概要
日本、朝鮮半島南部の山地に自生する落葉低木で、日本では古くから香辛料などで親しまれている。
雌雄異株のため雄株と雌株があり、雌株は春に花を咲かせて果実を付ける。未熟な果実は佃煮などに利用され、熟した果実の皮の部分を粉にしたものが粉山椒になる。若葉は食材として木の芽とも呼ばれ、薬味や田楽に利用される。
舌を痺れさせるような清涼感のある辛みと独特の香りがあり、この独特な辛みのもとはサンショールと呼ばれる成分である。
また発汗作用や整腸作用、冷え性の改善効果があるといわれ、柑橘系の匂いはリラックス効果も期待できる。
日本の産地は和歌山県で約50%、高知県で約30%、その他の県となっている。特に有田川上流の有田川町遠井地区は一大産地で、ここで栽培されるぶどう山椒は近年、全国的な知名度も上がっており、海外にまで顧客がいるほどである。高知県は仁淀川中流~上流が一大産地となっており、こっちも人気が高い。
また、山椒を使った料理として有名なのが、ちりめんじゃこの佃煮と合わせた「ちりめん山椒」であり、京都名物として有名で、ご飯がいくらでも食べられる正に飯泥棒である。
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