常識人とは、一般大衆に近い感覚を持ったツッコミ役である。
概要
主にアニメ・ゲームその他創作における役回りの一つ。これ自体が萌え属性とされることは少ない。
アニメやゲームでは、シリアスギャグの別を問わず、かなりの割合で何らかの特異性(一部は萌え属性などと言われる)を持つ人間や、行動パターンに癖が強かったり、人を超えた心を持っている人間が多数登場する。
しかし、そのようなキャラばかりで話を構成してしまうと、現実世界に生きている読者や視聴者と「共通するような感覚や視点」を持つ人がいなくなってしまい、話が明後日の方向へ行って収集がつかなくなったり、理解が追いつかなくなったりしてしまう場合がある。
そこで、主要人物のうち一人ぐらいは現実の一般大衆に近い感覚を持たせ、その人の反応を見ることで共感し、なんとなく理解できるようにする橋渡し役がこの常識人という立場であり、作中に突飛で個性的な人間のほうが多い場合にこう呼ばれやすい。
基本的にツッコミ役であるが、ツッコンんだからと言って周囲の行動が止まるはずもなく、周囲の暴走にただただだ呆れ、ため息をつくしかない苦労人であることが多い。
「常識」?何それうまいの?
そもそも「常識」とは何なんだという議論はあるが、この常識人と言う言葉ぬ含まれる「常識」は、専ら多くの人にとって「ああ、確かに普通ならこういう反応になるわなw」というような一般大衆の標準とでも言うべきものであり、「正しい判断」という意味は殆ど含まれていない。
そのため、常識人は必ずしも人格者であるわけではなく、その人として正常な反応のせいでかえって悪い結果を引き起こしたり、主人公などの無茶や英断の特異性を際立たせるための引き立て役になったり、空気と同化していったりする。
性質上、所謂委員長属性等を持っている場合を除き一般にやや押しの弱いヘタレが多く、委員長の場合でも登場が遅かったり主人公に開き直られたりで行動を制止できる場合は少ない。
これはもし「常識」を強く主張して他のキャラの行動を積極的に妨害しはじめると「偽善者」や「常識を盾にする腐った大人」という悪役になってしまうためであり、常識人が常識人である限り彼らの叫びは今日も届かないのである。
関連動画
関連項目
- 萌え要素・属性の一覧
- 常識
- ヘタレ
- 苦労人
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