山風短単語

ヤマフウタン
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山風短とは、バジリスク~甲賀忍法帖~Y十M ~柳生忍法帖~といった山田風太郎作品を漫画化したせがわまさきが描く山田風太郎の短編を漫画化したものである。ヤングマガジンにて連載。既刊四巻。

第一幕 くノ一紅騎兵

初出『小説宝石1971年1月号。

慶長4年(1599年)下分けの関ヶ原の前年、下に名を知られた上杉傑たちは傾屋、扇屋の座敷で扇屋の養女をでていた。養女の名は陽炎大谷浪人したさる人物のであった。

そこに直江守兼続にお願いがあるという者が乱入する。その人物は明智の流れをくむものにて上杉に奉したいと言うが的は傾屋に出入りした傑たちの顔ぶれを直に見るためで、その正体は本田佐渡守(徳方)のスパイであった。

その事を摘された男は陽炎を人質に取り逃げようとするが陽炎は男を簡単に投げ飛ばして倒させてしまう。陽炎の正体とは…?

登場人物

第二幕 剣鬼喇嘛仏(ラマぶつ)

初出『オール読物』昭和46年5月号。

慶長17年(1612年)、舟での佐々木小次郎との試合に勝った宮本武蔵はその帰りの上で長岡五郎という人物と対面する。頭にを避けるように言うが与五郎はわざと武蔵の方に寄せてくる。

五郎武蔵と戦うためにやってきたのであり、戦いが避けられぬとわかった武蔵は受けて立つこととした。上での剣戟の結果、に落とされた与五郎武蔵の強さを身をもって味わうことになる。武蔵は木彫りの像を与五郎に投げてよこし、去るが、このでの出来事を誰も知らない

大坂の役が始まる二年ほど前の出来事である。

半月後、与五郎は徳への人質として江戸立つことになるが“いましばしなにとぞを学びたく”という意味の書き置きを残して江戸入り寸前その姿を消してしまう。

まさに前代未聞の椿事であった。

登場人物

第三幕 青春探偵団 <砂の城>

初出『全学園新聞昭和32年11月24日~33年3月2日

昭和三十X年、盛

高校殺人クラブ名前は大げさだが何のことはない要するに『探偵小説好会』なのである。活動内容は最近読んだ探偵小説の批評や新しい殺人トリックの考案、意地の悪い先生や寮の舎監にしっぺ返しをする妙案など。

その年の夏休み女優高城千鳥」がにて静養していると新聞で読んだ面々はメンバーの一人、助の実家に泊まることに決めた。

海水浴をして遊ぶことに決めたメンバー女性遊びでを作っていただけなのになぜかチンピラたちに絡まれてしまう。一触即発のところを男性に助けられたが、チンピラたちはなぜかその場所に執着を見せる…。

登場人物

霧ガ城高校殺人クラブのメンバー

その他

第四幕 忍者枯葉塔九郎

初出『週刊大衆』昭和63年1月5日

盛岡に仕えていた剣士隼人国家南部修理の息女、とともに盛岡から駆け落ち同然に逐電し、鳥取まで一年仕官の口をめて漂していたが、戦国の世と違い、少々の腕が立つ程度では召抱えるはどこにもなかった。

放浪の途中、何度か安扶持の口はあったが気位の高い性格のおはそれをよしとしなかった。

そんな二人が鳥取にやってきたのは、鳥取池田因幡守が武芸好きで、近々御前試合を開催し、その成績によって数名の臣を召抱えるという話を聞いたからである。

しかし御前試合の出場者は多く、気後れした筧隼人は気位の高い美しい妻が一生の足枷のように思われてきたため鳥取に妻を捨ててゆく決心をした。お遊女屋に身を売ってくれと頼み、さえ受け取ったら後はそのまま鳥取からと逐電するつもりであった。

そんな筧隼人の前に枯葉九郎という人物が現れ、おを売ってくれと持ちかけられる。

登場人物

  • 隼人法に秀で、野心に燃える若者。身分違いのおに落ち、故郷を捨て自分の活躍できる新地を探すに出た。
  • 隼人の妻。盛岡国家老のであり、内でも評判の美女であったが、駆け落ち同然で隼人を出ることに。
  • 枯葉九郎…出自も的も一切不明という忍者。その容貌は醜怪だが、浮かぶ表情には奇妙な人懐こさがある。

公式サイトより引用

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山風短

1 ななしのよっしん
2014/04/10(木) 21:28:12 ID: PWCEqhiVcd
山風の短編は読んだことなかったが、予想以上にエロいなぁ...

特に二巻の法には軽くドン引き
まぁ、面かったけどね
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2 ななしのよっしん
2014/05/17(土) 19:24:28 ID: V67WKSeL+5
どれも面かったが個人的にはやっぱり第二幕が最高だった。
山田風太郎先生はよく1976年にこんなすごいのを思いついたかと脱帽
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3 ななしのよっしん
2014/05/17(土) 20:12:21 ID: sfsH+ajDxR
この作品もおもしろいけど風太郎は初期のミステリーが至高だから漫画化して欲しいな
の悪霊とか
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4 ななしのよっしん
2014/08/15(金) 00:01:40 ID: jHAIgK0Ktp
「第二幕のアレを見たせいで、武蔵は後年・・・?」と思ってしまったりw
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5 ななしのよっしん
2015/03/13(金) 15:09:37 ID: FYecknEo4o
第四幕はちょっとおどろおどろしいけど、
第一~二幕はその幕引きに独特の清感があって良いよね。
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