『幽☆遊☆白書』(ゆうゆうはくしょ)とは、冨樫義博による漫画作品である。
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この作品は「幽☆遊☆白書」です。 「山」遊白書ではありません。 |
概要
「週刊少年ジャンプ」にて1990年51号~1994年32号(※1994年15号のみ休載)まで連載。全175話。通称は幽白(公式では「幽遊」と省略されている場合が多い)。コミックス全19巻、完全版全15巻、文庫版全12巻、コンビニコミック版全9巻と、今までに数々の形式で書籍化された。平成5年度、第39回小学館漫画賞受賞作品。画集も存在する。
本編以外に、外伝として読切「TWO SHOTS」が本誌に掲載された(JC7巻、完全版6巻の巻末に収録されている)。また、連載終了後に作者本人が本作品について描いた同人誌「よしりんでポン!」が存在する。
1992年10月~1994年末頃にかけてアニメ放送され、短編映画と長編映画と2回映画化されている。本編のLD、ビデオ、DVD化はもちろんのこと、Blu-ray(BOX)化もされた。
同時期に連載されていた『ドラゴンボール』『スラムダンク』等と一緒にジャンプ黄金期の看板漫画として有名である。
幽遊白書を語る点において原作ファンとアニメファンの乖離が著しいという部分もある。
分かりやすいのは配色と声優の重要度。作画(誰が描いたのか)。
他に文庫版11巻のおまけ。これは原作もアニメも楽しんだ人向けのスペシャルなコーナーなのだろうが多分原作ファンは激しい怒りか悲しみに襲われると思うのでまだ未読で冨樫先生の「幽☆遊☆白書」が好きだなという人は「見る」のをお勧めしない(冗談では済まない15禁くらいの要素が堂々と載っている)。同人誌が嫌いな人でも踏んでしまうトラップである。文庫版12巻のおまけは11巻を見た後だと特にきついのでやっぱりお勧めできないが冨樫先生の「幽☆遊☆白書」新規描きおろし漫画が載っている。
ミュージックCDやドラマCD版の幽☆遊☆白書も賛否両論が多い。キャラ崩壊が通常運転なので注意が必要である。特に「ジャンプの」応募の抽選で当たったお宝CDは原作ファンにとっては地雷ではないだろうか。
やはりあくまでも別物と納得する方が良いだろう。
同人誌が連載・アニメ放映当時多かったためか近年の一部のメディアで女の子用アニメと銘打たれてしまった。
「アニメ」の幽☆遊☆白書25周年について
2017年にてアニメ版が25周年を迎え、様々なイベントの開催やグッズ展開がはじまっている。
幽助等をモチーフにしたカフェやモンストで登場した実物大戸愚呂弟の出張イベント、ジャンプフェスタ等でのグッズ販売。さらにはスマホアプリゲームや新作アニメーション制作決定などのニュースも。
今までグッズも少なかったので25周年記念グッズもすぐになくなることが多い。
詳しくはこちら。
カフェは第1弾と第2弾が存在する。さて、ツイッターの予想が現実になってしまうカフェだが、内容は甘いスイーツものや食べるには体力を要するものも多い。カフェの内容も「アニメ」基準。例えば幽助の場合第2弾でチャーシュー麺が追加されたが基本ジャンプの元気系ヒーロー路線。飛影の場合、原作の19巻扉絵の飛影が作るようなかわいい幽助たちの顔の料理的な何かという路線ではなく、ドラマCDの飛影が作りそうな真っ黒系料理。毒みたいな薬草ではなく蔵馬の場合、ゲーム版蔵馬の綺麗な華には棘があるのさ路線で制作された料理。桑原の料理は原作では登場しなかったので比較の使用無だが無難な黄色料理である。原作ファンとアニメファンで共に行きこういった考察を行うのも一興かもしれない。食べきれる人を連れて行かないといけないが。
新作アニメ
25周年記念として2018年10月に26日に発売されたBlu-ray BOXには新作アニメとして「TWO SHOTS」「のるか そるか」が制作・収録された。
制作はテレビアニメと同じくスタジオぴえろ。CVもオリジナルキャストが続投している。
Netflixでの実写化
2020年末に実写化されることが発表された。2021年11月にNetflixにて2023年12月から配信予定と発表され、2022年7月には主要キャストが発表された。
