広島電鉄とは、広島市内を中心に運行する鉄道・軌道事業、バス事業を行う会社である。
概要
|
ここでは、鉄道、軌道事業について述べる。
※バス事業に関しては広電バスの頁を参照されたし。
本社は広島市中区東千田町に所在し、同所に車庫も置かれている。
その他、荒手、江波にも車庫が置かれている。
運転路線は、大きく分けて、軌道法に基づく、市内線と鉄道法に基づく宮島線に分かれ、直通運転を実施している。
運賃は市内線区間については大人160円、子供80円の均一料金である(指定された電停で2系統を乗り継いでも同様)。
ただし白島線八丁堀~白島間のみの利用の場合は大人110円、子供60円となる(他区間にまたがる場合は大人160円)。
鉄道線の宮島線は区間制運賃(大人120~210円)であり、市内線と通し乗車する場合は割引された鉄軌道連絡運賃が適用される(大人170~260円)。
広電の噂
西の京急と言われている・・・・・・かどうかは知らないが、とにかく平日でも、他の軌道事業者に比べ、カオスな運転をする。
ちなみに終着の広島駅付近では、電車が渋滞を起こすのはいつものことで、連接車では車止めまで30cm程度の所で停車する。路面電車と言えど信号に引っかかるため、紙屋町付近でもよく渋滞が起きている。このため到着時刻に誤差が生じるのは日常茶飯事。ただ渋滞が発生するのは市内線のみで、宮島線は通常の電車と同じように走る。
西広島(己斐)~宮島口間の宮島線はJR西日本の山陽本線と並行している。2015年3月にJR西日本広島支社が227系を投入するまで、山陽本線よりも路面電車の広電の方が圧倒的に平均車歴が若く、「國鐵廣島」と広島地区が揶揄される一因となっていた。
宮島線には臨時駅である宮島ボートレース場駅が存在する。宮島ボートレースの営業日の朝ラッシュ時間帯・深夜を除いて停車することになっているが、宮島ボートレース自体が場外発売を含めると大体開いているため、臨時駅と称しながら年間300日ぐらい止まってる。
非営業日ですらなぜか客扱いすることすらあり、近年では早朝・深夜しか通過する電車が無いのでは?とも(新型コロナウイルスの感染拡大による無観客開催時はさすがに通過していたが)。
そんなに止まってるくせに、あくまで臨時駅なので路線図には書かれていない初見殺しの駅だったりする(次が終点の広電宮島口駅なので、「宮島」だけ聞いて勘違いして降りる人がいるとか)。
現在の車両は戦前に製造されたもの(1945年8月6日の原爆投下を受けた被爆電車も現存)、各地で廃線になった市電の車両、海外から譲渡された車両、そして平成に入って海外や国内で新造された3連接車両など多種多様である。中には無理やり3連接にされたため、車庫でニートレインをしているものもある。ちなみに、宮島線を走るグリーンライナー(3連接車)は最高時速60㎞/hのくせに揺れが半端ではなく、それは京急を抜くとか抜かないとか・・・。
なおJR西日本が227系を投入すると同時に行われたダイヤ改正で、山陽本線とアストラムライン(新交通システム)の交差地点に新白島駅が開業している。
これまで山陽本線の各駅から市中心部の紙屋町エリアまでは広島電鉄がもっぱら用いられてきたのが、同駅での乗り換えにより新交通経由でもアクセスできるようになり、広電の乗客にそれなりの影響を及ぼすのではないかという見方がある。
鷹野みゆきという社員が有名で(なぜ有名なのか真相は定かでない)、パセオカードにもなったことがある。
現在、長年にわたって計画されていた駅前大橋ルートの建設計画が進んでいる。
これは、本線の広島駅~稲荷町間のルートを現在の荒神橋経由から駅前大橋経由として高架で広島駅に乗り入れるものに変更し、同時に皆実線(比治山線)では比治山町交差点(比治山下電停北)~稲荷町間の軌道を新設することで、両線の所要時間短縮と広島駅周辺の道路渋滞解消を目指したものである。
これにより現:本線の広島駅~猿猴橋町~的場町間は廃止され、残る本線・皆実線の稲荷町~的場町~比治山町交差点間は市街環状ルート(的場町~紙屋町~皆実町六丁目~的場町)の一部として活用する予定となっている。
2014年9月に以上の内容で基本方針が決定した駅前大橋線は平成30年代半ばまでの完成を目標としており(後に2025年春開業予定とした)、実現すると広島電鉄の系統はまた大きく変わることになる。
ご理解と協力を強制されなかった乗客、戦慄じゃない広島電鉄
- 路面電車だからボロだろうと思っていたら、ピカピカのVVVF車が来た。
