嵐山准(あらしやま じゅん)とは、ワールドトリガーに登場するキャラクターである。
概要
1巻から登場。『ボーダーの顔』とも言われる広報担当の隊、嵐山隊の隊長を務めている。出番自体は三輪隊の二人が先だったが、隊として登場し、空閑遊真と関わった最初の正隊員は彼ら。その後もこまごましたところで三雲・空閑両名と関わっている。
見ただけで分かる爽やかなナイスガイっぷりから人気投票では10位を勝ち取った。彼もまた人気はそこそこあるのに個別記事をネタキャラに先どられた哀れな一人である…
人物
年齢 | 19歳 |
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誕生日 | 7月29日 |
星座 | ぺんぎん座 |
血液型 | O型 |
身長 | 179cm |
好きなもの | 弟妹、犬、 海の幸 |
所属 | ボーダー本部 嵐山隊 隊長 |
ポジション | オールラウンダー |
鳥の羽のような形の毛先と、サイドを残し後ろにかき上げた独特な髪型が特徴。ん?なんだかどこかで…彼とは違って黒髪であり、瞳はぱっちりと開いている。表情も爽やかなものが多い。
登場は基本隊服姿なため、読者のイメージとしては隊服姿が第一にくるのではないだろうか。
温厚な性格であり、常に周りに優しい言葉を掛けている頼れる隊長。かなりのアウトドア派で、仕事の合間を縫って同年代を誘い京都旅行に赴くなど知人友人の中ではまとめ役を担っているらしい。しかし、自分よりまとめ役のできる柿崎国治がいるとボケにも回るという、状況を見てどちらの役回りもこなせるコミュ強大学生である。絶対モテるじゃんこんなの……
ボーダー内では"街の平和が第一だよね主義"の忍田派に属するように正義感の強い熱血漢でもあり、文字通り易しげな口調と爽やかな表情のまま実力行使に移ったりもする。ただし嘘をつくのは下手。
広報担当の部隊ということもあってか正義の味方じみた考え方・戦い方をしているが、一方ではルールには柔軟で、隊務規定を破ってでも学校のみんなを守った三雲に対しては咎めることもせず「よくやってくれた」と褒めていた。隊員である木虎には叱られていたが、それでも三雲の処罰が重くならないよう尽力したりとどこまでも良い人である。雨取のボーダー入隊の際にも東と共に鬼怒田さんにフォローを入れて佐鳥の厳罰を無しにさせており、細かいところで良い話が尽きない。(出典)
人当たりの良い好青年であることに間違いは無いのだが、好きなものに弟妹が入る通りブラコンとシスコンを両立する男でもあり、登場早々三雲の守った『学校のみんな』の内に入る弟と妹に泣きながら突進し頬ずりをかまし、周りをドン引かせていた。「家族と街の人どちらを守るか?」などと聞いて来た記者には「家族」と即答、「家族が無事なら最後まで思い切り戦える」と言い切り記者を黙り込ませるエピソードもあり、とにかく突き抜けた家族愛を披露している。
そんな感じで自らの弟妹を守ってくれた三雲には大きな恩義を感じて何かと気にかけており、黒トリガー奪取作戦で防衛側に周る、遊真の入隊には気にかけ説明も兼ねて付きそう、B級ランク戦では修に点の取りかたをレクチャーするなどかなり出番の多いA級隊員となっている。
玉狛支部の小南桐絵とはいとこ同士の間柄。大規模侵攻では共に戦ってもいる。
小南には鳥の羽のような毛が頭からぴょこんと生えているが、嵐山のほうは髪の毛先全体がそのような形になっている。これにはかなりの作画コストがかかるようで(見たら分かる)、作者によるキャラ紹介は最初「けっこう好きなキャラだけど髪の毛がめんどくさい。」のみで終わっていた。作者殺し。
戦歴
「納得いかないなら迅に代わって おれたちが気が済むまで相手になるぞ」
忍田本部長に命令され、遊真の黒トリガーを奪取しようとしたトップチーム3組+三輪隊に対する迅悠一に加勢。三輪隊の三輪と米屋、太刀川隊の出水を受け持ちボーダー隊員同士の攻防戦を繰り広げる。
