巣ごもりとは、本来、生物が産卵や子育て、または縄張りのために外に出ずに巣にとどまっていることを指す。そこから派生して、人が外出せずに自宅にとどまって生活することを指すようになった。
引きこもりと異なるのは、本来は外出したいという意欲がある、あるいは外出に抵抗がない人が様々な理由で自宅にとどまっているという現象であることである。
また、料理で巣ごもりと言った場合、巣ごもり卵のことを指し、野菜の中に目玉焼きを落としたものである。
巣ごもり需要と巣ごもり消費
この言葉が盛んに叫ばれるようになったのは2020年4月頃、全国的に新型コロナウイルス(COVID-19)の蔓延とそれに伴う全都道府県の緊急事態宣言に伴うもので、ウイルス感染を予防するため、全国的な外出自粛や企業への在宅勤務、テレワークの推奨、学校の臨時休校などもあり、必然的に自宅にとどまることが多くなった。そして、それに伴い、様々なものが急に売れ出したり、更に市場を伸ばしたりするようになった。それに対する企業、生産者側の観点として巣ごもり需要、消費者、利用者からの観点として巣ごもり消費と呼ばれるようになった。
巣ごもりによって大きく売れた商品、業界
通販やネットサービスなどのように従来の分野が更に規模拡大したものや、先細りしていた商品が見直された例なども多い(このほか該当するものは随時追加お願いします)。
- 通信販売
- ネット配信
- 生協、Uber EATSなどの食材宅配サービス
- ゲームソフト類
- ノートPC
- オーディオ
- 白物家電
- ギター・ウクレレなどの楽器類
- 書籍(漫画、文庫本、資格書、ビジネス書など。旅行ガイド、雑誌のように減少したジャンルもある)
- ミシン
- 入浴剤(入浴が見直されるようになったため)
- ホットケーキミックス
- インスタントラーメン
- 家電量販店
- ホームセンター
- 書店
一方で、マスク、消毒液などは防疫、感染症予防のために売れたものであり、巣ごもりとは直接の因果関係はない。また、COVID-19の蔓延に伴い、外部との接触が少ない野外競技、とりわけゴルフや釣りなどが人気となり、また中古車販売が好調となったが、これも巣ごもりとは別の理由である。
関連動画
関連商品
関連項目
- 0
- 0pt