忍殺語とは、twitterにて連載中のサイバーパンク活劇小説『ニンジャスレイヤー』で使用される、マッポーめいた実際奥ゆかしい言葉遣いの俗称である。
概要
ニンジャスレイヤーの英語原作では、演出として日本語の単語がそのまま織り交ぜられていたり、アメリカでの一般的なオノマトペや独特すぎる日本観が飛び交っていたりする。これに加えて、翻訳チームの手によりまるで英文を無理に機械翻訳させたかのような独特な翻訳が為されており、全体的に非常に特異な文体になっている。
あまりにも狂気めいて尚且つ丁寧な、非常に中毒性の高い言葉遣いであるため、多くのニンジャヘッズ(ファンの総称)たちがこれらの言葉遣いを「忍殺語」と呼び、真似をしている。
特徴的であるため文体の真似をすることはできるが、真の意味で使いこなすには本編の独特な文脈や用語、世界観やアトモスフィアの理解も必要であり、いかに本編を読み込んでいるかが反映され、実際難しい。
当記事では、お手軽に忍殺語に触れてみたいという全くの初見の方や初心者向けに、それらの内のごく一部を紹介する。
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◆ノーティス◆重点な◆ 昨今、ニンジャスレイヤーと関わりのない動画での忍殺語コメントや弾幕が増えています。 それらはヨタモノめいた無軌道行為と認定され、ヘッズや作品自体のイメージダウンに繋がったり、耐性の無い人への急性NRS(ニンジャリアリティ・ショック)を引き起こす恐れがあります。 焼いたスシに水をかけても戻らない。ニンジャスレイヤー公式の理念に則り、 奥ゆかしさ重点でお願いします。 |
公式の見解
ニンジャスレイヤーの作品中に出現する特異な用語(訳語)は、しばしば日本のメディア等によって忍殺語と呼ばれる。
(中略)
我々のインターネットで「忍殺語」と呼ばれているものは、大きく分けて
「①翻訳の過程で生じたもの」
「②その言葉の意味や使われ方が我々の世界と異なっているもの」
「③ニンジャスレイヤー世界(ネオサイタマ)固有の単語」
の3種類がある。これらの違いを意識すると、より深く楽しめるかもしれない。(中略)
翻訳チームは、じつは「忍殺語」という単語は積極的には使っていない。○○語、という言い方は外部からの物の見方だからだ。とはいえ世間一般で既にそのようにタームされているので、わかりやすく伝えるためにこの「忍殺語」という単語をプロモーション時などで敢えて用いることもある。ニンジャスレイヤーという作品をより多くの人に読んでもらう事が第一だ。
忍殺語の分類
いわゆる「忍殺語」には、その成り立ちの違いによる分類が存在する。ここでは、以下に記述する分類をまとめて忍殺語と定義するが、分類の仕方を含めてそれは一つの見解であり、当然それに限らない見解が存在することにも留意されたし。
- 忍殺語 (狭義)
いわゆる一般的な意味での忍殺語。ニンジャスレイヤーの本編がその出典であり、ニンジャスレイヤーをわずかに知る人にとっても一番馴染みのある言葉だろう。ニンジャヘッズ(忍殺ファン)の間ではこの呼称を好まない者もいたり、「コトダマ」や「パワーワード」などの別の呼称も存在するので注意しよう。
この記事やwikiによってある程度定型化されまとめられているものの、実際のそれはとても自由であり、翻訳チームによる翻訳のさじ加減で意味や文字が微妙に変わったり、同じ言葉であっても2人いる原作者や2つある翻訳チームがそれぞれ独自の解釈や使い方をする場合もあるため、気の抜けない言語である。備えよう。
- ヘッズスラング
主にニンジャヘッズの間で使われる非公式スラング。ニンジャヘッズにしかわからない独自の意味があったり特有の使い方がある言葉。本編のセンテンスの略語だったり、本編のネタを元にヘッズによって新たに生み出された言葉やネタ、キャラの愛称であることが多い。
ニンジャスレイヤーのリアルタイム実況に参加しているヘッズ達によって生み出され使われることがほとんどの言葉であるため、ニュービー(初心者)や書籍版だけ見ているヘッズにはほぼ馴染みのない言葉だろう。
- ほんやくチーム語
『ニンジャスレイヤー』を翻訳、公開している翻訳チームが、各種のノーティスで用いる奇妙な言語のこと。 読者に対し丁寧に語りかけていたかと思えば急に高圧的な命令形になったり、何故か文章の一部が漢字変換されていなかったり、外来語の表記が「アナウンスンー」、「ツイッターアー」など独特な気が抜けそうなものだったりする。しかし不思議とヘッズを従わせる催眠効果説得力があり、あなたも気がついた時には「アッハイ」とタイピングしてしまうことうけあいだ。
書籍版本編には登場せず、Twitter連載を追いかけたりログを読み込んでいかなければなかなか使えない言語であるため、これを使いこなせるかどうかが忍殺語における壁となるだろう。 砕けた文体で使いやすく、癖になるため、熱心なヘッズには本編由来の忍殺語よりほんやくチーム語の方を多用する人もいる。
あ行
- アイエエエ!
いわゆる悲鳴、情けない声。一般人が叫ぶ場合が多い。
ちなみにこの悲鳴はアメコミなどの英語作品で実際に使われている悲鳴(「aieee!」「ayeee!」等)を直訳したものであり、原作者がアメリカ人ゆえの表現であるといえる。
(実際の発音は「アイィィー!」に近いのだがそれをあえて「アイエエエ!」としたほんやくチームのワザマエである)
「アイエエエエ! ニンジャ!? ニンジャナンデ!?」
- アイサツ
「ドーモ、ミニットマン=サン。ニンジャスレイヤーです」風に乗って、ニンジャスレイヤーのアイサツが届く。ミニットマンは怒りに震える手を合わせ、アイサツを返した。「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。ミニットマンです」
挨拶。我々の知るものとほぼ同じだが、作中のアイサツとはニンジャ同士のイクサにおける絶対の礼儀である。古事記にもそう書かれている。
非常に厳格な掟であり、たとえ相手がどんな邪悪なニンジャでも、肉親の仇でも、戦闘の際には必ず行わなければならない。アイサツ中への攻撃はスゴイ・シツレイにあたる。また、アイサツしてから相手の返答アイサツを待たずに攻撃を行うのもカナリ・シツレイである。
ただし、アイサツ前の攻撃は「アンブッシュ」として一度だけ認められている。→アンブッシュ
また、アイサツの掟はあくまでニンジャ同士のイクサであり、モータル(ニンジャでない一般的な人間)には適用されない。
(本来の意味での)アイサツ自体は一般市民の間でも日常的に行われており、サラリマン同士がアイサツを行う様子もたびたび描かれる。
- アカチャン
本当の赤ん坊に対して使うのではなく、セクシーなオイランが男性を誘惑する際などに使う言葉である。ザイバツ・シテンノの一角であるパープルタコ=サンの口癖でもあり、相手を子供扱いして使う。
おそらく英語で言う「baby」に該当する言葉だが、原作テキストの表記では「akachan」であるようだ。
「ファハハハ!アカチャン。カワイイ女の子……」
- あからさまにニンジャなのだ!
