日本ダート競馬、古馬世代の帝王は誰だ
帝王賞
大井競馬場・ダート2000m
帝王賞とは、例年6月末に行われる競馬のJpnI競争である。施行条件は大井競馬場外回りダート2000m・馬齢4歳以上。賞金は8000万円(2022年に1000万増額)
概要
1978年に年末の東京大賞典と並ぶ春の南関東最強古馬決定戦として創設。
中央競馬における古馬最強戦決定戦である天皇賞に匹敵するレースとなって欲しいという願いを込め、「帝王賞」と名付けられた。
1986年、中央競馬招待競走に指定されると同時に施行距離を2800mから2000mに短縮。
南関東だけでなく中央や他地区の馬達も集う交流競走の草分けとなった。
1995年には中央・地方全国交流競走に指定。1996年からは開催時期が4月から6月末に移動。
そして、1997年に統一GIに格付けされたことで現在では古馬ダート路線における上半期の最強馬決定戦に位置づけられている。
なお、東京大賞典とは異なり国際競走ではないため、2007年から格付けはJpnI表記である。
交流競走のほとんどが中央馬の草刈り場と化す中、2010年までは地方馬が健闘している数少ない競走であった。
これは交流が始まった1980年代、所謂「黄金の80年代」と呼ばれる南関東競馬の全盛期に重ねた勝ち星の御蔭でもあるが、開放以降に限っても互角に近い成績を残していた。
しかし2011年以降は他の交流競走と同様に地方勢は中央勢に押されており、2010年のフリオーソを最後に地方馬の勝ちはない。6月開催のため、夏の暑さを避けてJBCクラシックや東京大賞典に目標を移す地方馬も多い。
近年は中央馬に関しても春のサウジカップやドバイミーティングといった高額賞金の海外レースで結果を出した馬が出走する事も多く、選定のための賞金ボーダーラインも上昇しつつある。そのため各ダートグレード競走を勝っている実力馬でも賞金不足で除外、というケースが増えているようだ。
不思議なジンクスとして、他の地方ダートのGI級競走は同じ馬の連覇や3連覇が決して珍しくないのに、帝王賞だけは創設以来連覇した馬が1頭もいない。2回勝った馬にはチヤンピオンスター、フリオーソ、ホッコータルマエがいるが、いずれも連覇は逃している。
歴代優勝馬
関連動画
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関連項目
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