弾銃フィーバロンとは、1998年にケイブより発売されたアーケードゲーム。
ジャンルは縦スクロールのシューティング。詳しいストーリー、キャラクターは公式サイトを参照。
2010年8月14日に開催された「ケイブ祭り」にてコンシューマーへの移植が発表されている。長らく音沙汰がなかったが、2016年末にM2制作・販売で「M2ショットトリガーズ」の第2弾として制作中と改めて発表され、2017年4月28日にPS4版が販売、遅れて1年後にはXBOXONE版と海外版が発売された。ダウンロード販売となる。
ストーリー
宇宙歴○●◎○年。メルト星地球攻撃軍旗艦グレイトグラッチェは太陽系第3惑星を侵略すべく進撃を開始していた。
メルト星は銀河系屈指の軍事力を擁し、またその中でも選りすぐりの精鋭部隊を率いるのは宇宙の猛将(そらのもうしょう)と恐れられる地球侵略最高司令官グラッチェ提督であった。
グラッチェは母星からの使命であり、また自らの野望でもある美しい水の惑星を手に入れるため、遂にメルト星と地球の中間地点に位置する惑星フィーバーの領域にまで達していたのである。
-しかし-
ここでメルト星史上、否、宇宙史上最大の悲劇が起ころうと誰が予想したであろうか?
フィーバー星付近を航行する一般の船舶の間では、計器類を混乱させる謎の怪電波を恐れ、多少の時間を要しても迂回するのが常識になっている。
だが哀しいかな軍人であるグラッチェはそれを迷信と決めつけ、血気にはやるブリッジクルー達と共にフィーバー星領域の航行を決したのであった。
だが、進行するにしたがって強大になってくる怪電波。船が軋み計器が狂い出し、動揺するクルー。
そして悲劇は重なり遂には私室で提督婦人アイリーン=キャサリーヌと 「いやーん★でムフフ」 な会話を楽しんでいたグラッチェのビデオフォーンにまで影響を及ぼしたのである!
グラッチェは吠えた!!
「我が妻との愛の語らいを邪魔せし者は誰だ! 愛の裁きという名の鉄槌を食らわしてくれるわ!!」
地球侵略など、もはや俺の知った事ではない。そう、軍人という名の仮面の下は 愛に生きる純な漢(おとこ)グラッチェはラブラブ・ファイターなのだ。
制止する部下を振り切り、怒りに震えるグラッチェは怪電波の発信源と思われる見た事の無い特殊施設へ艦隊を強制着陸させたのだった。
こうして運命の歯車が、音を立てて回り始めた……。
(つづく……のかな?)
-次回・予告-
敵愾心をあらわにし、襲いかかる猛将の前に立ち塞がる眼光鋭いアフロヘアーの若者。対峙しながらもこの出会いに宿命じみたものを感じる2人だが、皮肉にもそれはこれから訪れようとしている凄惨な戦いの序曲でしかなかった。
それぞれの信念は、互いに相反するものでしかないと思い知らされる2人。
理解とは。共感とは。信頼とは。星と星と、いや、人と人の存在をかけた戦いが、遂に惑星フィーバーで始まる!
次回、舞踏戦士フィーバロン
第二話「くらえ、俺のカヒョカヒョ攻撃!」
お楽しみに!
ウソよ、ウソ。
概要
弾幕シューティングの開祖として名を馳せたケイブが、あえて作った非弾幕シューティングである。全5面。
超高速で自機狙いで飛んでくる敵弾、オブジェみたいなボスキャラ、宇宙空間のステージと、まるで東亜プラン時代のシューティングを思わせる雰囲気である。そこに加わったなぜかディスコサウンドなBGMとミラーボールな演出がもう何ともいえない絶妙なバランスを醸し出している。
しかし当時は自らが産み出した弾幕シューティングブーム全盛であり、怒首領蜂やエスプレイドの影に隠れてほとんどヒットしなかった。だがそのあまりにも珍妙独特な世界観や超スピードなゲーム性は今なおマニアックな人気を博している。
システム
- SOSシステム
敵が出現してからすぐに倒すことでサイボーグ兵士が出現、これを獲得することで敵の破壊点が上昇する。回収したサイボーグ兵士が30人なら30点、100人なら100点となる。ザコ戦闘機も大型戦車も全て同じ点数だ。
そして重要なのはサイボーグ兵士を1人でも逃すと回収人数が0人にリセットされてしまう点。高得点のためには敵の出現即破壊を繰り返しサイボーグ兵士を1人も逃さず回収することである。 - 早回し
この「敵の出現即破壊」と完璧に噛み合うシステムが早回しである。ザコ編隊を1グループ全滅させるとすぐさま次のザコ編隊が出現する。ザコの出現数に制限は無いため、早く破壊すればするほどそれだけザコが多く出現し得点が稼げるというわけである。
キャラクター
- アフロ
- マッコイ
それぞれ自機Type-A、Type-Bのパイロット。ダンスが生命の源本であるFEVER星にあってNo1、2の美しき舞を演じると謳われる2名。 - ステファニー
Type-Cパイロット。アフロ&マッコイの妹分で、ステージクリアやタイトルロゴに出てくるナイスバディーなシルエットは彼女のものだ。 - グラッチェ提督
本作におけるボスキャラ。夫婦間の会話が邪魔されただけで星間戦争へと持ち込む危険過ぎる人物。役職は地球侵略最高司令官。もしFEVER星とトラブルになっていなかったら地球人と戦争が起きていたに違いない。 - アイリーン
グラッチェ提督の奥様。
TIPS
- 5面クリアまで全てノーミスで達成すると、グラッチェ提督のセリフ演出のあとに隠しボス戦へと突入する。しかしこのボス、5面クリア時に無敵状態になる効果が切れないまま戦闘状態に突入するため、ケイブ史上最弱の隠しボスとなってしまった。「ダンスエナジーが極限にまで高まった結果、無敵状態になったのではないか」などという考察がなされている。
- コイン投入後、タイトル画面で↓↑→←↑↓←→と入力すると、同社のパズルゲーム「魚ポコ」の主人公、魚太郎(うおたろう)が使用できる。
- サイボーグ兵士を合計2000人回収すると1UPが出現する。
- エンディング曲のタイトルは「狂ってる」。まさに。
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(フィーバロンより2曲収録)
サウンドトラックは定期的に開催されるイベント、ケイブ祭りにて頒布される「声セレブ プレミアムコンピ ボイス丼」
に収録されている。
関連項目
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