- 休車扱いで車庫に入った2000形がそのまま江波で解体された。
- チョッパの3500形が千田車庫に入りそのまま無視(放置)された。100周年記念祭の時に久しぶりに姿を現したが、返却回送の際に壊れて江波に緊急入庫。その後荒手に戻ったもののまたもや放置されっ放しに。
- 前面幕しか活用されず、旧型市電も側面のサボは路線表示だけにされた(カルダン高床車は前側とも全車幕式。近車の低床は前側共にLED装備。いずれにせよ前面幕に関しては全車稼働中)。
- 広島駅の5号線ホームから1,2,6号線のホームまでの50mの間に、VVVF・チョッパ・吊り掛け車が並んでいた。向かい側には、抵抗カルダン車も停まってた。
- 宮島線の送り込みも客扱いすれば効率的だろうと思ったら、超低床車でお年寄りに歓迎された(入庫回送もしようとしたが、商工センターで乗り換えると運賃が高くなるので入庫分は一部除き取りやめられた)。
- 利用客の1/3が超低床車経験者。クロスシートがあるという構造から、超低床車ほど快適。
- 江波線なんかに抵抗制御車以外があるわけ無いと出て行った旅行者が5分後、800形に揺られていた。
- 「グリーンライナーのロングシートは不快だろう」と渋々出て行った鉄が、グリーンムーバーのクロスシートに座っていた。
- 2号線における、VVVF車の確率は9割、抵抗制御車の確率が1割、その内100%(平日日中と土日終日)が3700形(平日通勤時間帯には、これに吊り掛け旧型3100形が加わる)。ちなみに7号線だと確率は逆転する。
- JR西日本広島支社が2015年に投入した227系ですら案内表示装置はLEDのみなのに、その2年前に導入された広電の新車(1000形)ではLEDに加えてLCD(液晶モニタ)を採用。
路線
- 本線 広島駅~広電西広島(己斐)
- 宇品線 広島港(宇品)~紙屋町東・紙屋町西
- 江波線 江波~土橋
- 白島線 白島~八丁堀
- 皆実線(比治山線) 皆実町六丁目~的場町
- 横川線 横川~十日市町
- 宮島線 広電西広島(己斐)~広電宮島口
路線系統
- 1号線(本線、宇品線)
- 2号線(本線、宮島線)
- 3号線(宇品線、本線)
- 5号線(本線、皆実線(比治山線)、宇品線)
- 6号線(本線、江波線)
- 7号線(宇品線、本線、横川線)
- 8号線(江波線、本線、横川線)
- 9号線(白島線、江波線)
車両
単行車
全てが市内線のみ運用。
- 貸50形 - イベント用。
- 100形 - イベント用。
- 200形 - 元ハノーバー市電。イベント用。
- 350形
- 570形 - 元神戸市電
- 600形 - 元西日本鉄道
- 650形 - 被爆電車
- 700形
- 750形 - 元大阪市電
- 800形
- 900形 - 元大阪市電
- 1150形 - 元神戸市電
- 1900形 - 元京都市電
700形 | 800形 | 900形 | 1900形 |
---|---|---|---|
連接車
一部を除き、市内線と宮島線で運用。低床車と3000形と宣伝車とを除き、「ぐりーんらいなー」である。
- 3000形 - 元西日本鉄道。市内線のみ運用。
- 3100形 - 2500形の改造
- 3500形 - 宮島線のみ運用。
- 3700形
- 3800形
- 3900形
- 3950形(グリーンライナー)
- 5000形(グリーンムーバー)
- 5100形(グリーンムーバーマックス)
- 1000形(PICCOLO&PICCOLA) - 江波線・横川線・白島線で運用。
広電3000形 | 広電3900形 | 5000形 | 5100形 |
---|---|---|---|
休車
- 70形 - 元ドルトムント市電。連接車。貸切専用車。76のみ残存。
- 150形 - 被爆電車。単行車。運行するには監督官庁の許可が必要なため、休車。157のみ残存。
- 550形 - 単行車。551のみ残存。
- 2000形 - 連結車。ICカード取り付けが不可能なため運用離脱。2001~03は廃車。04~09は残存。
過去のイベント
2009年にはコミック版『鉄道むすめ ~Terminal Memory~』の単行本発売を記念したスタンプキャンペーンが当鉄道を含む3事業者にておこなわれた。
なお、スタンプラリーの対象となったのは、以下の3鉄道とそれぞれのキャラクターである。
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
- 2
- 0pt