概要
「クロスオーバー・ソウルズ」(2015年2月14日発売)で登場。
チューナー・効果モンスター
※「遊戯王OCG公式twitter
星3/光属性/サイキック族/ATK 0/DEF 1800
「幽鬼うさぎ」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):フィールドのモンスターの効果が発動した時、
またはフィールドのすでに表側表示で存在している魔法・罠カードの効果が発動した時、
自分の手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
フィールドのそのカードを破壊する。」による
手札から使える奇襲性の高さが魅力の「妖怪少女」シリーズで最初に登場したモンスター。
登場当時は手札誘発モンスターの大先輩であり環境でも活躍していた「エフェクト・ヴェーラー」と比べられた。比較したとき彼女の利点は次のような点が挙げられる。
- 魔法・罠カードにも使用できる
「エフェクト・ヴェーラー」には明らかにない利点。永続魔法などは効果処理時点でフィールドに存在しない場合、効果が適用されないため、破壊耐性持ちのカードでない限り実質無効化となる。ペンデュラムゾーンのカードも同様なので、「クリフォート・ツール」などにも使える。 - カードを破壊できる
「エフェクト・ヴェーラー」は効果を無効にするだけなので時間稼ぎにしかならないが、こちらは破壊してしまえる。カード・アドバンテージという点でも、いわゆる1:1交換に持ち込める。 - フィールドからでも効果を発動できる
「緊急テレポート」などでデッキから呼んで効果を使うことができる。蘇生もあり。余裕があればフィールドに出しておくだけでも牽制になるだろうし、結局使わなかったとしても素材としての使い道は作りやすい。ただし、それを発動するチェーン上のカードは当然無効化できないため、先出しする必要がある。 - 自分ターンでも使える
「エフェクト・ヴェーラー」は相手メインフェイズのみだが、こちらはタイミングを選ばない。永続罠などの発動タイミングをずらして逃れることはできない。 - 自分モンスターにも使える
細かいが、コンボ用の使い道はあるかもしれない。
一方で、欠点は以下のようなもの。
- 同名カードを1ターンに1度しか使用できない
複数枚手札に持っていたとしても、一気には使えない。止めたい対象が複数あっても、どれかは通してしまう。 - カードを破壊してしまう
「スターダスト・ドラゴン」などの破壊メタを相手にしてしまった場合、使えなくなる。破壊は利点でもあり、欠点でもある。なお「閃珖竜 スターダスト」の場合、別の方法でスターダストに効果を使わせてそれに対して発動すればスターダストの除去はできる。 - 発動しないと使えない
「スキルドレイン」などのカードの発動だけで効果の発動をしない永続カードや、永続効果しか持たないモンスターには無力。これらを相手にしたい場合、モンスター効果であれば「エフェクト・ヴェーラー」、「禁じられた聖杯」、魔法・罠であれば「サイクロン」などに頼ることになる。 - 効果自体を無効にはしていない
発動や効果そのものを無効にするわけではないため、モンスター効果に対して発動した場合、効果自体は通ってしまう。モンスター自体よりその効果の方が怖い場合は致命的な欠点。
ただし、効果解決時にフィールドに存在しなければならない効果であれば、永続カードに使った場合のように無効にできる。
「エフェクト・ヴェーラー」や後に登場した「妖怪少女」シリーズにも言えるが、チューナーであるため手札誘発として腐った場合などにもチューナーとして使える。
「エフェクト・ヴェーラー」と異なりレベル3であるため、シンクロ素材やエクシーズ素材としての性能が異なり、有効なケースが比較的多い。しかもこのカードは「妖怪少女」の中でも唯一のサイキック族であり、「緊急テレポート」からの展開が可能である。「緊急テレポート」は登場以来規制と緩和が繰り返されたカードであり制限カードの時期では活用が難しくなっているが、2022年1月現在は準制限カードになっているのでそれを当てにした運用も十分にできる。
「妖怪少女」共通の特徴として守備力が高く、お互い事故った状況などでは壁として意外と粘ってくれる場合も。
無効化の相性については相手のデッキによるところも大きいためほかの無効化系カードとは適宜使い分けたいところだが、モンスター効果を使わないデッキはそうないので、まったく使えないということは起こりにくい。
登場以降「エフェクト・ヴェーラー」の対抗馬として地位を築き、かつての環境では【クリフォート】デッキや「星守の騎士 プトレマイオス」などへの対策として大いに活躍したが、2年後に汎用手札誘発としてさらに優秀な「灰流うらら」が登場したことで、汎用カードとしての立場は大きく揺らがされることとなった。
とはいえこのカードの評価自体が下がったわけではなく、相手のデッキ次第では強く刺さるため一定の価値は保っており、また他の「妖怪少女」はフィールドで効果を使えないため「水晶機巧-ハリファイバー」の効果でリクルートして出しっぱなしにしても有効といった独特の利点も現れている。
カード名の「幽鬼」は幽霊、妖怪を意味し、本来「ゆうき」と読むが、ここでは「ゆき」とルビが振ってある。
公式twitterでの情報公開時にも「雪の所も多いようなので」と言われているのを見るに、カード名は「雪うさぎ」と引っかけられているのだろう。
以降の「妖怪少女」も、5文字の言葉に当て字をした漢字2文字+ひらがな3文字という近い命名規則が見られる(「屋敷わらし」以外は)。
かわいらしいイラストからアイドルカードとしての需要もある1枚。「クロスオーバー・ソウルズ」の発売日はバレンタインデーであり、KONAMIからデュエリスト達へのバレンタイン・プレゼントであった。しかし一部のデッキには大打撃ともなるカードだけに、心が弾むか凍り付くかはデュエリスト次第であったが…。
余談だが、幽鬼うさぎの英語名は「Ghost Ogre & Snow Rabbit」である。この「Ogre」は「男性の鬼」を意味する英語である(女性は「Ogress」)ため、男の娘の可能性もあるのでは?と一部で騒がれた。言われてみれば中性的な外見や、イラストの中のどちらが「Ghost Ogre」で「Snow Rabbit」なのかがはっきりしないことも拍車をかけた。こんなところまでエフェクト・ヴェーラーと同じだとは…
その後、2019年に発売された公式書籍「YU-GI-OH! OCG 20th ANNIVERSARY MONSTER ART BOX」にて類似モンスターとともに「妖怪少女」として紹介されたことから女性であることが確定し、4年以上の時を経てこの騒動も決着したのであった。
余談
実際にデュエルでは使用されていないが、アニメ「遊☆戯☆王アーク・ファイブ」に登場。
シンクロ次元におけるレアカードとして扱われており、徳松長次郎が収容所の中で手に入れたカードのうち一枚として所持していた(シークレットレア)。
シンクロ次元のシティは「カードが賄賂として通用する世界」であり、後にこのカードは遊矢に情報を伝えるために警備員に賄賂として渡されているが、部屋が全て評議会に監視されていることを知った警備員はこのカードを返却し逃走している。
放送当時はリアルのOCGでも高価なカードであったため、扱いをよくわかっているというかなんというか。
関連動画
関連静画
関連項目
- 遊戯王OCG
- 遊戯王OCGカードリスト
- エフェクト・ヴェーラー
- 灰流うらら
- 屋敷わらし
- 浮幽さくら
- 儚無みずき
- 遊☆戯☆王アーク・ファイブ
- 徳松長次郎(所持者)
- 遊戯王関連項目の一覧
- 雪うさぎ(雪像)
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