ニンジャが白昼堂々、あるいは表社会などで正体を隠さず行動する様子。
ヘッズが正体不明の新キャラなどを、新手の(あるいは既存キャラの変装した)ニンジャとみなした際も使われる。
更に、「ニンジャ」の部分を改変する事で、汎用性をあからさまに高められるのだ!
(類義語)「こいつ絶対忍者だろ・・・・・・」
「護衛があからさまにニンジャなのだ!」
- アタシいま体温何度あるのかなーッ!?
性的興奮状態にある女性が思わず叫ぶ言葉。どこか奥ゆかしいエロスを感じる。
- アッハイ
相手に若干気圧されながらの返事としてよく使われる。第2部から登場した言語だが、ヤクザ天狗のあまりの狂気に触れた者がぎこちない返事として特徴的に使用したことから、ヘッズ間でもよく使われるようになった。
日本人特有の曖昧さや気弱さを表す単純明快な言葉であり、忍殺語らしい忍殺語として評価する声もある。
翻訳チームからの強引なアンナンウスンー(注:アナウンス)に対するヘッズの返答にも良く使われる。
- アトモスフィア
atmosphere。「雰囲気」という意味の言葉。似たような表現は大体これに置き換えられる。
我々が使う場合も、適当に置き換えてみるだけでなんとなくニンジャアトモスフィアを漂わせられることが多い便利な語である。
- アバーッ!
断末魔の悲鳴。「グワーッ!」よりも更に致命的なダメージを受けたときに使われる。ヘッズの間では「アバる」等の言い回しも。
原語版では「Ooooff!?」だが、これを「アバーッ!」と翻訳した翻訳チームのセンスはワザマエと言わざるを得ない。
- アブハチトラズ!
「一挙両得」の意味を持つ言葉。本来の日本語の「虻蜂取らず」とは何故か正反対の意味である。しかしその一方で、カタカナではない「虻蜂取らず」が出て来る場合もあり(こちらは本来のことわざと同じ意味)、実際ややこしい。
- 暗黒メガコーポ
作中に登場する、政府を影から操るほどの力を持った巨大企業のこと。概ねニンジャと雇用や提携などの形で関係しており、財力・権力・暴力でマッポーの日本を支配している。
ブラック企業としての側面も持つが、あくまでも作中の巨悪としての存在であり実在の企業は無関係である。いいね?
代表格はオムラ・インダストリ社、ヨロシサン製薬、ネコソギ・ファンド、ズノウ・タノシイ社など。
- アンブッシュ
奇襲攻撃の事。ニンジャ同士のイクサにおいて、アイサツの最中に行う攻撃はスゴイ・シツレイにあたり、まず行われない。ただし、アイサツ前に行われるアンブッシュは一度だけ認められており、ニンジャスレイヤーも敵ニンジャも度々行う場面がある。これで死ぬようなニンジャはアイサツをする力量すらないサンシタとみなされる。
なお、一度アンブッシュを凌がれても、アイサツを互いに交わし終わった後であれば、改めてアンブッシュを仕掛けても問題ないようだ。実際、そのような戦法を得意とするヒットアンドアウェイ型やステルス特化型のニンジャも多い。
- いいね?
念押し、あるいは不都合をごり押しで流す際に使われる定型句。
「○○は××しない。いいね?」というのが正式な形である。
こう言われたらどんなに納得しがたくとも「アッハイ」と承るのが奥ゆかしい作法なのだ。
「ニンジャは実在しない。いいね?」
- (〇〇は)訝しんだ
「訝しむ(いぶか・しむ)」とは物事に対して怪しんだりする際に用いられる表現であり、ニンジャスレイヤー本編では「〇〇は訝しんだ」という形でよく使われる。(〇〇には人物の名前が入る)
あまり目にする表現ではないためか印象に残りやすく、かつ使いやすいためニンジャヘッズによく真似される。
ヘッズが使う場合は専ら「~~なのでは?〇〇は訝しんだ」といった形で、〇〇にあたる人物に疑問を代弁してもらうような言い回しをする。奥ゆかしみ。
「やはり読者数サンオクニンというのは嘘なのでは? ボブは訝しんだ」
上記の様に「ボブは訝しんだ」として用いられることが多いが、実はニンジャスレイヤー本編はおろか、翻訳チームのツイートオー(注:ツイート)にも登場しないコトダマ。
詳細はこの研究を確認重点な(は行「ボブ」も参照)。 - インガオホー!
「因果応報」。ハイクの締めや、強敵とのイクサの決着で掛け声めいて使われる事が多い。
いわゆる「善いことをすればよい結果が、悪いことをすれば悪い結果が返ってくる」といった一般的なそれではなく、むしろ因果論の大元である演繹法に近い使われ方をされているようだ。
ニンジャスレイヤーという作品の根底にある言葉。
「寂しい秋な……実際安い……インガオホー」
- インタビュー
1). 質問などで相手から情報を聞き出す行為。twitterに度々上がる原作者インタビュー、ザ・ヴァーティゴ=サンによるQ&Aコーナー『インタビュー・ウィズ・ニンジャ』などが、忍殺にかかわりの深いインタビューであろう。
2). 拷問により情報を聞き出すことを意味する隠語。ニンジャにとって情報の有無は死活問題であり、それを得るためには手段を選んではいられないのだ。サツバツ!
なお、これを一番多用しているのはおそらくニンジャスレイヤー=サンである。主人……公?
- イヤーッ!
