御神体とは、神道で神が宿る物体や場所のことである。依り代。神体、御霊代(みたましろ)ともいう。
概要
岩、島(厳島神社など)、山(三輪山をご神体とする大神神社や富士山をご神体とする浅間社や富士社)、木(ご神木)などの自然物や、神輿、剣、鏡などの物体で、神が一時的乃至は永続的に宿る物のこと。
古代の人々は、神は岩、木などに依り付くと考えていた。また、いつも同じ場所にいるのではなく、お祭りの時などに来ていただいて、お祭りが終わるとお送りするという考え方もあった。それらが現代にも受け継がれ、祭りの際の神輿や山車であったり、神社に祀られている剣、刀、鏡、御幣、勾玉であったり、ご神木や磐座、山を御神体としているわけである。
このため、仏像を拝むような偶像崇拝とは実は意味が異なっている。
神社の本殿で大切に祀られている御神体の中には、原則見てはならないとされているものもある。有名な物では熱田神宮の草薙剣がそうであり、基本的には誰も見ることが出来ないとされている。だから、小さな祠とかをふざけて開けたりして中の鏡とかを見てはいけない。
変わった御神体だと、大相撲の横綱も実は御神体である。相撲と神道の関係は深く、武御雷命と武御名方命の力比べも相撲だったとか、古事記に記録のある野見宿祢と当麻蹴早の戦いが相撲であったと言われるほどである。現在でも奉納相撲が行われたり、神社に土俵があったり、相撲神社なんてのがあったりするほどである。だからこそ、力士の中でも最高位である大関の中でも、さらに特別に選ばれた横綱だけが神性の証として注連縄を腰に巻くことができるのである。
関連動画
原則見たらアカンの。
関連商品
関連項目
- 1
- 0pt