島原鉄道とは、長崎県の交通事業者である。2018年1月より長崎バスグループに加入した。
概要
その名の通り、島原半島を営業エリアとする会社で、地元では「島鉄」と呼ばれている。関東鉄道や津軽鉄道などと同様、電化区間のない私鉄のひとつである。
また、一応私鉄ではあるのだが、1991年以降の雲仙普賢岳噴火でとんでもない被害を受けてしまったため、復興を後押しする意味で長崎県と沿線自治体が後に出資している。
「まぼろしの邪馬台国」で知られる宮崎康平はここの元常務取締役で、女優の宮崎香蓮はその孫にあたる人物。
2017年11月に長崎バスによる支援を受けると発表、18年1月に長崎バスグループ入りを果たした。
かつては長崎スマートカードと言うICカードが使えたのだが、2020年9月に使用終了となりICカード未導入となっている。一時期は後継としてnimoca導入を発表していたが、エヌタスTカード陣営である長崎バスの傘下に入ったことで撤回され、エヌタスTカードが導入されることもなく今日に至っている。
鉄道事業
路線・運行
かつては島原半島を4分の3周以上する長~い路線だったのだが、2008年に島原外港駅[1]-加津佐駅の区間が廃止されてしまったため、現在は半周くらいの路線になっている。
運行形態は諫早-島原港間の各駅停車が基本スタイルなのだが、それに加え急行列車が1日数往復設定されている。また、諫早-本諫早間の区間運転も結構やっている(諫早市の中心駅は諫早駅だが、諫早市街地に一番近いのは本諫早駅)。
車両
現有車両はキハ2500形・キハ2550形の2形式で、いずれも新潟トランシス製。
かつて、1号機関車が走ったことで有名。また、島原外港以南廃止前はトラ700形というトロッコ列車を保有しており、「島鉄ハッピートレイン」という名前で運行していた。現在は平成筑豊鉄道門司港レトロ観光線に活躍の場を移している。
バス事業
「シマテツバス」の名前で島原半島全域に路線バス、観光バスを運行している。
営業所は島原・島原港・雲仙・口之津・諫早の5か所。また、島原と諫早、小浜温泉にバスターミナルがある。一般路線バスのほか福岡-諫早・島原間に高速バスを、長崎空港-島原間に特急バスを運行している。
長崎バスグループ入り後は長崎バスの経年車の一部がシマテツバスに転籍してきたほか、従来車にも長崎バス方式の車番が付与されることとなった。
その他
タクシー事業、船舶事業、ホテル事業その他いろいろな事業を展開している。
島鉄タクシーはバスターミナルや島原港などにタクシープールがある。車両はMTのトヨタ・コンフォート。
島鉄フェリーは口之津-鬼池(熊本県天草市)を30分くらいで運航している。かつては島原-三池に高速船を運航していたが、現在は事業譲渡済み。
交通以外では「諫早ターミナルホテル」というビジネスホテルを運営している。また、子会社の島鉄観光では旅行業や広告業、保険代理店業なんかもやっていたりする。
関連動画
関連生放送
関連商品
関連項目
外部リンク
脚注
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