主にニンジャが攻撃するときやジツを使うときの掛け声(ニンジャ・シャウト)。互いに「イヤーッ!」「イヤーッ!」と続くのは両者のカラテの激しい応酬を意味し、一方が「グワーッ!」(後述)と叫んでいれば、それは抵抗できず一方的にボコられていることを意味する。タツジン同士の戦闘ともなれば、「イヤーッ!」「イヤーッ!」で1ツイートが埋まることも珍しくない。
殆どのニンジャはカラテの掛け声にこれを使用するが、「サイゴン!」「シテンノ!」「インダストリ!」等、独特なニンジャ・シャウトを使う者もいる。
「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」
- エジャナイザ!
お祭りの際の囃し言葉。「ええじゃないか」と「エナジャイザー(energizer:活力を与えるもの)」をかけているか。
「エジャナイザ!エジャナイザ!エジャナイザ!エジャナイザ!エジャナイザ!」
- エルフのせんし
翻訳チームの各種ノーティスにボブ(後述)と共に登場する人物。エルフニンジャ。ボブの奥ゆかしくない行動にひかったり抜刀したりする。ほんやくチームの一員らしいが、他のメンバーもオーディンめいた魔法使いの老人だの山伏だの、ハイ・ファンタジーなアトモスフィアが漂う面子が度々登場している。ほんやくチームとはいったい……
「エルフはおこるとこわいぞ。せんしだし、つよい。」
- オイランドロイド
オイランとアンドロイドを組み合わせた造語。作中世界で普及している女性型アンドロイドを指す。他のSF作品でいうガイノイドやセクサロイドと、意味するところは同じだろう。
主に「激しく前後する」ような「ほとんど違法行為」に用いられるのであるが、名目上は医療用なので、合法な上に一部医療保険が適用できるとか。これに歌やダンスをプログラミングすることで芸能活動に用いたのがアイドルユニット「ネコネコカワイイ」である。ミク=サンは関係しない。いいね?
ハイエンドの高級品ともなれば、時として人間以上に人間らしい振る舞いも可能になるとか。また普段は抑制されているが、駆動部の馬力はかなり強く、制限を取り払えば成人男性を軽々と吹っ飛ばすほどのパワーを秘めている。
人と人造物の関係はサイバーパンクの永遠のテーマである。なので、ニンジャがサイバーパンクする忍殺においても、オイランドロイドが重点される話はままあるのだ。備えよう。
- おかしいと思いませんか? あなた
正確には「(名詞)が(動詞)しますか? おかしいと思いませんか? あなた」。
要するに「いや、そのりくつはおかしい」の忍殺語版である。
だが作中でこの言葉が使用されたシーンは、驚愕のある仕掛けの種明かしをする場面だったこともあり、
ヘッズが展開のどんでん返しを疑う際にも使われる。
「タケノコは光りますか?おかしいと思いませんか? あなた」
- 奥ゆかしい
「素敵な」とか「素晴らしい」とか「控えめで礼儀や分別をわきまえた」の意味を持つ形容詞。ニンジャスレイヤー世界では頻繁に使われる。
作中の日本の上流社会では、たとえそれが邪悪なニンジャ組織であろうと、奥ゆかしくない言動をすればたちまちムラハチにされてしまう。
- オタッシャデー!
別れの挨拶の言葉。主に一時的な別れの場合に使われるが、もう命が助からない場合に「オタッシャ重点」と表現する用法もある。
一方、「オタッシャですねえ」と壮健さを讃える言葉として用いられることもあり、日本語の奥深さを感じさせる。
- おマミ
看板に書かれている謎の言葉。マルフクの看板めいて各地で見かけるが、その意味は誰にもわからない。
ザ・ヴァーティゴ=サンにもわからない。
「お豆」を英語っぽく発音したもの?「おスシ」の筆記崩れ?「おつまみ」では?
・・・などと諸説あるが、実際謎めいている。
何かと相手を甘味に例えるウィッカーマン=サンがクアース=サンを「オマミ」呼ばわりしてたりするので甘味なのかもしれない。
もしかするとアンミツやミツマメじみたものかもしれないが、やはり本当の意味は誰にもわからない。
- オムラ・インダストリ
主に重工業・兵器分野に大きなシェアを持つ大企業。暗黒メガコーポの代表格であり、その暴虐非道なふるまいはまさに「暗黒」の名にふさわしい。一方で憎めないポンコツ性能のロボ・ニンジャシリーズを生産したり、大艦巨砲主義を地で行く企業姿勢はニンジャヘッズの一部の支持を得ている。
→モーター理念 - オムラメソッド
「皆 さ ん を 守 る オ ム ラ 社 の マ シ ン ガ ン 」
のような偽善的広告、あからさまなステマ=ジツのこと。欺瞞!
主に作中で道具や商品がクローズアップされた際に、これを改変して合いの手を入れるヘッズが多い。
もちろん、使用の際には一文字毎にスペース重点である。
(例)「フ ジ キ ド を 守 る ド ウ グ 社 の ブ レ ー サ ー 」
- 俺だ!
シルバーキー=サンの決め台詞。普段はナサケナイ・アトモスフィア全開の彼であるが、この台詞を言う際の安心感と信頼感は異常。そのギャップがまた魅力である。「俺だぜ!」などのバリエーションもある。
余談だが、オフィシャルオンライントレカゲーム『NJSLYRBATTLE』のフレーバーから推測するに、原文での表記はおそらく「Yes,I am!」。アイエエエ!? アヴドゥル!? アヴドゥルナンデ!?
- 俺は詳しいんだ
サンシタが粋がって知ったかぶる際の常套句。しかしメインキャラ(主にガンドー=サン)がパニックに陥った時に口走ることも。
ヘッズの間では「無いだろうな」と自分でも分かっている展開予想や願望、蚊柱が建つような妄想を、
冗談めかして言う際に使われる。
類義語に「俺は知能指数が高いから分かる」、略して「俺知高分」がある。
「あれをやったのはザイバツだ、俺は詳しいんだ!」
か行
- 改善
改、カスタムのこと。更に強化が重なった場合は「再び改善」という。つまり忍殺世界では、ウイングゼロカスタムはウイングゼロ改善となるし、川内改二は川内再び改善となる。ヘッズの間ではパワーアップを遂げたり、今まで地味だったキャラが活躍しだしたときなどに、キャラクター名の後に付けることが多い。
余談だがブレイズ=サンの使う「インプルーヴド・カトン・ジツ」は「カトン・ジツ改善」という意味らしい。
「ドーモ、モーターヤブ改善は賢く!強い!」
- 顔が近い
登場人物どうしの顔が近いことを示すヘッズスラング、ツイッターハッシュタグ。フ・クラン(腐女子)的なネタにおいて使用される事が多い。2013年6月30日、突然Pixivコミックにて公開されたグッドルッキングガイズ重点なコミカライズ作品『ニンジャスレイヤー グラマラスキラーズ』を読んだヘッズたちが、余りの顔の近さに「#顔が近い」のハッシュタグを多用し始めたことで急速に広まった。そういうの、やめろ!
