラ)のことではない。
- 「飛んでくる」というのは「走りにいく」ということ。別に空を飛んでくるわけでもない。
(注:これら甲州弁は、主に国中地方で使われている方言であり、郡内地方ではあまり使われていない)
上記内容により「不細工な方言」の代表格して扱われることが多く、ランキングで常に最下位の常連となっている。
郷土料理
- ほうとう…小麦粉の平麺、カボチャ・ネギ・ハクサイ・里芋などを生のまま、味噌仕立ての汁で煮込んで作る。具として肉やすいとん、キノコ類を入れることはあるが、魚や貝などの海の幸はあまり入れない。カボチャが煮崩れて、汁に溶け込めば溶け込むほど美味である。麺はとろみがあって軟らかく、麺よりも具の量の方が往々にして多い。水田の少ない山梨県における日常食として長く親しまれて来た、あったか~い料理。
- 吉田のうどん…主に郡内地方で食されている料理。麺が太く、コシが非常に強い。汁は味噌・醤油の合わせ味が多い。唐辛子をゴマ油で溶いた薬味(すりだね)を使い、具にはキャベツが良く合う。ほうとうと比べてこちらは日常食としてではなく、年中行事や冠婚時などに良く食べられていた。
- 甲府鳥もつ煮・…2010年のB-1グランプリでまさかのゴールドグランプリ(優勝)を獲得、一躍知名度を上げた。一般的なモツ煮とは異なり、醤油・砂糖を使った短時間での照り煮なので、汁気は殆どない。焼き鳥のタレに(味覚的に)良く似た飴状のタレが程良く絡んで、たいそう美味。発祥が蕎麦屋なので、焼き鳥屋では取り扱っていない場合もあるので注意。
お土産
- 信玄餅…恐らく山梨県の土産菓子としては最も有名。きなこをまぶした一口大のお餅に、特製の黒蜜を掛けて召し上がれ。小さな容器に3切れ入って「1個」と数え、布袋包装仕様の8個入りが人気らしい。ちなみに桔梗屋と金精軒のものがあるが、「信玄餅」といえば基本的に金精軒のことをさす。桔梗屋のものは正確には「桔梗信玄餅」である。
- アワビの煮貝…海がないのにアワビ? と思うかもしれないが、海がない故の名産品なのです。日本近海産のアワビを醤油に煮浸しした加工食品。なかなかの高級品で、結構値は張る。かつては内陸県の山梨県には、海のものはこういう保存加工を施されて馬の背で運ばれていた。その運ばれて来る時間や馬の背から伝わる温度などがアワビに程良く味を染み込ませたそうな。最近では人工海水を使い県内で養殖も試みられている。
- 水晶…甲府市北部を中心とした名産品。かつては甲府市北部の金峰山などで盛んに行われていた採掘産業の名残。現在、採掘は殆ど行われていないが、受け継がれる彫刻・研磨などの技術による加工品が売られている。
- 甲州印伝…「印伝」とは、羊や鹿の革を加工して作られた工芸品のこと。甲州印伝は、専ら鹿の革を使い、江戸小紋のような模様を漆でつけるのが特徴。山梨県の印伝の起こりは、武田信玄が用いた信玄袋(甲冑などを入れた)だといわれている。現在では、巾着、ハンドバッグ、ベルトなど、いろいろな製品が作られている。『アイドルマスターSideM×山梨』ではこの工芸品を使ったグッズが作られている。
- モモ・ぶどう…言わずと知れた名産品。多くは語るまい。モモもぶどうも、およそ7月~9月が収穫時期だが、甲州葡萄は10月以降になることが多い。
- ワイン…ワインが好きなら、山梨県産ワインをどうぞ。甲州市の他にもワイナリーは県内に多数あり、甲州・勝沼ワインとはまた違ったワインを醸造している。ちなみに甲州市にある「ぶどうの丘」では、約150種類のワインを試飲しながら購入することも出来る。
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関連項目
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