- プロ野球選手一覧 > 岩田稔
岩田稔(いわた みのる、1983年10月31日-)とは、大阪府出身の元プロ野球選手(投手)である。
概要
OB | |
---|---|
岩田稔 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 大阪府 |
生年月日 | 1983年10月31日 |
身長 体重 |
179cm 89kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 左投左打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 2005年希望入団枠 |
引退 | 2021年 |
経歴 | |
選手歴 | |
国際大会 | |
代表チーム | 日本 |
WBC | 2009年 |
プロ野球選手テンプレート |
大阪桐蔭高校出身で同期には中村剛也、一年後輩には西岡剛がいた。2年の冬にひいた風邪の際にウイルス感染で1型糖尿病を発症。
関西大学を経て2005年のドラフト希望枠で阪神タイガースに入団。背番号は21。
阪神時代
最初の2年間は5試合のみの登板で結果を残せなかった。
2008年(3年目)、先発ローテーション入りし、開幕2戦目の横浜ベイスターズ戦でプロ初勝利をマーク。シーズン終盤は調子を落としたが規定投球回に到達、シーズン最終戦で勝ち星を挙げ10勝に到達した。
2009年はWBC日本代表に選ばれ、世界一に貢献したが大会終了後に肩の故障が発覚。大幅に出遅れ7勝に終わるが、防御率は2.68と前年より良化。
2011年は久々に開幕ローテーションの座をつかむと、5月5日に578日ぶりの勝利投手となり、ヒーローインタビューでは涙を流した。1年を通してローテーションを守り、リーグ5位の防御率2.29、リーグ3位のQS率84.0%と安定した投球を見せたものの、援護に恵まれず9勝13敗と負け越した。
2012年はローテーションこそ守ったが、精彩を欠きリーグワーストタイの14敗を喫した。
2013年も開幕ローテーションに入ったが不調で4月には二軍落ち。その後も期待され何度か先発を任されたが状態は上がらず、わずか9試合の登板に終わった。
2014年は22試合の登板で9勝を挙げる復活のシーズンとなった。クライマックスシリーズ第2戦で勝利投手となり、日本シリーズ進出に貢献した。しかし福岡ソフトバンクホークスとの日本シリーズでは好投したが勝ち負けは付かなかった。
2015年は自己最多タイの27試合に登板したが、8勝9敗と負け越した。
2016年は開幕を一軍で迎えたが、先発と終盤に転向した中継ぎで結果を残せず、3敗、防御率8.85に終わった。
2017年は10試合に留まった。
2018年は6試合の出場に留まり0勝4敗に終わったが、自分の炎上による2敗はともかくとして、QSで抑えたものの援護無く2敗、継投失敗による勝利権利消滅1回(試合には勝った)、QSで抑えて降板後に得点が入り試合には勝利1回と、ムエンゴ病にも苦しんだ一年となった。
2019年はシーズン初登板のヤクルト戦で4年ぶりの完投勝利(5失点)を挙げたが、その後は一軍と二軍を往復し、8月上旬以降は二軍暮らしとなった。14試合で3勝4敗、防御率4.52。
2020年は開幕から二軍暮らしが続き、一時は脇腹を痛めて戦力外も覚悟したというが、9月下旬にようやく一軍昇格。10月にはローテーションに入って1年以上ぶりになる勝利も挙げた。15年目にして国内FA権を取得したが、行使せず残留した。
2021年は1月5日にCOVID-19に感染して入院し、退院後の1月18日に自主トレを再開した。開幕は二軍で迎えたが、二軍で中継ぎに転向。3試合の登板に留まり、来年の戦力構想から外れたことを受けて現役を引退した。
引退後
阪神タイガース史上初のCA(コミュニティアンバサダー)として内外で活動。2022年からは野球解説者、評論家を務める。
プレースタイル・人物
変化の大きい独特のスライダー(スラーブと評されることもある)とキレ味鋭いツーシームが持ち味。
何故か打線の援護がもらえない「勝ち運」の無い投手で、「ムエンゴ病」の項目にも主なムエンゴ投手として名前が挙がっているほどである。
1型糖尿病のため、現在も1日4回のインスリン注射が欠かせない。2012年からは一軍公式戦での1勝ごとに10万円を糖尿病研究のために寄付している。2016年には1型糖尿病と戦ってきた半生を綴った本をKADOKAWAから出版している。
成績
年度別投手成績
年度 | 球団 | 登板 | 先発 | 完投 | 完封 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 勝率 | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2006年 | 阪神 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | 3.0 | 4 | 1 | 4 | 3 | 9.00 |
2007年 | 4 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | .000 | 13.1 | 8 | 6 | 9 | 8 | 5.40 | |
2008年 | 27 | 27 | 2 | 0 | 10 | 10 | 0 | 0 | .500 | 159.1 | 50 | 101 | 64 | 58 | 3.28 | |
2009年 | 16 | 16 | 4 | 2 | 7 | 5 | 0 | 0 | .583 | 110.2 | 27 | 103 | 40 | 33 | 2.68 | |
2011年 | 25 | 25 | 2 | 2 | 9 | 13 | 0 | 0 | .409 | 169.0 | 45 | 133 | 47 | 43 | 2.29 | |
2012年 | 25 | 25 | 0 | 0 | 8 | 14 | 0 | 0 | .364 | 153.1 | 41 | 107 | 73 | 60 | 3.52 | |
2013年 | 9 | 8 | 0 | 0 | 2 | 5 | 0 | 0 | .286 | 43.2 | 16 | 25 | 26 | 24 | 4.95 | |
2014年 | 22 | 22 | 1 | 0 | 9 | 8 | 0 | 0 | .529 | 148.2 | 43 | 116 | 50 | 42 | 2.54 | |
2015年 | 27 | 27 | 2 | 1 | 8 | 10 | 0 | 0 | .444 | 170.1 | 49 | 119 | 66 | 61 | 3.22 | |
2016年 | 6 | 4 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | .000 | 20.1 | 10 | 14 | 23 | 20 | 8.85 | |
2017年 | 10 | 10 | 0 | 0 | 3 | 2 | 0 | 0 | .600 | 53.0 | 22 | 39 | 26 | 25 | 4.25 | |
2018年 | 6 | 6 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | .000 | 30.2 | 9 | 29 | 13 | 11 | 3.23 | |
2019年 | 14 | 14 | 1 | 0 | 3 | 4 | 0 | 0 | .429 | 77.2 | 21 | 43 | 46 | 39 | 4.52 | |
2020年 | 5 | 5 | 0 | 0 | 1 | 2 | 0 | 0 | .333 | 22.2 | 15 | 15 | 16 | 16 | 6.35 | |
2021年 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | .--- | 3.0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0.00 | |
NPB:15年 | 200 | 193 | 12 | 5 | 60 | 82 | 0 | 0 | .423 | 1178.2 | 360 | 852 | 503 | 443 | 3.38 |
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関連項目
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