忍殺公式アカウントもグラマラスキラーズ単行本1巻のプロモーションツイートにおいて「絢爛!猥褻が一切無い!顔が近く、ニンジャが出て殺す!」と使用している。さらにその年の12月28日に発売された1巻の帯には「猥褻は一切無い!!だが…グッドルッキングなニンジャとニンジャの顔が近い!」との煽り文が記されていた。
- 囲んで警棒で叩く
集団で行う暴力的制裁を指す言葉。脅し文句として使われる事も多い。「警棒で叩く」「囲んで棒で叩く」とも。
- カブーム!
爆発を表現するアメリカン・ウキヨエ・コミックめいた擬音語。
翻訳者によっては、CABOOM!( もしくはKABOOM!等)と英語で書かれる。
- カラダニキヲツケテネ!
サツバツとしたイクサへ赴くニンジャ等への手向けの言葉。
そうはいってもこれを言われたニンジャは実際死ぬ。
「作戦を立て直すべくその場を逃れたディヴァーラーを今、無慈悲な殺戮のマシーンと化したニンジャスレイヤーが追う! カラダニキヲツケテネ!」
- カラテ
本来の「空手」とは違い、体術や身体能力、武器を駆使した格闘術全般を指す言葉。場合によっては、武術、戦法、チャクラやオーラのような生命エネルギーめいた概念、果ては単位名まで幅広く使われるので注意が必要。
ニンジャスレイヤーの戦闘シーン全般には「ノーカラテ・ノーニンジャ」という哲学が込められているらしい。強力なジツ(特殊能力)を操るニンジャは数多いが、それに頼るだけではサンシタであり、カラテの強いニンジャこそが実際強いニンジャであるという考え方である。実際作中の事例を見ても、強敵として扱われるニンジャは「ただならぬカラテの使い手」か「強力なジツを持つがカラテも強い」のいずれかであることがほとんどである。
また、これは日本のバトル・ウキヨエにありがちな戦闘力のインフレを実際防いでいるとされる。ただ、言わば「カラテ万能説」めいたシステムであるため、その万能性自体についてはインフレ傾向があると言えるかもしれない。
「今も昔も、ニンジャはカラテを極めた奴が上を行くんだよ」
「あれは伝説のカラテ技、サマーソルトキック!」
「身体を光と熱に還元する脅威のコロナ・ジツであるが、使用の度に己の血中カラテを大量消費してしまう」
「ナンシーはスーパーのレジで使うようなコード付計測具を彼にかざし、手元のトリガを引いた。『ハイ、513メガカラテです』」
- カワイイヤッター!
オイランドロイド・デュオ(二人組のロボットアイドルユニット)である「ネコネコカワイイ」に対する賛辞の言葉。ヘッズの間ではその他にもカワイイ事柄に対して使われる事が実際多い。
- ガンバルゾー!
ザイバツ・シャドーギルド《罪罰影業組合》の禍々しい儀式、バンザイ・チャントの呪文。両手を挙げて唱和する。コワイ!
- キャバァーン!
様々な場面で使用される謎の電子的効果音。金銭・賄賂・電子口座などに関する場合が比較的多いが、用途は広い。
- 欺瞞!
地の文において、欺瞞に満ちた物事やセリフに入れられる合いの手。
類義語→嘘だッ!!!
「ドーモ、モータードクロ、です。私は偶然ここへ来て、戦って、います。オムラは無関係」
- キンボシ・オオキイ!
大手柄や大金星を意味する言葉。
- グワーッ!
攻撃を喰らうなどダメージを受けたときの叫び声。前述の「イヤーッ!」に対応する。一部の婦女子の場合は「ンアーッ!」、ロボット等であれば「ピガーッ!」となる。 - ゲイのサディストだから
ブディズムパンクス達が行っていた、難解で哲学的なスカム禅問答における模範解答のひとつ。
スカム(Scum。汚物、ゴミの意)とあるように、作中でも正しくないと明言されている責任転嫁的ブディズム解釈であるのだが、初登場時のインパクトと汎用性の高さ、なにより作品世界の無常さにベストマッチした言い回しからあっという間に改変がなされ、「ブッダ=ゲイのサディスト」という誤解がヘッズの間にも広まってしまった。
「ブッダがある男をジゴクから助け出すため、切れやすい蜘蛛の糸を垂らした。ナンデ?」「ゲイのサディストだから」「正解です」
- ケジメ
責任を負い、自らの指を切り落とす行為のこと。マッポーの世ではヤクザに限らず様々な組織で日常的に行われる。制裁的な意味で使われることもあり、翻訳チーム要員がタイプミスした場合にもケジメが行われたとアナウンスされることがある。
転じて、指を始め、肉体の一部が欠損した状態を「ケジメされている」、その状態に至らせる行為も「ケジメする」と表現される。
上位版に、肉体の一部だけではなく腹を切って命そのもので責任を取る「セプク」がある。
ケジメやセプクで責任を取った者をそれ以上責め立てることはスゴイ・シツレイであるとされる。
- 研修
洗脳、あるいは調教のこと。作中では、企業がマケグミ社員を研修して超過勤務を強いることなどチャメシ・インシデントである。また翻訳チームもケジメに相当するミスがあまりにも嵩んだときは、アバシリやメキシコへ研修に出されるという。コワイ!
一部の社会人ヘッズは、自分も会社に研修済みなのでは? と怖れ戦いている。
「従業員は研修によって自我を亡失し、メイヴェンに絶対忠誠。低賃金で喜んで長時間労働する。」
- ゴウランガ!
数ある忍殺語の中でも最も意味不明、かつ勢いのあるスピリチュアルな掛け声。作中のキャラが何らかのスゴイことを行った時に地の文=サンが用いている。元が何語なのかすらよくわからない。とりあえず何かスゴイことが起こった時に叫ばれる。
直接の引用元はグランド・セフト・オートシリーズで、特定の服装(後述のヒンドゥー教団の服装に類似)の歩行者を車で轢き殺したときに表示されるメッセージ「GOURANGA!」ではないかと思われる。意外と血なまぐさい!
