広島県豊田郡大崎上島町に本社を構える「さんようバス株式会社」 ならびに、 山口県下関市に本社を構える「山陽電気軌道」(現:サンデン交通株式会社)とは異なります。 |
山陽バスとは、垂水区営バス(だが最近垂水区外への進出も旺盛) 神戸市垂水区清水が丘と小束山に拠点を構える幸せの黄色いバスである。山陽電気鉄道の子会社であることは言わずもがな。
概要
神戸市垂水区内を中心に、須磨区、西区、明石市において路線バスを運行している。
また、神戸三宮~淡路島、徳島県鳴門市・徳島市・阿波池田市、東京都立川市への高速バスを運行している。
定期運行路線
路線バス
路線バスは、特に垂水区内において海側がJR・山陽電車、山側に神戸市営地下鉄の駅がある地理的好条件により、概ね「駅~住宅地~駅」の路線が多く、両側輸送が成り立ち、輸送効率の良い路線網が構築されている。3、4、10、14(学園都市駅前便を除く)、15、23系統は片方の終点が駅ではないが、3、14系統は高校生輸送、15、23系統は松風台の商業集積地帯への輸送により両側輸送が成立する。22系統は23系統の輸送増強路線で、22系統が走る時間帯の垂水東口行き23系統は桃山台南口始発になる。24、30系統はコミュニティバスである。
走行環境はかつてから狭隘路が多い上に起伏も激しく、平成初期まで車掌が乗務するツーマン運転が残るなど、運転手の腕が試される路線が圧倒的に多かった。垂水区内の路線には(旧道)(新道)と区別される停留所があるが、長年の道路改良の歴史がそこに刻まれているのである。近年の悩みのタネは「渋滞」である。
余談だが、5系統はこれら山陽バスの走行環境のあらゆる特徴が濃縮された路線である。(所要時間45~60分)
垂水・舞子線
- 1系統 垂水駅~歌敷山中学校前~垂水駅(循環)
- 2系統 垂水駅~千代が丘(新道)~星陵高校前~清水が丘
- 3系統 垂水駅~星陵高校前~ゴルフ場
- 4系統 垂水駅~上高丸団地~ゴルフ場~潮見が丘1丁目(←本多聞介護センター)~清水が丘
- 5系統 垂水駅~上高丸団地~ゴルフ場~掖済会病院前~垂水警察署前~学が丘~名谷駅
- 9系統 垂水駅←千代が丘(旧道)←星陵高校前~清水が丘
- 10系統 垂水東口~高丸~上千鳥
- 11系統 垂水東口~東名谷~中山(新道・垂水東口行きは停留所なし)~学が丘~学園都市駅前
- 12系統 垂水東口~東名谷~中山(旧道)~奥畑~名谷駅
- 13系統 垂水東口~滑(なめら)~つつじが丘~名谷駅
- 14系統 名谷駅~名谷小学校前(新道・名谷駅行きは停留所なし)~学が丘~舞子高校前および学園都市駅前
- 15系統 名谷駅~奥畑~名谷小学校前(新道)~滑(なめら)~桃山台~青山台(神戸市営バスと共同運行※北須磨高校経由)
- 22系統 垂水東口←掘割←桃山台南口←桃山台←つつじが丘
- 23系統 垂水東口~青山台~桃山台南口~桃山台~つつじが丘
- 24系統 松風台→王居殿3丁目→東垂水公民館前→松風台(循環)
- 30系統 松風台→柏台西公園→塩屋北町→朝谷東公園→向井→松風台(循環・100円バス)
以下の系統は全て神戸市営バスとの共同運行路線
- 48系統 垂水駅~星陵高校前~舞子高校前~学園都市駅前(山陽バス担当)
- 50系統 朝霧駅前~明舞センター~大門橋~本多聞2丁目~学が丘~学園都市駅前
- 51系統 舞子駅前~県商前~星陵高校前~学が丘~学園都市駅前
- 52系統 舞子駅前~西岡橋~明舞センター~朝霧駅前
- 53系統 舞子駅前~大門橋~本多聞7丁目~多聞東中学校前~学が丘~学園都市駅前
- 54系統 舞子駅前~大門橋~多聞団地センター~学が丘~学園都市駅前
- 55系統 朝霧駅~明舞センター~神陵台~伊川谷高校前(神陵台~伊川谷高校前間は整理券方式※距離制運賃)
- 56系統 学園都市駅前~学園緑が丘~学園都市駅前(時間帯により循環方向が変化)
- 59系統 垂水駅~星が丘2丁目~星陵台1丁目~舞子駅
- 121系統 学園都市駅前→掖済会病院前→本多聞7丁目→西部障害者センター→掖済会病院前→学園都市駅前(循環・神戸市バス担当)
- 161系統 学園都市駅前~舞多聞口~舞多聞西7丁目~小束台~学園都市駅前(時間帯により循環方向が変化)
- 171系統 垂水駅~星陵高校前~掖済会病院前~学園都市駅前(神戸市営バス担当)
- 191系統 舞子駅駅→西部障害者センター→掖済会病院前→本多聞7丁目→舞子駅前(循環・山陽バス担当)
明石線
これらは、元々明石市交通部の路線で2012年3月17日山陽バスに移譲されて運行していた。
2021年3月末で明石駅に乗り入れる路線は全廃し、64系統は65系統に統合された。