→幽☆遊☆白書 | Netflix(ネットフリックス)公式サイト
あらすじ
物語は、主人公・浦飯幽助が子供をかばって事故死してしまうところから始まる。
しかし幽助の死は霊界にとって予定外の出来事だったらしく、死んだままで居てもらっては困ると言う事で、条件付で生き返る手段を与えられる。
その条件とは、霊獣の卵を無事孵す事、生き返ったら霊界の探偵として働く事であった。
登場人物
主要人物
浦飯幽助 CV:佐々木望 |
桑原和真 CV:千葉繁 |
蔵馬 CV:緒方恵美/中原茂 |
飛影 CV:檜山修之 |
重要関係者
コエンマ CV:田中真弓 |
プー CV:天野由梨 ・白鳥由里 |
ジョルジュ早乙女 CV:西村知道 |
||
幻海 CV:京田尚子/林原めぐみ |
ぼたん CV:深雪さなえ |
雪村螢子 CV:天野由梨 |
雪菜 CV:白鳥由里 |
|
浦飯温子 CV:沢海陽子 |
桑原静流 CV:折笠愛 |
大久保 CV:宇垣秀成 |
桐島 CV:真殿光昭 |
沢村 CV:関口英司 |
霊界探偵編
朱雀 CV:飛田展男 |
ムルグ CV:横山智佐 |
玄武 CV:島香裕 |
白虎 CV:渡部猛 |
青龍 CV:千田光男 |
剛鬼 CV:若本規夫 |
乱童 CV:井上瑤 |
垂金権造 CV:緒方賢一 |
暗黒武術会編
戸愚呂(弟) CV:玄田哲章 |
戸愚呂(兄) CV:鈴木勝美 |
鴉 CV:堀川りょう |
武威 CV:金尾哲夫 |
左京 CV:古田信幸 |
鈴駒 CV:近藤玲子 |
酎 CV:若本規夫 |
小兎 CV:折笠愛 |
樹里 CV:遠藤勝代 |
瑠架 CV:鈴鹿千春 |
Dr.イチガキ CV:槐柳二 |
円(M-1号) CV:亀井芳子 |
魁(M-2号) CV:中村大樹 |
梁(M-3号) CV:荒川太朗 |
妖鋼獣ガタスバル |
画魔 CV:曽我部和恭 |
凍矢 CV:松本保典 |
陣 CV:山口勝平 |
爆拳 CV:小関一 |
吏将 CV:田原アルノ |
死々若丸 CV:森川智之 |
美しい魔闘家鈴木 CV:曽我部和恭 |
魔界の扉(仙水)編
城戸亜沙人 CV:子安武人 |
海藤優 CV:二又一成 |
柳沢光成 CV:真殿光昭 |
室田繁 CV:福田信昭 |
御手洗清志 CV:松本梨香 |
刃霧要 CV:関口英司 |
神谷実 CV:荒川太郎 |
天沼月人 CV:亀井芳子 |
巻原定男 CV:石井敦 |
仙水忍 CV:納谷六朗/石田彰 |
樹 CV:辻谷耕史 |
魔界編
雷禅 CV:管生隆之 |
北神 CV:堀内賢雄 |
食脱医師の女 CV:土井美加 |
軀 CV:高山みなみ |
黄泉 CV:江原正士 |
時雨 CV:谷口節 |
奇淋 CV:小関一 |
泪 CV:水谷優子 |
氷菜 CV:川村万梨阿 |
鯱 CV:辻親八 |
煙鬼 CV:飯塚昭三 |
孤光 CV:雨蘭咲木子 |
棗 CV:佐藤しのぶ |
修羅 CV:大谷育江 |
TWO SHOTS
喜多嶋麻弥 CV:松岡由貴[1] |
反吐鬼 CV:西川幾雄[1] |
八つ手 CV:加藤治[1] |
冥界死闘編 炎の絆[2]
ひなげし CV:横山智佐 |
耶雲 CV:鈴置洋孝 |
黒鵺 CV:大塚芳忠 |
魔舎裏 CV:三ツ矢雄二 |
頼光 CV:福田信昭 |
ストーリー概要
霊界探偵編
一般人には目に見えない妖怪や悪霊がする悪事を取り締まるための探偵として活動する。
元々霊感が強く、コエンマから霊力の扱い方を(簡単に)学び「霊丸」と言う技を身につけた幽助は、コエンマやぼたんのサポートを受けつつ妖怪を退治してゆく。
暗黒武術会編
雪菜を救出する際に倒した妖怪・戸愚呂は、実は単なる様子見で本気を出しておらず、全く別の雇い主から垂金の元へもぐりこんだだけであった。
その戸愚呂らも出場する、裏世界の巨大イベント『暗黒武術会』から招待状が幽助らの下へと届けられる。
優勝チームはどんなものでも望むものを手に入れる事が出来るが、負ければ死と言う過酷なトーナメントである。
幽助は桑原・飛影・蔵馬らをチームメイトとし暗黒武術会へ乗り込む。
前編の霊界探偵編はある程度でストーリーが完結するコメディ風の漫画としてスタートしたが、徐々にジャンプ定番のバトル物へと変わって行き、暗黒武術会編では完全にバトル漫画として定着した。
魔界の扉編