(さらに大元を辿ると、サンスクリット語「गौराङ्ग(GAURANGA)」であると思われる。これは「गौर(gaura。「輝ける」「清浄な」「素晴らしい」「美しい」「黄金の、白い、黄色がかった、赤みがかった」などの意)」と「अङ्ग(anga。「体」「四肢」などの意)」の合成語で、ヒンドゥー教の神「クリシュナ」を意味する言葉としてヒンドゥー教の文献「プラーナ」などに登場するとされる。また15世紀末のヒンドゥー教の聖人「チャイタンニャ」も、「クリシュナの転生体」との意を込めてこの美称で表される。
そして1960年代、「チャイタンニャ」を崇めるヒンドゥー教の一派の修行者が、インドから渡米してヒンドゥー教団「クリシュナ意識国際協会(俗称:ハレー・クリシュナ教団)」を設立。この教団は当時のアメリカの若者たちの「ヒッピー文化」「サイケ文化」と結びついてある程度の勢力を得、「聖人チャイタンニャの加護を授かり、唱えた物にも聞いた者にも幸運と幸福を与えるパワーワード」として「GAURANGA」を広めた。これが上記のグランド・セフト・オートでのパロディにつながっていった。)
- コウボウ・エラーズ
誰にでも些細なミスはあり得るということ、またそれをいたずらに攻めてはいけないという戒めを含むコトワザ。
おそらく「弘法も筆の誤り」のことだと思われるが「弘法筆を選ばず」と混同している気が……
エラーズ=Errors=誤りなので何も混同はしていない。イイネ?
「タイプミスなど誰にでもあること。コウボウ・エラーズというではないか。」
- ここまでされる謂れはない!
悪行を犯していた人間がニンジャに惨たらしく殺された際のナレーション。
一見もっともな意見のようだが、初出は無差別カラテ通り魔がツジギリに殺された場面なので、割とインガオホーな気がしなくもない。更なる詳細は、「シルバーカラス」の記事の「シルバーカラスの関係者」の節を参照。
転じて、サンシタニンジャがニンジャスレイヤーに酷い目に遭わされたりする場面などで、ヘッズが呟いたりするスラングともなっている。
- 古代ローマカラテ
カラテ流派のひとつ。2部以降、敵ニンジャの中に古代ローマカラテの使い手がたびたび登場する。
……が、戦う前にアンブッシュなどで死んだり、戦闘シーンがキング・クリムゾンめいてカットされ、使い手が倒された事のみが事後処理めいて説明されるなど、実際ヒドイ扱いを受け続けており、古代ローマカラテが一体どのようなカラテなのか長らく謎のヴェールに包まれていた。カマセ・ドッグ的アトモスフィア? ザッケンナコラーッ!
また、かつて古代ローマカラテ文明が存在していたり、古代ローマカラテが元になってアーチ建築が生まれたことが判明するなど、連載が進むにつれて古代ローマカラテの謎はより一層深まるばかりであった。
もはやお約束めいたネタとなっており、古代ローマカラテ使いが強豪めいて登場するとヘッズ達は大いに盛り上がるのだ。類義語に「常人の3倍の脚力」「カトン・ジツの使い手」「電気ビリビリで敵を倒せた奴は歴史上存在しない」がある。
しかし、初登場から4年以上の期間を経て、最強の古代ローマカラテ使いであるスパルタカス=サンとの決戦を期にようやくその恐るべき詳細が明かされた。これにより、これまでの固定観念を覆されたヘッズがパニックに陥る羽目になった。
「古代ローマカラテは魔技。全身の骨を折り殺してやる。死に際、貴様らは俺に哀願する。いっそ殺してくれとな」
- 古事記にもそう書かれている
忍殺世界における決まり事や伝説、ルールの説明に付け加えられることが多い文章。大抵の事は古事記に書かれているのだ。一方、格言めいたコトワザが使われる際には「平安時代の哲学剣士、ミヤモト・マサシの言葉である」と付け加えられることが多い。ミンメイ・パブリッシングめいた文章である。
「古事記に記されし○○」という表現で使われることも多い。
「ニンジャのイクサにおいてアイサツは絶対の礼儀だ。古事記にもそう書かれている」
- コトダマ
1). ニンジャスレイヤーの作中世界の核心に触れる概念。ネタバレを避けるためにここでの詳述は避ける。
2). ヘッズスラング。忍殺語的なアトモスフィアに満ちた単語や文章のこと。また秀逸な文章や心に響く言葉、名台詞やインパクトのスゴイ言葉は「コトダマ力がある」などと形容される。マルノウチ・スゴイタカイビルなどの忍殺語から、ネタ的なおかしさだけでなく、強いコトダマ力を感じるようになれば、もうニュービー卒業は間近だ。ガンバルゾー!
- これはミラーシェード=サンのケジメ案件では?
略して「こミケ」。ある人物が、ザイバツ所属ニンジャ・ミラーシェード=サンを部下の失敗にかこつけ、ケジメさせようと迫った際のセリフ。そのインパクトや理不尽な響きからヘッズの間に瞬く間に流行し、以後何らかの問題が発生するたびに、ミラーシェード=サンはケジメを迫られるようになってしまった。いくら悪の組織のニンジャとはいえ、ここまでされる謂われはない!
なおミラーシェード=サンは実際シブくてカッコイイ、いぶし銀な人気ニンジャであるので、ネタにし過ぎるのは奥ゆかしくない。気をつけよう。
- コワイ!
作中、恐ろしい描写がなされたときに地の文=サンが叫ぶリアクション。またモブキャラもニンジャやヤクザに遭遇した際に叫ぶ。リアルで怖い目に会ったときに「コワイ!」という人は多分少ないので、これもまた忍殺語と言える。
さ行
- サイオー・ホース
「塞翁が馬」と言う意味のコトワザ。
- ザッケンナコラー!
戦闘員であるクローンヤクザ達が放つヤクザスラング。元々、本来のヤクザ(リアルヤクザと呼ばれる)達が使っていた言葉だが、作中ではクローンヤクザの登場頻度の方が圧倒的に高いため、クローンヤクザの代表的台詞となっている。善良なネオサイタマ市民はこれを聞いただけで失禁する。
ヤクザスラングは他にも「スッゾコラー!」「テメッコラー!」「シャッコラー!」等の様々なバリエーションがある。
ヤクザ以外にも、アウトローやガラの悪い若者が威嚇のために放つことも。
- サツバツ!
