心かとは、漫画『BLEACH』の登場人物、ウルキオラ・シファーのセリフである。ジャンプ・コミックス41巻に収録されている第353話「The Ash」内で登場する。
概要
ウルキオラ・シファーは、虚夜宮にて、藍染惣右介に不要とされ後ろ盾を失った井上織姫に、「怖いか?」「お前は此処で、誰にも触れられる事無く、たった一人で死んでゆく」と尋ねるも、彼女に「こわくないよ」「みんなが助けに来てくれたから」「あたしの心はもう、みんなと同じ処にあるから―――」と答えられ、困惑する。
その困惑を振り払うように、人間は容易く心について謳うが、自分の目にそんなものが映ったことはない、映らないものは存在しない。そう断じて今まで戦ってきたと己の信条を述べ、「心とは何だ」「その胸を引き裂けばその中に視えるのか?」「その頭蓋を砕けば、その中に視えるのか?」と、いつも通りの鉄仮面ながら、興味津々な様子で井上に迫るウルキオラ。
するとそのとき、井上を助けに来た黒崎一護が壁をぶち破って登場。
虚夜宮を守るため、一護を破壊対象と認めたウルキオラは抜刀して彼と交戦を始める。
唐突に加勢にきたヤミー・リヤルゴが、これまた突如現れた石田雨竜により地上に落とされ、彼が井上の守りに就いた辺りで、一護が奥の手の虚化。
黒翼大魔(ムルシエラゴ)を発動し、虚化しようが自分たち虚のまねごとに過ぎないと、格の違いを見せつける。
なおも剣を放さない彼に、「これだけの力の差を目にしても、未だ俺を倒せると思っているのか?」と疑問を口にするウルキオラは、一護の「…力の…差か……それが何だ?」「てめえが俺より強かったら… 俺が諦めると思ってんのか…?」という言葉を聞き、真の絶望を味合わせることを決意。
刀剣解放第二階層(レスレクシオン・セグンダ・エターパ)という、十刃の中でウルキオラだけが可能な二段階目の解放を行い、井上の前で一護の胸に風穴を開け彼を殺傷する。
しかし、井上の「たすけて黒崎くん!!!!」という絶叫に呼応し、一護が完全虚化。
一護はそのまま容赦なく自分にとどめを刺そうとするが、それを止めに入った石田が一護の攻撃対象となってしまい、その隙をついて完全虚化を解くことに成功。
虚のような超速再生を見せた一護と決着をつけようとするが、既にウルキオラは限界を超えており、その体が徐々に崩壊を始めだす。
井上に向け、「…ようやくお前達に少し興味が出てきたところだったんだがな」「…俺が怖いか、女」と尋ねるも、彼女はウルキオラを真っ直ぐに見つめ「こわくないよ」と答える。
その言葉に「そうか」と呟いたウルキオラは、完全に塵と化す中で、追いすがるように自分と手を合わせようとする井上を見て、「これが そうか」「この掌にあるものが」
心
と今際の際に納得し、消滅した。
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