開始早々出水の釣りに佐鳥が乗ったことで米屋・木虎が離脱し時枝と二人で撃ち合いに。時枝のシールドで弾はしのいでいたが、シールドを突き抜ける三輪の鉛弾によって機動力を落とされてしまう。しかしテレポートを使い出水の後ろを取り、大きなダメージは与えられなかったものの時枝との息の合ったクロスファイアで嵐山隊の連携力を見せつけた。
その後木虎は放置されたビル内で米屋を仕留めるが、米屋は最後の力を振り絞って窓ガラスを破り自分もろとも外へと飛び出す。出水はそれを狙って木虎を撃つが、これを時枝がガード。しかし迅らと戦っているところから外れて来た冬島隊のスナイパー・当真が宙に浮いた二人を撃ち抜き時枝はベイルアウト、木虎も左足を飛ばすことになった。これで嵐山隊は機動力の死んだ嵐山と木虎、それからひっそりと生きている佐鳥だけになる。
致命的な機動力の前では撃ち合いは不利だったため、狭い路地裏に入り一旦待機。すると三輪と出水は迅らのほうへと向かうそぶりを見せる。木虎も嵐山も路地裏から二人をおびき寄せる罠だと分かりきってはいたが、「迅に任された相手だ」と言い、逆に嵐山一人で二人を公園に引き付けた。
三輪にも「嵐山を囮にして木虎が奇襲」と作戦は筒抜け………と思われたが、木虎の奇襲で攻撃を受けたのは三輪・出水の二人ではなく遠くから嵐山を狙撃しようとしていたスナイパーの当真。木虎は自在に剣の形を変えられるスコーピオンを足代わりにして狙撃地点まで向かっていた。そして当真のベイルアウトにより呆ける三輪と出水を、唯一無二のツインスナイプが狙撃。と同時に迅と戦っていた太刀川・風間がベイルアウトしたことで作戦は終了し、嵐山隊がそろって勝ち星をあげることとなった。
大規模侵攻 (5巻~10巻収録)
「街への被害を抑えるんだ!」
大規模侵攻直前から防衛任務についており、そのまま参戦。6巻にて、新型トリオン兵・ラービットと遭遇した空閑遊真、三雲修に茶野隊が合流したところで、食われそうになっていた茶野隊二人を助けるように現れ、ラービット討伐一番乗りを果たす。「二人が慎重すぎるから…」
それからは木虎を三雲と共に雨取千佳らC級隊員の援護に向かわせ、他の嵐山隊は空閑と一緒にラービットを最優先に警戒区域内の新型トリオン兵を掃討しにいく。
基地付近南西のトリオン兵を討伐していたところで迅が登場し、三雲が死ぬという未来を回避するため空閑が離脱。以降は嵐山と時枝、それから窓枠の人でトリオン兵の掃討を行っていた。
大規模侵攻終了間際になって、迅の指示で一人街への被害を食い止めようと戦っていた小南に加勢。直後加古隊も現れ、揃って街への被害を最小限に残党狩りを行った。
以上の大規模侵攻においては警戒区域内のトリオン兵の掃討、また小南と共に街への人的被害をゼロにしたことから隊で揃って一級戦功を獲得した。ラービット撃破数は隊合同にしても5と、風間隊を上回る結果を出している。
余談だが、大怪我を負った三雲には木虎と共に見舞いに来ていたらしい。
戦闘スタイル
近距離武器はスコーピオン、中距離武器はアサルトライフルと中距離型万能手の典型的な構成。
アサルトライフルにはアステロイドとメテオラをセットし、この二つを使い分け戦っていく。他にも、テレポートやシールドのトリガーを使うシーンもある。戦闘は中距離戦がもっぱらであり、近距離戦に持ち込む描写は少ない。
テレポートからの時枝との十字砲火など、連携重視な戦闘が多め。作戦も他の隊員を意識したものを基本としている。
実力はA級5位に恥じぬものだが、建物の放棄された警戒区域内であっても『民家に攻撃を当てたがらない』らしく、出水からは「真面目」と言われている。あと絵的に大変地味。強いはずなのに印象が薄い。
隊長らしく指揮もある程度は行い腕も悪くないようで、大規模侵攻の際嵐山の提案を聞いた忍田本部長は「おまえの判断に任せる」とさっさと許可を出していた。やっぱ地味だわ
関連動画
関連項目
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