殺伐とした状況になると叫ばれる言葉。地ノ文=サンが使う他、ナラクニンジャのシャウトでもある。
- 殺戮者のエントリーだ!
ニンジャスレイヤー=サンの登場シーン、参戦シーンの合いの手である。
カッコイイ登場だけではなく、出落ちっぷりを発揮するシーンでも猛威を奮う。
「そしてその背後、馬の鞍の淵に、恐るべきニンジャバランス感覚で腕組みして
直立するは赤黒の装束!ニンジャスレイヤー!殺戮者のエントリーだ! 」
- サヨナラ!
ニンジャが死に際に放つ言葉。この言葉を言い放った後、しめやかに爆発四散する。
- ○○=サン
英語で「Mr.」や「Mrs.」に該当する言葉。原文でも「-san」と書かれている。
作中ではたとえどんな悪人であっても、相手が肉親や師父の仇であっても、相手の名を呼ぶときは「=サン」を付けて呼ぶ。我々の価値観では「様」とか「ちゃん」とかを付けるような関係であっても「=サン」で代替される。余程慣れ親しんだ間柄の場合や相手に対して悪意がある場合は呼び捨てにすることもある。
固有名詞の後ろにつける場合がほとんどであり、初心者にありがちな「皆=サン」や「オバア=サン」といった表現は作中には存在しないので注意しよう。
また、地の文で登場人物を名指しする場合であるが、第1部のころは「〇〇=サン」という使い方も散見されていたものの、現在は地の文では「=サン」を付けないのが主流である。
しかし第1部アトモスフィアを表現する為か、「○○=サン」表記を使った第3部エピソードも確認されており、今後の検証が待たれる。
- 自我科
読んで字のごとく、自我や精神に関する治療を行う医科のこと。おそらくネオサイタマで一番繁盛している病院である。外科は行く前にデッドムーン=サンのお世話になりそうだし。
精神科との違いはまだはっきりとはしないが、おそらく人間と機械が直結するサイバーパンクな世界に適応した、新しい心理的医療技術に秀でているのだろう。
だが、「井戸の中の闇を覗きすぎると落ちる」というミヤモト・マサシのコトワザどおり、治療や技術を学ぶ課程で自我科の医者が自我を病むという「医者が病気」な状態で開業を続けている病院もある。コワイ!
ヘッズスラングでは「病院に行け」「ここに病院を建てよう」的な意味合いを持つ。自我科案件とも。
- ジツ
術。「ジツ」とだけ書いた場合はニンジャの特殊能力(いわゆる忍術)を指す。そのニンジャ特有のものは「ユニーク・ジツ」と呼ばれる。
「ゲン・ジツ」(幻術)や「カトン・ジツ」(火遁術)など我々に馴染みの深いものの他、「イタミ・ジツ」(苦痛をエネルギーや回復力に変換する)「ユメミル・ジツ」(他者のニューロン(脳内)に意識を侵入させ情報を盗んだりニューロンを破壊する)等、実際特殊なものも多数登場する。
なお、「ニンポ」はフィクションのニンジャが使う荒唐無稽なニンジャ・マジックであり、全く異なるものである点には注意が必要。
- 失禁
ニンジャスレイヤー世界の住人は、しばしばニンジャ恐怖などで恐慌を来たすと失禁する。アイエエエ…
- 実際
「とても」や「すごく」のような強調の意味で使われる言葉。英語の「actually」に該当するらしく、原文でも多用されているようだ。実際使いやすいのでニンジャヘッズの間でも実際よく使われる。
「安い…安い…実際安い。コケシ、コケシ、コケシマート。今日も明日も、コケシマート。」
「沢山撃つと実際当たりやすい」
- 重点
「…に注目」とか「…が重要」と強調したい時、その言葉の末尾に付けて使う言葉。
「ヨイデワ・ナイカ・パッション重点」
「これは……いける?ラブメンテナンス重点なのか?」
- ショッギョ・ムッジョ
「諸行無常」という意味の言葉。世の無常さを感じた時に使う言葉。
「ゼンのアート観はショッギョ・ムッジョを内包したストイックなもので、極めて注意深い洗練の上に存在する。華美なだけではダメなのだ。」
- ジリー・プアー(徐々に不利)
「ジリ貧」の事と思われる。多くの場合、(徐々に不利)という訳注が入る。
- スゴイ級
ハッカーなどのランクを示す言葉。スゴイ級の上位が「テンサイ級」、更にその上が「ヤバイ級」である。
- すまんな、本当にすまん
ヤクザ天狗=サンの口癖(の一つ)。彼にとってニンジャとの戦いとは贖罪の聖戦であり、それに巻き込まれた人々、ひいては自らが手を下すニンジャに対しても告解の言葉を口にせずにはいられないのだ。
なお、2013年3月21日、ニコ生でバカテスと忍殺のコラボCMが放送される際にツイッターアー上での告知の段階でザ・ヴァーティゴ=サンがはっちゃけまくったため、バカテスサイドに迷惑がかかるのでは……課金な……と懸念するヘッズが大量発生。何人ものヘッズがこの言葉を思わず口にする事態となった。アイエエエ……
- スリケン
ニンジャ達の愛用する投擲武器。ニンジャの投擲武器にはスリケンとクナイ・ダートの2種類があり、スリケンを愛用する派が8割、クナイ・ダート派が2割であるらしい。多くのニンジャは、空気中の金属粒子を媒介にニンジャソウルのエネルギーを結晶化させることで無尽蔵に生成できるが、生成ができないため常に持ち歩くニンジャもいる。
ちなみに原文では「suriken」。巨大スリケンを武器にするニンジャ、ヒュージシュリケン=サンは何故か一貫して「Hugeshuriken」 と書かれているらしい。武器は「suriken」表記なのに。
また、本編投下予告の「◆◆◆」が書かれたツイートをスリケンと呼ぶ。
「百発のスリケンで倒せぬ相手だからといって、一発の力に頼ってはならぬ。一千発のスリケンを投げるのだ!」
- セルフ管理メント
いわゆる「自己管理」。ニンジャスレイヤーの本編更新は深夜に及ぶこともあるため、リアルタイム閲覧や実況を行うとヘッズの健康や翌朝からの仕事・学業に支障をきたす危険性もある。よって、眠い時にはまずは寝ることがほんやくチームから「セルフ管理メント」として推奨されている。
「セ管」と略されることもあり、例としては「セ管分読了」(「セルフ管理メントのために眠っていた間に投稿されていた分を今読み終えました」の意)など。
- 前後
スゴイ・イヤラシイ意味を持つ言葉。
「激しく前後に動く。ほとんど違法行為。激しく上下に動く。あなたは共犯者」
- 前門のタイガー、後門のバッファロー
「前門の虎、後門の狼」。平安時代の剣豪にして哲学者、ミヤモト・マサシに由来するコトワザ。
- 備えよう
翻訳チームからの公式アンナンウスンー(アナウンス)でたびたび使用されるフレーズ。日本での忍殺ブームはすぐそこまで来ている。備えよう。
- そういうのやめろ
後述の「ちょっとやめないか」と比較して、よりフ・クランのネタに特化したスラング、およびTwitterハッシュタグ。
由来は、そっちの気がありそうなニンジャ同士の本編中のやり取りから。
「俺はジジイは興味ねえ。よかったな、オーブ」「そういうの、やめろ!」
た行
- タツジン!