暗黒武術会に優勝し皿屋敷市に戻ってきた幽助たちであるが、霊界から「不思議な能力を持つ人間」が発生しているとの知らせを受ける。
時を同じくして、幽助が何者かに拉致されてしまう。仮にも暗黒武術会優勝チームのリーダーである幽助がいとも簡単に誘拐されたことで事態の深刻性を悟った桑原と蔵馬は、飛影を連れて救出に向かい、辛うじて幽助の救出に成功する。
幽助らが犯人に目的を問いただそうとしたところ、何と犯人の方から土下座と共に黒幕の正体を説明される。実は一連の幽助誘拐事件は幻海師範の仕組んだ出来事であり、今皿屋敷市付近に起こっている重大な異変を手っ取り早く理解してもらうために、「不思議な能力を持つ人間」に直接襲わせたのだと言う。
幻海師範の配慮(?)により事態を把握した一行は、「不思議な能力を持つ人間」が発生している原因、魔界の扉が開かれようとしている蟲寄市へと乗り込む。
魔界編
魔界の扉を巡る仙水との死闘の最中に、幽助は実は魔族であった事が判明する。
その妖怪の力に仙水との決着を半ば邪魔された形になっていた幽助は、魔界へ乗り込み先祖にあたる妖怪に会いに行く。
先祖であり魔界を3分する大妖怪・雷禅のあまりに強大な力の前に当初はリベンジもままならない幽助であったが、その力の差は日に日に埋まっていく。しかしそれは幽助の成長だけではなく、断食による雷禅の衰弱によるものが大きく、遂に幽助の目の前で雷禅は餓死してしまう。
雷禅の部下たちは魔界のパワーバランスの崩壊を恐れたが、権力争いに興味の無い幽助は、魔界統一トーナメントの開催を提案する。
外伝「TWO SHOTS」
蔵馬が中学生のころ、周りで人々の行方不明事件が連続で多発していた。
同じ時、かつて蔵馬に倒された反吐鬼が宣戦布告しにくる。よほど強い奴の配下についたと考えた蔵馬は自分が住んでいる町を守るために戦うことを決意する。しかし、反吐鬼と話している所と同級生の喜多嶋麻弥に見られた上、「好きだ」と告白される。だが蔵馬は断わる。その直後、妖怪が蔵馬を殺しにかかる。
テレビアニメ
フジテレビ系列で1992年10月10日~1995年1月7日まで毎週土曜日18:30枠にて放送。全112話。制作はstudioぴえろ(現:ぴえろ)。本来1994年末に終了予定だったが、逸見政孝の追悼番組が18:30から特番で割り込んできたため1週送れとなってしまう。さらに不幸続きで放送終了10日後(1月17日)に阪神淡路大震災が発生した。
当時のアニメらしく、作画監督ごとのキャラの描き方の個性が半端ない。「本当にキャラデザを元に描いたの?」と思えることも。話は、特に終盤は原作で省略されていた部分が多かったため、必然的にアニメオリジナル展開が繰り広げられた。90年代前半を代表するアニメ。
なお、この時間帯はローカルセールス枠であったため、以下の系列局(AKT、YTS、FTV、BBT、ITC、FTB、TSK、EBC、STS、TKU、TOS、UMK、KTS、OTV)は都合により時差放送となった。(ちなみにYTSだけ、大人の事情により途中で打ち切りとなった。)ちなみに系列外では以下の放送局(RAB、YBS、JRT、RKC)で時差放送が行われた。
主題歌
- 微笑みの爆弾 - OP 歌:馬渡松子
- ホームワークが終わらない - ED1 歌:馬渡松子
- さよならbyebye - ED2 歌:馬渡松子
- アンバランスなkissをして - ED3 歌:高橋ひろ
- 太陽がまた輝くとき - ED4 歌:高橋ひろ
- デイドリームジェネレーション - ED5 歌:馬渡松子
TVメディアでの扱われ方
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「幽☆遊☆白書」は本来『ジャンプの三本柱』として、「DRAGON BALL」や「SLAM DUNK」と並ぶ人気を誇る。
…はずなのだが、最近でも他の漫画やアニメやTV(主にバラエティ)番組などでしばしばネタやパロディーとして扱われることが多い他2作品に比べ、本作品は使われるどころか名前すら出してもらえないことが大半である。
逆に扱われた例としては…
- 漫画「貧乏神が!」 - 幽助と黄泉との戦いが60時間ぐらい掛かったことを記述。
- ゲーム「らき☆すた 〜陵桜学園 桜藤祭〜」 - 女子高生が堂々と霊丸を撃っていた。
