市町村歌とは、市町村やその住民の象徴として制定された歌のこと。東京都23区、いわゆる特別区の「区歌」も含まれる。
概要
都道府県に都道府県歌があるのと同じ要領で、市町村歌も存在する。上述の通り東京都の特別区も市に準ずる地位を持つため、「区歌」という形で歌が制定されており、これを含めて「区市町村歌」とも呼ぶ。
こちらの場合は市制50周年などの記念で作られたり、市役所・役場が住民の要望で作るなど、その市町村によっていろいろである。しかしほとんどは戦後に作られたもので、平成になって制定されたものも少なくない(平成の大合併によるものも多い)。戦前から存在する市町村歌は横浜市歌、大阪市歌などごくわずかである。
また都道府県歌と違い、歌詞の修正や改廃が自由であるのも特徴である。戦後すぐに制定された市町村歌の中には、昭和末期や平成に新たなものに変更されたものも少なくない。最近では平成の大合併によって市域が広がったために既存の市歌が現状に合わなくなり、新たに作り直す例がある。
しかしやはり都道府県歌と同じように住民の知名度が低い歌が多く、「知らない」のコメントが飛び交う。学校で教えている場合などは知名度がそれなりにある。
もっとも全ての市町村にあるわけではなく、ないものの方が圧倒的に多い。
なお戦前から存在した市歌のうち東京市歌は、昭和18年の都制施行により「東京市」が自治体として消滅したにもかかわらず、戦後制定の「東京都歌」とともに都歌として存置されている珍しい市歌である。
都道府県歌と違い、絶対数が少ないため動画数も少ない。森鴎外作詞の「横浜市歌」が比較的著名。
関連動画
関連項目
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