概要
浜松市中央区の北西部、浜名湖沿いの台地の谷にあるゴミ処理場。焼却施設は併設されていない[1]が、主に浜松市のゴミ焼却灰や不燃ゴミの埋め立て(最終処分)を中心に行っており、静岡県内でも最大規模の最終処分場となっている。
1990年に完成。1期の埋め立ては既に2007年で終了しており、現在の埋め立ては第2期に入っている。平和最終処分場が使用可能なのは令和1桁年時点において残りあと20年程度[2]とみられている。
最終処分以外にも、各家庭が自己搬入する可燃ゴミ・不燃ゴミ・びん・かん・ペットボトル・電池などの特定品目ゴミ・粗大ゴミ(連絡ごみ)の受け入れも行っている。ただし、ゴミの持ち込みの前日または当日に電話連絡が必要。
これ以外にも一定量の落ち葉や枯れ枝などを回収する「みどりのリサイクル」事業や、古紙・古着・てんぷら油・インクカートリッジなどの回収も行っている。
平和清掃事業所・平和破砕処理センター
処分場の中央の建物に「平和清掃事業所」が入っている。平和最終処分場以外に、浜名区の「引佐最終処分場」や、中央区南西部の「舞阪吹上第2廃棄物最終処分場」も管理しているほか、浜松市西部のゴミ回収事業も行っている。
また平和最終処分場には、不燃ゴミや粗大ゴミを破砕し、リサイクルできるゴミを選別する「平和破砕処理センター」という施設もあったが、こちらは2024年4月から老朽化に伴い稼働を停止している(新しい破砕処理施設として、同年から浜松市天竜区で「天竜エコテラス」が稼働している)。
アクセス・周辺施設
平和最終処分場の入口は北側(静岡県道48号、舘山寺街道)と南側(静岡県道319号)にあり、それぞれに「浜松市平和最終処分場」の銘板がつけられている。
付近には東名高速道路の舘山寺スマートICがある。路線バスで行く人はそういないと思われるが、最寄りバス停は「鳥居先」で、浜松駅と舘山寺温泉などを結ぶ遠鉄バス30番が通っている。
周辺には舘山寺温泉や遊園地の「浜名湖パルパル」、浜松市動物園、はままつフラワーパーク、ぬくもりの森など観光地が多い。
平和最終処分場自体は特に観光地というわけではなく、関係者や用がある人以外の立ち入りも禁止されているが、市民がゴミを持ち込むために入ったり、地元の小学生たちが見学に行ったりすることはある。また、近隣のフラワーパークや動物園の駐車場が満車になった際の臨時駐車場として使われることもあるようだ。
なぜ平和なのか?
平和最終処分場の住所は浜松市中央区平松町77番地。地図で見ると、その平松町と、東隣の和地町の境界の上に処分場があることから、その地名を合成して「平和」という名前になったと推測される。2つの地名の読み方は「ひらまつちょう」「わじちょう」だが、「平和」はこちらの公式動画のように音読みで「へいわ」と読む。
「平和」が含まれる地名や施設名はそれほど珍しくはない(例:東京都大田区平和島)が、「最終処分場」や「破砕処理センター」という語と組み合わさった結果、世紀末やディストピアめいた響きになってしまっており、稀にSNSで話題に挙げられる。
関連動画
関連リンク
- 平和清掃事業所(平和最終処分場、引佐最終処分場、舞阪吹上第2廃棄物最終処分場)/浜松市
- 【ごみ処理施設】
(浜松市史 五)
- 浜松市社会科副読本「ごみとわたしたち」
- 浜松市循環型社会形成推進地域計画(2022年12月変更)
- 一般廃棄物処理事業のまとめ(令和2年度)静岡県
- 浜松に実在する清掃事業所「平和最終処分場・平和破砕処理センター」があまりにもパワーワードすぎる - Togetter [トゥギャッター](2017/08/10)
- 平和最終処分場 OR 平和清掃事業所 臨時駐車場 - 検索 / X
関連項目
脚注
- *浜松市のゴミ焼却は「浜松市西部清掃工場」や「天竜エコテラス」など別の場所で行われている。
- *令和4年の資料「浜松市一般廃棄物処理基本計画 『ごみ処理基本計画編(改定版)』 (素案)
」には「令和2年度末時点では残余年数は約 20 年」と記載されている。「浜松市社会科副読本「ごみとわたしたち」」の令和7年度版
にも「残り約20年使えるのじゃ」と記載されている。
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