張松(ちょうしょう)とは、三国志に登場する人物である。
概要
字は子喬(三国志演義では永年)。
益州の劉璋に仕えていたが、益州の隣には張魯率いる豫州が存在し、これがいつ肥沃な益州に攻め入られるとも知れなかった。
やがて曹操が荊州を平定すると、張魯と曹操が組むことを恐れ、劉璋は張松ら3名を曹操の元へ使者として使わした。この際、曹操が記した「孟徳新書」を暗唱した事で魏の楊修を感心させたが、曹操は張松に対し使者に取るべきでない態度を取った。これに張松は腹を立て、劉璋に曹操と絶交するよう進言する。しかし容れられず、友人の法正・孟達らと共に当時人望の名高い劉備を益州の新君主として迎えようと画策する。ところが、宴席で劉備入蜀計画が兄・張粛に漏れてしまい、劉璋に密告される。怒った劉璋により張松とその妻子は処刑されてしまった。
演義では、背が低く、出っ歯で鼻も低いという風采の悪い人物だったとされ、魏への使者として訪れた際も風貌ゆえに曹操は張松を無下に扱い、怒った張松は孟徳新書を暗唱して愚弄したため、一国の雄・劉璋の使者でありながら百打の刑まで受けた。
この恨みと、曹操の浅慮さから劉備入蜀を決意したとされている。
しかし史実同様計画が兄に露見し、密告により処刑された。処刑の際、張松は「兄には大望が見えないのか」と嘆いたという。
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コーエー「三國志」では一定して演義に準拠した醜男として描写され、11では「おそ松くん」に登場するイヤミのような顔となっている。
セガ「三国志大戦」では機動力のある騎馬にあって挑発計略を持っているため、初期の頃から壊れカードだと評判を集めていた。また騎馬の機動力でもって戦場をチョロチョロ動き回る事からチョロ松とあだ名されている。
それもあってか2からは挑発とは別に「蜀への誘導」という計略を与えられ、毎シリーズごとの浮沈が激しい。また、そのあだ名を知ってか知らずか3ではシェーのようなポーズをとっている
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