延坪島事件(よんぴょんどじけん)は北朝鮮が韓国の大延坪島を砲撃した事件である。
概要
2010年11月23日14時34分ごろ(日本時間同)、韓国が主張する黄海上の南北軍事境界線にあたる北方限界線(NLL)を越え大延坪島に向けて朝鮮人民軍が砲弾約200発を発射、50発以上が同島の陸上・海上に着弾した。これに対し、韓国軍は自走砲(K9 155mm自走榴弾砲)で80発を使用し対抗射撃を行い、F-15K・KF-16戦闘機を島に向け非常出撃させた。
この事件で韓国の海兵隊員2名と民間人2人が死亡、16名が重軽傷、民間人3人が軽傷を負い山火事や家屋の火災が発生した。住人1,300人には避難命令が出された。韓国軍合同参謀本部は直ちに珍島犬1号(非常事態警報)を発令し、金滉植国務総理も全公務員に対し非常待機命令を発令した。
韓国政府高官は、砲撃は韓国軍の訓練に対する反発との見解を示している。事件発生時に韓国軍は黄海付近で実弾を使った軍事訓練を実施していた。北朝鮮軍はこれに先立って「韓国軍が射撃を行えば黙っていない」と電話通知文で抗議していたが、韓国軍側はこれを無視して訓練をしていた。
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