概要
平成4年に発売されたマツダ・オートザムAZ-1、平成3年に発売されたホンダ・ビート、
同じく平成3年に発売されたスズキ・カプチーノの頭文字を取ってこう呼ばれる。
これらは車を持つことがステータスの一種であったバブルの絶頂期に、
実用車とは全く対極に位置する趣味の為の車として
各社が示し合わせたかのように同時期に開発された軽自動車規格のスポーツカーであるが、
発売する直前の昭和末期~平成最初期になってついにバブルが崩壊してしまったため
道楽車のこの3種は真っ先に購入候補から外される対象となってしまった。
それから日本の自動車市場は実用車最優先化の一途を辿っているのは周知の通りであり、
このABC3車はバブル期の遺産、大衆娯楽車の一つの到達点として
20年近く前の車としては異例の価値を保ったまま現在まで残されている。
こういった背景のため、しばしばクーペ型ライトウェイト2シーターの代名詞としてABCトリオを挙げられる事がある。
また、このABCに意図的にAの兄弟車であるスズキ・キャラをCに加えたり、
近年新たに加わったダイハツ・コペンをC(またはダイハツのD)として加えられる事もあるが
2シーター軽ジャンルの括りとしてはともかく新たな呼称としてはいずれも浸透しておらず、
基本的に注釈無しでABCといえば初期の3車を指す。
各車の魅力についてはそれぞれ個別に項目があるので、そちらを参照されたし。
関連項目
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