- 63系統 朝霧駅前~明舞北センター~松が丘3丁目~松が丘4丁目~朝霧駅前(時間帯により循環方向が変化)
- 65系統 朝霧駅前~松が丘5丁目~明舞中央病院~明舞北センター~松が丘小学校前~大蔵谷清水~朝霧駅前(循環)
二見線
- 70系統(午前ルート) JR土山駅南口→明石西高校前→山陽西二見駅→二見浄化センター前→海浜プール前→水産技術センター前→南二見1番→東新島8番→二見浄化センター前→山陽西二見駅→明石西高校前→JR土山駅南口
- 70系統(午後ルート) JR土山駅南口→明石西高校前→山陽西二見駅→二見浄化センター前→南二見1番→東新島8番→水産技術センター前→海浜プール前→二見浄化センター前→山陽西二見駅→明石西高校前→JR土山駅南口
- 71系統(午前ルート) 山陽西二見駅→明石西高校前→明石回生病院前→山陽東二見駅→山陽西二見駅→二見浄化センター前→海浜プール前→水産技術センター前→南二見1番→東新島8番→二見浄化センター前→山陽西二見駅
- 71系統(午後ルート) 山陽西二見駅→明石西高校前→明石会清病院前→山陽東二見駅→山陽西二見駅→二見浄化センター前→南二見1番→東新島8番→水産技術センター前→海浜プール前→二見浄化センター前→山陽西二見駅
- 72系統(午後ルート) 南二見21番→水産技術センター前→海浜プール前→二見浄化センター前→山陽西二見駅→明石西高校前→JR土山駅南口
高速バス
高速バスは、主に明石海峡大橋を経由する路線を持つ。レッツ号はかつて舞子駅・垂水駅・学園都市駅前を経由していたが、路線短縮の上、難波、京田辺、京都で客扱いをするようになった。また、さらに昔に廃止になった熊本便は水曜どうでしょうのサイコロ2で登場している。
- 東京(立川)線(レッツ号) 神戸三宮駅~南海難波駅~JR難波駅~高速京田辺~京都駅⇔橋本駅~昭島駅~立川駅~立飛東門~玉川上水駅(南海バスと共同運行)
- 阿波池田線(阿波やまびこライナー) 三ノ宮駅~学園都市駅前~高速舞子~三好~阿波池田~井川
- 徳島線(すだち120) 三宮駅~高速舞子⇔鳴門公園口~高速鳴門~松茂~徳島駅前
- 洲本線(おにおん60) 学園都市駅前~高速舞子⇔津名港~洲本高速バスセンター
- 垂水区内~三宮・神戸空港線(舞子高校線) 清水が丘~舞子高校前~つつじが丘~桃山台南口⇔三宮・神戸空港・海上アクセスターミナル
- 垂水区内~三宮線(多聞団地線) 大門橋~多聞台中央公園~新多聞~学が丘1丁目⇔三宮
コミュニティバス
シャトルバス
車両
路線バス
伝統的にいすゞ天国であったが、近年はふそう車や西工車が少数ながら投入されるようになり、特にエアロスターがじわじわと台数を伸ばしている。車両面のバリアフリー化を求められている昨今の情勢から、ツーステップのキュービックは数を減らしつつあり、現在でも毎年コンスタントにワンステップバスかノンステップバス、もしくはその両方が投入されている。ノンステップバスには車体側面に明石海峡大橋のデザインをあしらったものが描かれている。キュービックのうち2台には「山陽バス100周年」ラッピングが施されている。その他、エルガのうち複数台に「JCOM」ラッピングが施されている。
- キュービック いすゞ自動車のツーステップバス及びワンステップバス。かつての大所帯
- エルガ いすゞ自動車のワンステップ及びノンステップバス。現在の大所帯
- エルガミオ エルガの中型車。1・10・24・30系統と垂水駅~マリンピア神戸のシャトルバスに使われる
- エアロスター 三菱ふそうのワンステップ及びノンステップバス
- スペースランナー 西日本車体工業のワンステップバス
高速バス・貸切バス
路線バスほどの数ではないが、こちらにも新車がコンスタントに投入されている。東京(立川)線や徳島線のように長距離を走る路線もあるのえ、トイレ付きの車両も所有している。一部のセレガには「ヴィッセル神戸」ラッピングが施されている
- エアロクィーン 三菱ふそうの大型車。最後部の座席は回転座席
- エアロ 三菱ふそうの大型車
- セレガ 日野自動車の大型車
- ガーラ いすゞ自動車の大型車
- ガーラ9 いすゞ自動車の小型車
- ローザ 三菱ふそうのマイクロバス
コミュニティバス
狭隘路を走れるように、また、需要に対して適正な車体の大きさになるように小型バスが投入されている
運賃
運賃を取る全ての営業路線に共通していることは、釣り銭方式による運賃収受である。そのため、予め両替する必要はない
路線バス
かつては垂水線(名谷線)においては運賃は「前乗り後ろ降り」方式の乗車スタイルに合わせて