- TV番組「ロンドンハーツ」 - 司会者の写真の比喩表現にて、戸愚呂兄弟が用いられた。
- 漫画「銀魂」 - ポロロッカ連呼。アニメでは海藤が一瞬、背景に登場した。
分かりやすい例として、人気バラエティ番組「アメトーーク」は過去の放送で「DRAGON BALL芸人」「SLAM DUNK芸人」は放送されたが、未だに「幽☆遊☆白書芸人」は放送されていない。ちなみに「キャプテン翼」、「ジョジョ」にいたっては2度放送されている。
また、かつて放送された「芸能人が好きなアニメランキングベスト100」ではまさかのランク外であった。いかに芸能界に「幽☆遊☆白書」好きがいないかを裏付ける結果となった(一般視聴者ランキングでは、トップ30には入っている)。
そもそも「幽☆遊☆白書が好きだ」と主張する芸能人は中川翔子と香里奈の2人ぐらいである。次点として、アッキーナこと南明奈はイントロクイズで「微笑みの爆弾」が流れると、どの芸能人よりも早く答える(新規版も正解している)。
だが中川翔子は幽白以上に「蔵馬好き」であり(KinKi Kidsの片割れに蔵馬のコスプレをさせた等)、香里奈に至っては「関口宏の東京フレンドパークII」内で司会の関口宏の口言によるものだけで、他の番組で自分から公言したことはない。これにより、二人とも「幽☆遊☆白書が好きでたまらない芸能人」の域には達してはいない。
他ジャンプ作品とは違い、メディアが無駄に騒がずにいるが確実に人気がある、ある意味稀有な作品かもしれない。
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因みに1巻の内容はこんな感じ
収録内容
本編
サブタイトル | ページ数 |
---|---|
さよなら現世!!の巻 | P.5-49 |
復活への試練!!の巻 | P.51-73 |
旅立ちの時!!の巻 | P.74-93 |
老犬と少年!!の巻 | P.95-115 |
一年めのクリスマス!!の巻 | P.117-135 |
孤独の旅路!!の巻 | P.137-155 |
約束!!の巻 | P.157-177 |
束の間の復活の巻(前編) | P.179-199 |
おまけ
弟、冨樫からの寄付イラスト | P.50 |
制作白書① -幽★遊★裏話- | P.94 |
制作白書② -幽★遊★外伝- | P.116 |
制作白書③ | P.136 |
雪村螢子プロフィール | P.167広告スペース |
弟、冨樫の同人活動宣伝 | P.187広告スペース |
関連チャンネル
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関連項目
- 冨樫義博
- 冨樫仕事しろ
- 新房昭之-この作品のアニメをキッカケに、現在ではニコニコで有名な監督に。
- ポロロッカ-この作品で知った人も多い単語。
- テレビ大阪-「幽☆遊☆白書」を5回も再放送した神テレビ局。
- 元人間のオレの経験からみて今のおまえに足りないものがある 危機感だ
- 右ストレートでぶっとばす / 真っすぐいってぶっとばす
- お前は「死」にすら値しない
- 週刊少年ジャンプ
- 漫画作品一覧
- アニメ作品一覧
注釈
登場人物 | 主要人物 | 浦飯幽助|桑原和真|蔵馬(南野秀一)|飛影 |
協力者 | 雪村螢子|ぼたん|雪菜|幻海|コエンマ|プー|ジョルジュ早乙女 | |
敵キャラ | 垂金権造|戸愚呂|鴉|美しい魔闘家鈴木(強い妖戦士田中)|爆拳|仙水忍|樹|軀 | |
主題歌 | オープニング | 微笑みの爆弾 |
エンディング | ホームワークが終わらない|さよならbyebye|アンバランスなKissをして 太陽がまた輝くとき|デイドリームジェネレーション |
|
歌手 | 馬渡松子|高橋ひろ | |
著者・制作 | 冨樫義博|集英社|週刊少年ジャンプ|ぴえろ | |
一覧 | 幽☆遊☆白書の関連商品一覧|ゲームソフト一覧 |
冨樫義博連載作品 | |||
1989年 - 1990年 | 1990年 - 1994年 | 1995年 - 1997年 | 1998年 - |
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