素晴らしいテクニックが見れた際の感嘆の言葉。類義語に「ワザマエ!」がある。
- チャメシ・インシデント
「日常茶飯事」のこと。尤も、マッポーな作中では非常事態や理不尽な出来事もチャメシ・インシデントで済まされてしまうことも多い。
- ちょっとやめないか
初出は立ち退きに抗議するデモのプラカードなどに書かれていた言葉。転じて、相手に自重や節制を求める際や抗議する際に使う。ヘッズ達の間ではシンシ・クランやフ・クランのネタに対して(自主的に)使われる。
Twitterのハッシュタグとしてもしばしば使われる。時に「おいやめろ」に近い用法も含む。
- ツキジ
ネオサイタマ最大の漁港である地名だが、死屍累々とした光景の比喩として使われる方が遥かに多い。
「エントランスから死体の道が!まるでツキジです!」
- 包まれてあれ
正確には「コトダマに包まれてあれ」。死者や死にゆくものに手向ける弔いの言葉。
……なのだが、ヘッズによって様々な改変が施され、最近では登場するニンジャが爆発四散するたびに「○○に包まれてあれ」などの改変ネタで変なものに包まれて惜しまれる、というケオスな事態に。どうしてこうなった。
とあるニンジャは余りにも大量のものに包まれてあれしてしまったので、ヘッズが包まれたもの一覧をTogetterにまとめるまでに至った。
- テストに出ないよお…
センタ試験をドロップアウトしたことで暴徒と化したストリートギャング、ヒョットコ・クラン達が予想外の事態に直面した際に思わず口に出す言葉。
- ドーモ
アイサツの言葉。オジギも合わせて行う。→アイサツ
ニンジャにとってイクサ前のアイサツは絶対の礼儀であり欠かしてはならないものとされ、どんな邪悪なニンジャでも(標的を威圧する目的で)アイサツを行う。以下項目も参照重点。
「ドーモ。○○○=サン。×××です」
な行
- 何事も暴力で解決するのが一番だ
略して「何暴」。ザイバツ・シテンノの一人、レッドゴリラ=サンが部下に説いたインストラクションである。力こそが正義! いい時代になったものだ! とても頭のう指数が低そうな教えであるが、実際切羽詰まって混乱状態にある部下ニンジャが、この言葉を思い出すことで開き直って覚悟を決めたので、一定の効果はある……かもしれない。
- ナムアミダブツ!
絶望的な場面や死に瀕した場面でよく使われる言葉。類義語に「ナムサン!」がある。
作中世界では仏教が広く信仰されており、英語におけるキリスト教関連のスラングが全て仏教関連のものに置き換えられている。例えば、英語で「ジーザス!」と言うべき場面が「ブッダ!」となる。
「おお、ナムアミダブツ!なんたる禍々しい光景か!」
- ニュービー
「初心者」や「新参者」を意味する英語のスラング。ニュービー・ヘッズには優しくするのがヘッズの嗜みである。
- ニンジャ
「ニンジャスレイヤー」におけるニンジャとは、いわゆる忍者とは全くの別物である。
その多くが「ニンジャソウル」の憑依によって超人的な力を得た者たちであり、モータル(ニンジャではない、普通の人間のこと)をカラテによって支配してきた半神的存在とされる。
詳しくは→ニンジャ(ニンジャスレイヤー)
- ニンジャの・・・・・・・・・・・・〇〇!
ニンジャがニンジャ以外の職業に就いて活動している様子。
特に第三部では、敵ニンジャが組織の戦闘員以外の別の顔を持っている場合が多いため、ニンジャヘッズも頻繁にこの言葉をツイートする事態となっている。
「ニンジャの……スシ屋!」
- ニンジャ名鑑
翻訳チームが原作者から渡されたメモを元に、登場ニンジャを紹介するコーナー。
紹介順はかなり不規則で、第三部で初登場のニンジャが100番台だったり、第一部、かつ翻訳も初期の段階でなされたエピソードで登場したニンジャが、300番台まで待たされたりする。
なお、今後の展開に関するネタバレが容赦なくなされたり、あくまでもメモ(おそらく構想段階のものも含むのだろう)がソースであるため、名鑑と作中の描写にズレがあったりするので、注意が必要である。
ちなみにニンジャスレイヤー公式アカウントの「お気に入り」から全て読める。
- ニンジャヘッズ
ニンジャスレイヤーのファンの事。「ヘッズ」と略される。
広義にはニンジャスレイヤーを少しでも読んだらニンジャヘッズである。
- ニンジャリアリティ・ショック
心の備えや強さを持たないモータル(一般人)がニンジャと遭遇することで引き起こされる精神的パニック症状の事。
古くから様々な歴史で暗躍してきたニンジャだが、表向きには架空の存在とされている。だが、一般人にはニンジャへの恐怖が遺伝子レベルで刷り込まれている為、このような症状が引き起こされる。
最も典型的な初期症状は失禁であり、更に重篤な場合は気絶や心停止することさえもありうるのだ。
ニンジャヘッズの間ではしばしば、また本文においても時々「NRS」と略される。
→アイエエエエ! ニンジャ!? ニンジャナンデ!? - ネオサイタマ
物語の主舞台となる、鎖国体制を敷く近未来日本の中心都市。我々の世界の埼玉・東京・その周辺地域に加え、埋め立てられた東京湾を含む。
技術が発達している一方で環境汚染や貧富の格差が深刻なレベルで進んでおり、常々「マッポー(末法)の世」と形容される。
「サイタマは今の時点でもかなりテクノ的に先進した地域と聞いている。ゆくゆくは東京湾がまるごと埋め立てられサイタマが二倍以上の広さとなると聞いたときはファンダメンタルなショックと共に着想がスパークしたんだ。ああ、なるほどサイタマだ、とね。」
「サイタマっていうのは、東京湾を埋め立てて作られた巨大な人工の陸地なんだよ。すでに今この時代においても、かの土地が日本の経済の中心となりつつある。そのリアリティを踏まえていかなければいけないと思ったのさ。」
