岡部孝信とは、日本の元スキージャンプ選手である。現在は国内チームのコーチを務めている。リレハンメル五輪のジャンプ団体銀メダリスト、長野五輪のジャンプ団体金メダリスト。
概要
1970年10月26日に、北海道下川町に生まれる。同郷の2年後輩に、スキージャンパーの葛西紀明がいる。
高校卒業後に北海道拓殖銀行に入社、社会人になってからワールドカップ出場など頭角を現し始める。
1994年のリレハンメル五輪で代表に選ばれ、後輩の葛西とともに団体での銀メダルを手にした。
その後ワールドカップでも優勝を記録するようになり、1998年の長野五輪でも代表に選ばれ、同じく団体で金メダルを手にした。しかし後輩の葛西はけがによる不調で団体メンバーに選ばれなかった。
この前年に北海道拓殖銀行が破たんし、所属を雪印乳業(現:雪印メグミルク)に移した。
長野五輪後、スキー板の長さを身長の146%以内にするレギュレーション改正が行われ、小柄だった岡部は長さを短くせざるを得なくなり、そこから優勝や表彰台からも遠ざかるようになってしまった。
しかしあきらめることなく、ジャンプのたゆまない改良が功を奏し、2005/2006年シーズンに復調、札幌大会では表彰台に上がった。このときの35歳3か月は、当時の表彰台最年長記録になった。
1990年代の黄金期のジャンパーが次々と引退し、そのあとの若手が育たない冬の時代において、岡部は葛西とともにジャンプ陣の屋台骨を背負う役割を担った。
そして2008/2009年シーズン、クオピオ(フィンランド)のラージヒルで、38歳4か月での優勝を果たした。自身にとっては11シーズンぶりで、葛西紀明が記録した31歳7か月を大幅更新した(その後葛西が2014年に41歳7か月、さらに42歳5か月と、記録を塗り替えている)。
2011年以降は海外で目立った成績が出せなくなったものの、国内では多くの若手を打ち破る実力を見せつけていた。2014年3月のTVh杯で最後の優勝を飾り、同月に引退を表明した。
現在はリレハンメル五輪、長野五輪などでともに戦ってきた原田雅彦監督の下で雪印メグミルクのコーチを務めている。
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