山賊ダイアリー リアル猟師奮闘記とは、岡本健太郎による日本の漫画である。全7巻
概要
岡山を舞台に、狩猟免許・猟銃所持許可を持つ作者本人の猟師生活を、日記形式の実録マンガ風に描いている。
欄外にて、「この作品は、作者の実体験を元にしたフィクションです。が、狩猟や食のシーンに関しては、ほぼ事実です」とコメントが記載されている。
登場人物
- 岡本健太郎(CV:村田太志)
作者本人。男性。「岡山県の超田舎」で育ち、近所に住む猟師のおじいちゃんの影響で、当時から猟師を志す。その後東京で生活していたが、2009年に彼女と喧嘩別れし帰郷。猟銃と狩猟免許、わな猟免許を取得し「山賊」(作中では猟師の意味)を始める。狩猟した動物は自分で解体・調理し、食す。愛銃はシャープ・チバ社製エアライフル「エース・ハンター」、わな(罠)は自作しており、よくシカを獲る。劇中で射撃の腕前はそこそこ以上な描写をされるが、注意散漫な面があり、凡ミスで獲物を逃がす、山で遭難する、斜面から滑り落ちて装備を失う、大怪我を負うなどしている。自動車を所持していない(作中時間で2011年頃)ため、移動は専らスーパーカブ。 - おじいちゃん
故人。シベリア抑留の経験から日本という国を信じておらず、自分の猟師としての腕を信用しており口癖は「わしは日本がどうなっても一人で生きていける」。作中でトリカブトを利用した毒矢を用いたわな等の使用、ツグミ等の非狩猟鳥獣を狩っていた等、法律に縛られない(違法な)猟・捕獲を行っていた可能性が示唆されている。なお岡本は形見分けで貰った猪の頭骨(おじいちゃんが仕留めたもの)をお仏壇代わりにしている。 - アキ君(CV:内田雄馬)
岡本と同世代の猟師。銃所持試験が一緒だったことで親しくなり、よく一緒に猟を行う。岡本と違い散弾銃を愛用している。妻子持ちであり、夫人は美人だが狩猟には理解を示しておらず、獲物を解体中の彼の後頭部に蹴りを入れたこともある。夫人の実家は山林を所有しており、岡本がよくわな猟に利用している。酔うとクサい台詞を吐く。甲斐犬ギンとビーグル犬ビビを飼っている。 - マサムネ君(CV:鈴木裕斗)
岡本と同世代の猟師。銃所持試験が一緒だったことで親しくなり、よく一緒に猟を行う。試験では一人だけ落ちたために銃所持免許は二ヶ月遅れで取得している。愛銃はアキ君同様散弾銃。お坊ちゃま気質で我儘な面があり、すぐ弱音を吐く。岡本らより狩猟の腕が劣るように描写されている。7巻において銃を返納し、約二年間の猟師生活に幕を下ろした。 - 夏目さん
岡本らが所属する猟友会(夏目グループ)のリーダーを務める人物。口が悪いが親切。本業は魚屋さん。カラスは気持ち悪いので食べない。 - 佐々木さん
猟友会の先輩。老齢の猟師で腕も一流。わな猟免許を所持しており、岡本に様々なアドバイスを与えてくれる師匠とも呼べる存在。岡本が片目の損傷を押して狩りに出た時は本気で怒ったこともある。カラスは変なモノなので食べない。足を悪くし、回復の見込みが無かったため2016年現在では銃を返納し猟師を辞めている。 - 前原さん
猟友会の先輩。岡本にカラスは肉がちょっと硬いが食べられるという事を教える。 - 赤木さん
スコープ調整の為に行った射撃場で知り合った先輩猟師。元自衛官で射撃の国際強化選手だった経験もあり、射撃の腕は非常に優れている。空気銃と散弾銃を所持しているが、本人は空気銃を好むらしい。パラコード(パラシュート用のひも)の使い方を教えてくれるなど親切。酔うとCQCの技術を岡本らに教えようとして関節技をかけてくる。ビーグル犬ジョンを飼っている。狩猟した獲物は基本的に全て食べるという岡本と同じスタンスなためか、猟友会は違うが岡本とよく一緒に猟を行う。 - E銃砲火薬店のオヤジさん(CV:FROGMAN)
岡本がエース・ハンターを購入した銃砲店の店主。狩猟免許・銃所持免許試験の試験官も務め、岡本は狩猟用品購入のほか資格取得手続きなども彼を通じて行っている。セッター犬トラを飼っている。
アニメーション
2015年6月23日発売の単行本第6巻特装版の付録として、1巻の内容を基にしたOVA(短編15分)が作られた。
主題歌
関連項目
外部リンク
- 1
- 0pt