- 垂水・舞子線及び明石線 大人200円 小児100円(均一運賃)
- 30系統 一律100円
- 55系統 朝霧駅前~神陵台 大人200円 小児100円(均一運賃区間)
朝霧駅前⇔長尾辻(片道) 大人210円 小児110円
朝霧駅前⇔伊川谷高校前(片道) 大人220円 小児110円
明舞団地口~神陵台小学校前⇔神陵台~伊川谷高校前(片道) 大人200円 小児110円
神陵台~伊川谷高校前 大人160円 小児80円 - 二見線 JR土山駅南口・西二見岡の上~人工島内各停留所 大人220円 小児110円
その他停留所間 大人180円 小児90円
高速バス
コミュニティバス
シャトルバス
定期券・ICカード・バスカード・企画きっぷ(路線バスのみ)
定期券
山陽バスでは系統別定期券が主流だったが、大多数の系統においてエリア定期券の導入が進んでいる。通学定期券は最大3か月、通勤定期券は最大6か月分まで購入できる。2021年12月末で磁気定期券の発売を終了しICOCA定期券に一本化する。また、エコ定期券制度により、通勤定期券を持つ人の家族は同伴乗車で半額になる
エリア1定期券
11系統、12系統、14系統の定期券を統合することからスタートしたエリア定期券である
共同運行の系統では神戸市営バスには乗ることが出来ない。対象エリアは以下の通り
- 1~23系統 全区間
- 48系統 垂水駅~千代が丘(新道)~星陵高校前・舞子高校前~学が丘~学園都市駅前
- 50・54系統 垂水警察署前~学園都市駅前
- 51・53系統 舞子高校前~学園都市駅前
- 56系統 小束山6丁目~学園都市駅前(学園緑が丘経由不可)
- 59系統 垂水駅~細道下
- 161系統 舞多聞口~学園都市駅前(小束台経由不可)
53系統エリア定期券
舞子線の各路線は長らく系統別定期券が採用されていたが、2012年4月にようやくエリア定期券が導入された。こちらは共同運行の神戸市営バスにも乗車できるが、53系統と121系統を除いた舞子線各系統においてはエリア1定期の対象エリアと重複する区間では乗車できない
ICカード
30系統を除いてICOCA等の全国相互利用サービス対応のICカード乗車券が使用可能。かつては明石線限定で神姫バスグループの「NicoPa」も使用可能だったが、2021年3月8日以降は廃止し使用不可能となった。
長らくの間、山陽バスは伊丹市交通局と同様に関西圏の公共交通機関では全国相互利用サービスに非加盟の企業・団体で、PiTaPa・ICOCAのみ使える状態が続いていたが、2021年3月16日の始発からようやく使用可能になった。2013年に全国相互利用サービスが開始して以来、実に8年越しの悲願達成である。これにより、関西圏に於いてICOCA導入の公共交通機関で全国相互利用サービス非加盟の企業・団体は消滅。
また、2021年4月1日の始発からICOCA限定で「神戸市バス・山陽バス 共通乗車ポイント」というものが始まり、専用ウェブサイト若しくは葉書で登録することで、1ヶ月間(毎月1日~末日)のバス利用額に応じてポイントが翌月15日に付与される。付与されたポイントはこの2社のバス利用時に運賃を自動的に相殺させる形で利用される。
バスカード
山陽バスカードという名称で、1000円~4000円カード各種、昼間専用1000円、2000円カード、小児専用1000カードが存在する。昼間専用カードの適用時間は降車時で9時30分~16時。共同運行路線の神戸市営バスにも乗車でき、逆に神戸市バスカードは山陽バスでも使用できる。
なお、2021年6月末で販売を終了し、2022年3月末で廃止する。
企画きっぷ
GoGo!サンヨーパス
30系統、二見線を除く山陽バスの路線バス全系統に乗車することが出来る乗り放題きっぷ。特定の3連休が有効期間になる場合が多く、突然発売されたりするので車内広告は要チェック
垂水・舞子1day
30系統、明石線、二見線を除く山陽バスの路線バス全系統と、山陽電車・阪急電車・阪神電車に乗車することが出来る1日乗り放題きっぷ。西舞子駅~阪神三宮駅、新開地駅~湊川駅、高速神戸駅~阪急三宮駅が対象区間の三宮版と、西舞子駅~阪神梅田駅、大阪難波駅、武庫川団地前駅が対象区間の阪神版の2種類がある。阪神なんば線に乗り入れる阪神9000系等にも中吊り広告を載せているが、大阪難波駅では購入できないことに注意
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関連項目
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