【注意】
この記事では、漫画「ジョジョの奇妙な冒険Parte5黄金の風」の終盤についてのネタバレに触れます。
待ってます......電 話とは、ドッピオの最期の言葉である。
概要
ジョジョの奇妙な冒険Parte5「黄金の風」に登場する、ヴィネガー・ドッピオの台詞。
シルバーチャリオッツレクイエムの能力によって、コロッセオを中心としたローマ市街の全ての生物は近くにいた者と魂が入れ替わってしまう。他者の精神を支配するレクイエムには誰も抗えず平等に起こる現象のはずだった。
しかし、ディアボロには分裂したもう一つの人格「ヴィネガー・ドッピオ」が有り、精神と魂がそれぞれ別個に持っていた。部下に任せられない任務などは少年の姿であるドッピオの姿で行動し、ディアボロ側からドッピオに命令させたい時は「電話」としてディアボロの精神を出現させていた。その常識では考えられないような特技を利用し、ブチャラティと入れ替わるはずだったディアボロはドッピオだけを残し、他の誰かの体にその魂を取り憑かせていたのだ。
そのおかげでディアボロは、ブチャラティ達がディアボロが入ってると思っているブチャラティの肉体を攻撃している間にナランチャを始末した。誰が矢を追跡するディアボロなのかを見分けさせないためにレーダーを叩いたのだ。
ジョルノによってナランチャは弔われ、矢を手に入れるためにブチャラティ達はチャリオッツレクイエムの追跡を開始する。その一方で、誰にも見届けられずドッピオは最期の時を迎えようとしていた。ミスタは急所を外して撃っていたが、ブチャラティの肉体そのものがゴールド・エクスペリエンスが起こした奇跡でかろうじて動いている死体だった。その奇跡も直前の闘いで時間切れを迎えていたのだ。
一瞬だけブチャラティ達の誰かからキング・クリムゾンを覗かせていた事に気づいたドッピオは、ボスの勝利を確信しながら、ブチャラティの体の死に引きずられて絶命した。
確かに そこにいるのなら
………ボス
完全にぼくたちの勝ちだ!
フフ……フでも……
さびしいよォォォォ………ボス
いつものように 電話ください…………待ってます……電 話
ドッピオ自身は自分自身が組織のボスである事を知らず、腹心の部下としか思っていない。しかし、その小心者の性格を乗り越えてリゾット・ネエロとの闘いでボスを護るために「覚悟」を身に着けて成長した。ディアボロの命令である「電話」は、犬のマスコットやカエル、タバコの吸い殻、アイスクリームなど耳に当てさえすればなんでも「電話」として使っていたが、命令に従うだけでなく自分の力で乗り越えるように成長したドッピオは次第におもちゃの電話やコードの切れた受話器、そしてボスからの電話を望んでいた時には「本物」の携帯電話に手を伸ばしていた。
憎きボスの片腕でありながら、小さな昆虫や少年少女たちに優しく接するドッピオの精神は憎めないものであり、彼なりに「真実」に向かっていながら誰にも弔われず寂しく最期を迎えるシーンは、直前のナランチャの死と合わせて読者の涙を誘うシーンであるだろう。
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