崇光なる宣告者(アルティメット・デクレアラー)とは、遊戯王OCGに登場するモンスターカードである。
概要
儀式・効果モンスター
星12/光属性/天使族/攻2000/守3000
「宣告者の神託」により降臨。
このカードは儀式召喚でしか特殊召喚できない。
(1):手札から天使族モンスター1体を墓地へ送って以下の効果を発動できる。
●相手がモンスターの効果・魔法・罠カードを発動した時に発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
●相手がモンスターを特殊召喚する際に発動できる。
その特殊召喚を無効にし、そのモンスターを破壊する。
2014年7月19日発売の「ネクスト・チャレンジャーズ」で登場。
《神光の宣告者》で完全体だと思いきや、それを上回る究極体が登場してしまった。外見は様々な宣告者が身体のパーツとなり人型に近い姿を形成している。良くも悪くも見た目は非常に個性的であるが、本人は湧き上がる力に満足しているのかガッツポーズしている。
『遊戯王マスターデュエル』のアイコン説明によると「神託と共に現れる巨大なる宣告者。人々を守り、赦しを与える 」と書かれている。その説明通り、扱う決闘者にとっては守護神に相応しい性能を発揮し、相手にした場合は対処が難しく赦し(敗北・サレンダー)を請うしかないケースも多々あるカードである。
性能
ステータス・効果自体は《神光の宣告者》の上位互換であり相手の特殊召喚まで無効にする高い妨害性能を持つ。が、レベルが高いためレベルを参照する儀式魔法ではコストが重く、《儀式の準備》もレベル7以下にしか対応していない。登場当初は、決して使い勝手の良いカードではなく《神光の宣告者》の方を採用するケースが多かった。
だが、2020年に登場した新テーマ【ドライトロン】の実装により状況は一変。
新たな儀式魔法《流星群巧群》はレベルではなく攻撃力を参照することで儀式召喚を行うカードであり、ドライトロン下級モンスターとこのカードの攻撃力が同じ2000であるため、1体のリリースで容易に召喚が可能になった。
基本的な戦法はドライトロンや《サイバーエンジェル-弁天-》等を活用して儀式召喚を繰り返し手札に天使族モンスターを肥やす形になる。その上で《イーバ》といった手札肥やしのカードを用意して相手の特殊召喚・効果の発動を無効にして破壊する。先攻で盤面が完成すれば手札コストが尽きない限り崩すことが難しい強固な妨害戦術だが、【壊獣】や《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》など隙を突く手段も存在する。
結果【ドライトロン】デッキはOCGやマスターデュエルで環境クラスに位置する強力なテーマとなった。反面、プレイヤーからのヘイトが高い側面もあり海外でも猛威を振るい続けたため、TCGでは《イーバ》が2022年2月7日より禁止カードに指定、OCGでも同年7月1日より制限カードに指定されている。
マスターデュエルでも《サイバーエンジェル-弁天-》が制限になって以降、ピンポイントの妨害が致命的となりやすく環境デッキとして大きく後退した。
遊戯王OCGストラクチャーズでの活躍
漫画「遊戯王OCGストラクチャーズ」ではライト月子が尚磨とのデュエル(デート)で使用。《虚光の宣告者》とフィールド魔法《祝福の教会-リチューアル・チャーチ》を併用し、特殊召喚・発動効果を軒並み無効にする宣告者束縛(デクレアラー・リストラクション)を行った。
教会の効果で《イーバ》を特殊召喚し手札コスト確保、更に《時械巫女》を墓地送りにすることで後続の時械神に繋ぎ尚磨を徐々に追い込む手筈だったが、《イーバ》で手札コストを確保する前に尚磨の攻めに耐え切れず敗北した。なお、【ドライトロン】が未実装な時期ということもあり、扱い的には《神光の宣告者》の活躍が目立ち、出番は少なめに終わっている。
余談
- 登場当初は扱い辛さもあってカード単価は安かったが、【ドライトロン】で環境クラスに登り詰めると対戦需要に比例し価格も値上がりしている。
- 『遊戯王マスターデュエル』では召喚演出持ちの一枚。その強さからプラチナランク帯では、ほぼ日常的に見る光景となっている。宣告者の個性的な見た目もあってインパクトがあり、音MADにも使われている(関連動画参照)。
- 2022年4月4日、マスターデュエルのソロモードに【宣告者】が追加された。公式Twitterでも「初めての人や久しぶりに遊ぶ方にもオススメです!
」と宣伝する辺り、環境デッキの沼に引きずりこもうとしているのかもしれない。 しかもルート最後のデュエルでは「儀巧の宣告者」という環境クラスのガチデッキをレンタル可能となっている。メインデッキにはドライトロン以外に《サイバーエンジェル-弁天-》《イーバ》といったシナジーが強いカードを揃えた上で、汎用性の高い《サンダー・ボルト》《ハーピィの羽根箒》《墓穴の指名者》を完備。EXデッキには《サクリファイス・アニマ》《ユニオン・キャリアー》、おまけに《天霆號アーゼウス》まで搭載されている。人によっては手札誘発の《灰流うらら》《増殖するG》がないことやUR・SRの必要枚数が多いことがネックとなるが、これまでのレンタルデッキとは一線を画す完成度の高さであり、そのままコピーしてランクマッチに挑むのも一興である。
- 2022年5月の改訂でマスターデュエルでは展開の要となっていた《サイバーエンジェル-弁天-》が制限カードに指定された。同時期に【相剣】が登場したこともありプラチナ・ダイヤモンドランク帯では相対的に使われなくなっていった。とはいえ、【ドライトロン】や【宣告者】自体が弱体化した訳ではないので当たった時は妨害の打ちどころなど十分に考慮する必要がある。
関連動画
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関連項目
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