幸運Eとは、幸運のパラメータをE~Aで表記した場合、最低ランクのEであること。
概要
主に「Fate」シリーズにおいて採用されているパラメータ方式。“幸運”は言うまでもなく運の良さをパラメータで表したもの。だがこのパラメータが“E”である場合、幸運判定を必要とする場面などでの効果が期待できないことになる(無論、補強は可能だが)。どうやら生前において薄幸な人生を送った者や悲惨な末路を迎えた者ほど、この値が低くなる傾向にあるようだ。
また「EXTRA」における主人公の低い魔術師能力によって初期値が軒並みEとなっているサーヴァントたちや、マスターに能力を左右されるナーサリー・ライムなど、特殊な例も存在する。
本題
本来であればその程度のはずだったのだが、あるクラスに関して言えばそれ以上の意味合いを持つこととなる。
これは初期作品におけるランサークラスの二人が悲惨な目に遭っていることに起因する。というか、そもそもランサーの時点で基本パラメータが幸運Eであることも、これに拍車をかけることとなってしまっている。結果、一部のファンの間では“幸運E=ランサークラスの宿命”というジンクスが共有されてしまうことになった。
幸運:E三本槍
一番槍クー・フーリン
「stay night」においてはマスター替えを余儀なくされたばかりか、戦略上の都合から全力を出せない状態になってしまっている、結果として必中必殺を誇る自慢の槍が当たらない、などこれでもかと言わんばかりの不遇っぷり。その上、各ルートにおいて三種三様の死に様が用意されている。その代表格が「自害しろ、ランサー」(by言峰 ←大体こいつのせい)。
続編である「hollow ataraxia」においても、やっぱりその扱いは不遇。とはいえ、前に比べれば悲愴さは幾分か薄まっているのだが、ギャグ時空では大体ロクな目に遭わない。もはや振り切りすぎてしまった結果、「ランサーが死んだ!→この人でなし!」という持ち芸として確立してしまう羽目に。
ただ、初登場時点では確かに不憫と言われても仕方のない境遇ではあるが、英雄としての矜持を貫き通しているのもまた事実。ゆえに根強い人気を誇り、以降の作品にもしばしば顔を出すことも(中には幸運Dの状態で召喚されたことも)。その場合においては、むしろ不遇とはほとんど無縁の活躍を見せる。でもギャグ路線ではお察し。
二つ槍ディルムッド・オディナ
二人目のランサーのサーヴァントであり、クーフーリンと同郷の英雄。騎士道精神の体現者とも言える高潔な人物だが、マスターであるケイネスとの関係は最悪の一言に尽きる。これは、魔術師的な等価交換の観念の持ち主であるケイネスが、聖杯を求めずにただひたすら滅私奉公の忠義を貫いているディルムッドの姿勢に不信感を抱いているため。また、ディルムッドの方もケイネスとの相互理解を怠ってしまったことも起因している。
ともあれ、事あるごとに罵られるばかりか、ソラウのことで目の敵にされてしまう。結局、両者の溝が埋まらないまま、切嗣(←大体こいつのせい)の謀略に嵌まり、令呪によって自害。呪詛の言葉を吐きながら壮絶な最期を遂げた。このせいで、聖杯汚染の原因という風評被害を被ってしまった。おまけに、ソラウ関連の記憶が抹消寸前になったり、大人の女性がトラウマになったり…。
報われない結末を迎えてしまったが、家庭版「unlimited code」においての隠しキャラとしての電撃参戦や花札時空にてケイネスとの信頼関係の構築に成功するなど、こちらも徐々にそれまでの不遇ポジションからの脱却が図られている。ただし後者のオチに関してはお察し。また、生前においてのかつての主君であるフィンとも「Grand Order」において共闘が叶うこととなった。このため、彼も幾分か報われるようになってきたと言えよう。
ちなみに幸運Eとは別に、彼の登場する「ZERO」を手掛けたのが虚淵御大であるため“虚淵製ランサー=不遇”という方程式が成立してしまった。その犠牲となってしまったのが「Apocrypha」のヴラド三世(幸運D。後にバーサーカーとして登場した彼の幸運はE。なんでさ)。
ともあれ、以降の作品においては幸運のパラメータが高く設定されているランサーが多く登場することとなり、幸運Eのジンクスが覆されることに。このため、この二人が幸運Eの双璧という形になってしまっていた。しかし、ランサー界における新たな幸運Eが現れてしまった…。
三の槍ブリュンヒルデ
「prototype」世界線におけるもう一人のランサー。やはりそのポジションは元祖のオマージュとも言える(マスターの意向による他のサーヴァントとの対決など)。
だが、彼女の幸運:Eたる由縁はそれだけに留まらず、マスター殺しを実行しかねない性質や恐ろしく使い勝手の悪い宝具、そしてそのせいで愛歌おねえちゃん(←大体こいつのせい)に太刀打ちできず逆に支配下に置かれる、彼女の情報を取り込んだパッションリップまでもが幸運E、ついでに妹分たちまでもが幸運E、といった具合にもはや突き抜けてしまっているどころか却って清々しいレベル。結果、恐ろしく使い勝手の悪いサーヴァントという風評を受ける羽目に。
はたして彼女の明日はどこに向かうのだろうか。今はただシグルドとラブラブな彼女を眺めながら、その行く末を見守るしかないだろう……。
最後に
この手の語句全般に言えることだが、あくまでネタの範囲内です。
前述のように、幸運のパラメータの高いランサーが出てきたおかげで「ランサー=幸運E」という風評被害が払拭されつつあり、また他のクラスでも幸運Eのサーヴァントも多く存在する。なのであまりガチになりすぎず、緩くほんわかと楽しむことを推奨いたします。
関連動画
関連静画
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↑パラメータ上昇にどうぞ、ご利用ください。
関連項目
本項目で取り上げられた主な哀れな人々
他の幸運Eの皆様
※ただし基本的にパラメータが変動するサーヴァントは除く。なお別のクラスで登場した場合は、その登場作品に記載。
「stay night」など冬木聖杯戦争関連
その他聖杯戦争作品
- 李書文(若)(アサシン&ランサー)
- パッションリップ
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- ジークフリート
- ジャック・ザ・リッパー(アサシン)
- 岡田以蔵
- ランサー(Fate/Samurai Remnant)
Fate/Grand Order
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- 清姫(バーサーカー)
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- 虞美人(アサシン)
- 宇津見エリセ(ランサー&アヴェンジャー)
- 織田信勝
- ビーストⅣ:L
- スーパーバニヤン
- トラロック
- トネリコ
マンガで分かるFate/Grand Order
幸運Eに近い人
- アンリマユ(E+)
- エミヤ〔アサシン〕(本来のパラメータは「E」だが、スキル「聖杯の寵愛」で他者の幸運を奪い自身の幸運を「EX」に跳ね上げられている)
- 巌窟王 エドモン・ダンテス(幸運値が?)
- "山の翁"(幸運:Eは無冠の武芸による偽装、実値はD)
- ラクシュミー・バーイー (シリーズ初の「E-」)
その他関連語句
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- 虚淵玄←共犯者代表
- どうしてこうなった
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