山田太郎53万票プロジェクトとは、2019年7月21日に投開票が行われる第25回参議院議員選挙において、自民党公認で全国比例で出馬しており、表現の自由の保護とオタク文化の発展を掲げている山田太郎に53万票投票することを目標としている草の根の政治活動である。
なお、このプロジェクトは山田太郎氏の活動であり、山本太郎氏(同じ全国比例の候補者)・山本一太氏(同日に投開票される群馬県知事選挙候補者)とは一切関係が無い。作家でブロガーのやまもといちろう氏も赤の他人であり、名前を間違えると無効票になる。
プロジェクトの内容
山田太郎は2019年7月21日に投開票される第25回参議院議員選挙において、自民党公認候補として全国比例代表で出馬した。全国比例代表であるため、18歳以上の有権者は日本全国どこに住んでいても「山田太郎」という個人名を比例代表の投票用紙に記入することで投票を行うことが可能となる。
山田太郎は今回の選挙において、自身の目標得票数を53万票に設定した。この票数は、ドラゴンボールに登場するフリーザの台詞と関連付けられることもあるが、より真面目な視点に立つと、前回比例代表として最も多くの得票数を記録した全国郵便局長会が支持した候補が獲得した52万票を上回ることが意図されている。
ここには、参議院議員選挙における戦略としての目的を超越し、前回の大きなインパクトを与えた29万票を更に上回る53万票を表現の自由を守ることを掲げた候補が獲得することで、表現の自由保護勢力を自民党における最大の圧力団体として確立することも巨視的な目的としている。
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背景
2016年に行われた第24回参議院議員選挙において、山田太郎は新党改革から全国比例で出馬し29万票得票するも落選した。この時に得票した29万票という票数は、全国農政連や日本医師連盟、日本建設業連合会などの大規模な業界団体による組織票と同じ水準の票数であり、表現の自由を守ることを全面に掲げている候補がこれだけの票数を獲得したことは前例のないことであった。
このことは、アニメ・漫画愛好者の属性を持つとみられる、表現の自由の保護に関心を抱く層が、大規模業界団体に匹敵する票田を秘めていることを顕在化させた。
元々、アニメ・漫画文化における表現の自由の支持を表明していた政治家は存在していたが、表現の自由が潜在的に大きな票田を持つことが認識されるようになると、今まで態度を保留していた政治家もアニメ・漫画文化における表現の自由を支持することを表明するようになった。
国民民主党の玉木雄一郎は、2019年7月9日にツイッターにてアニメ・漫画文化における表現の自由を守ると明言しているが、この事象は第24回参議院議員選挙で山田太郎に投票された29万票が影響しているという観測もなされている。
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2016年の選挙で山田太郎が獲得した29万票はこのように大きな意味を持ったものの、山田太郎は2019年までの3年間、議員のバッジを外し、民間人として表現の自由の保護に関する精力的な活動をしていた。しかし、議員でなくなったことで議員だった頃に可能としていた手法が使えなくなったこともあり、表現の自由をより効果的に守る為に、再び議員として出馬することを決断した。
山田太郎の実績
山田太郎は表現の自由に関して、議員時代に多くの実質的かつ絶対的な実績を残している。最も著名な成果が、創作物を規制対象に含めようとしていた2014年の児童ポルノ禁止法における問題条文の削除と創作物保護の附帯決議の追加に関する働きかけである。これにより、政府による内容規制対象から漫画やアニメが除外され、今まで出ていた多くの創作物やこれから出てくる多くの創作物が決定的に守られた。
それに次いで重要な成果が、TPPにおける著作権非親告罪化に伴う二次創作禁止を防いだ働きかけである。この時、山田太郎は、実質的な条約の交渉に当たる政府閣僚から、TPPが二次創作に対しどのような影響を及ぼすか、またそれについて政府としてどのように対処するかについて切れ味の鋭い質問を次々と行い、重要答弁を続々引き出した。その中には、二次創作をTPPから守ると内閣総理大臣である安倍晋三に明言させたものも含まれていた(2014年8月10日)。
山田太郎はこのように筋金入りの表現規制反対派であることが知られており、国内法においても国外事情においても様々な手法を駆使してこれに対抗するやり手であると評価されている。そのため、表現の自由の力を知らしめる今回のプロジェクトが山田太郎を囲んで行われたのは、歴史の必然的な結果であったといえる
結果
20時に投票が締め切られるとともに、NHKをはじめ報道各社により当選確実の速報が発表された。また、当確報道から2時間ほどで「山田太郎」をキーワードとするツイートが24万件以上投稿され、Twitterの日本トレンドランキング1位にランク入りした[1]。
開票終了時の総得票数は53万9566票となり、目標投票数を達成した。これは全比例候補中3位、自民党内でも2位(特定枠候補を除く)となり、特定の支援団体を持たない候補としては異例の結果となる。
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その後集計ミスが発覚し再集計が行われた結果、目標を上回る54万77票となっている。
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関連項目
脚注
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