- ネオサイタマいい加減にしろよ…
忍殺の主な舞台であるネオサイタマ。そのマッポーぶりやゲイのサディスト全開な展開に対する力無い呟き。
あるキャラクターの台詞であるが、その汎用性の高さと深い共感からヘッズにも広く用いられている。
「こんなのってないぞ…ネオサイタマいい加減にしろよ…」
- ネギトロ
我々の世界で言うところのネギトロも登場するが、肉体が原型を留めていない状態の比喩として使われる方が遥かに多い。ミンチよりひでぇや。
「このままではネギトロめいた死体となってしまう!」
- ノボリ
広告や広報に使用されるのぼり旗の事。ニンジャスレイヤーの世界では奇妙な言葉の羅列されたノボリや看板が頻繁に登場する。 公式ではないが、ヘッズの間では「デスノボリが立った」と「フラグ」と同義の使われ方がされることもある。
「「揚げた美味しさが」「テンプラ」「DIY」などと極太オスモウ・フォントで縦書きされたノボリが、広い店内でイナセに躍っている」
は行
- ハイクを詠め
ニンジャスレイヤーの決め台詞。「ハイク」とは俳句のことだが、この世界では辞世の句も単純に「ハイク」と呼ばれる。
そのため、この台詞には相手に辞世の句を強制的に詠ませようとする意図があり、つまりは「これからお前を殺す」という死刑宣告である。
たいていの敵は無様な命乞いをしたり、死にもの狂いで抵抗するばかりでハイクを本当に詠むケースは非常に稀である。
- 爆発四散
ニンジャが死亡したことを示す表現。ニンジャは死ぬと体内のニンジャソウルのエネルギーが供給先を失い、暴走して爆発四散する。オーメン・ライダーの怪人めいている。衰弱死などの場合は爆発四散せずに死亡する例もある。
- バストは豊満であった
ヤモト=サンや子供を除く、大半の女性キャラに使用される表現。
特にユカノ=サンは、登場する度にしつこく何度もこの言葉が繰り返される。前後の文脈に関わらず、アンブッシュめいて唐突にこの文面が出てくる事がある。実際豊満重点。
- ハードモード
書籍化あるいは再放送にあたって加えられた加筆・修正により、敵ニンジャとの戦闘がtwitter版より激しく厳しいものになること。
これが書籍版のなによりの特典だと喜ぶヘッズも多い。
ヘッズが用いるスラングだったが、第三巻発売の予告にて翻訳チームも口にした。
- バメンテンカンホー/ヒキ・ジツ
続きが気になるところで、時間軸の併行する別の場面に転換することをバメンテンカンホーといい、次回に続く場合はヒキ・ジツという。いずれもヘッズスラングである。
ちなみにバメンテンカンホーの由来はロー罪罰罪罰罪罰………ほんぺんでおたしかめください。
- 遥かに良いです。
「大丈夫」と同じ意味で使用される言葉。バリキやズバリなどの薬物がキマってハイになった際にも使用される。
「…フゥー、大丈夫です、遥かに良いです」
- ヒサツ・ワザ
必殺技のこと。そのキャラを代表する強力な大技である。
ニンジャスレイヤーのスリケン奥義「ツヨイ・スリケン」、ダークニンジャのイアイ奥義「デス・キリ」、
ラオモト・カン最強の大技「カラテ・ミサイル」などが代表的なものである。
- ビョウキ トシヨリ ヨロシサン
ヨロシサン製薬の宣伝に使われるキャッチコピー。
→ヨロシサン製薬
- 変態ニンジャ四天王
作中に登場した変態的行動が印象深いニンジャ達のこと。勿論、公式とは一切関係ない、ヘッズの独断による認定である。
どのニンジャがランクインするかは人によってまちまちであるが、変態ニンジャの代表格である我らがモスキート=サン、初期に翻訳されたエピソードに登場し我々のニンジャ観を根底から覆したアゴニィ=サンの二人は、割と鉄板で入っている。続いてヤバイ級の隠れ変態であるアイボリーイーグル=サン、ナンシー=サンをストーキングし「電子のヨメ」「では、ファックします」などの名言を残したダイダロス=サンなどを挙げる人も多い。
しかし忍殺世界には甲乙つけ難い変態ニンジャが大量に存在するため、「そもそも四天王で収まるのか?」という気がしなくもない。そのうち十傑集とか百八星とかに進化しそうでコワイ。
- フィーヒヒヒ!
ザイバツ・ニンジャのひとり、モスキート=サンの笑い声。ヤモト=サンをアブナイ言動でしつこくつけまわしたり、昏睡状態のナンシー=サンの部屋へ侵入する際の行動から、シンシ・ヘッズ達の間で伝説となったヤバイ級の変態ニンジャである。 この為、ヤモト=サンをはじめとする魅力的な女性キャラクターが登場する度、彼の口調を真似するシンシ・ヘッズが後を絶たない。その様は「蚊柱が立つ」と表現される。
「これで俺の汚染血液と君の女子高生血液を直結相互循環!フィーヒヒヒ直結!」
- ブーブス・バンド
2012年のエイプリル・フールにて翻訳チームが唐突に公開した、彼らによるオリジナルのリアルタイム・リレー小説。以後、不定期に続編が発表されている。翻訳チームのオリジナルなので『ニンジャスレイヤー』および原作者のボンド&モーゼスは特に関係していない。ザ・ヴァーティゴ=サンは、テレビで観ていたけど。
バン(盗品)に楽器(盗品)を積んで荒野を旅するロックな美女四人組バンド『ブーブス・セクシー・ストライキング・バンド』と、彼女たちに因縁を持つプロフェッサーK率いるナチス残党との戦い、あとブシェーミの不幸なんかが描かれる。性的に際どい描写が多いがロックなので問題ない。
忍殺以上に展開がカオスだが、これは事前に最低限の決めごとをした上で即興リレー形式で書かれているためであり、両ほんやくチームによる激しいテキストカラテが交わされる。なので、前のツイートで『その時だ!』とネタを振られたたのにも関わらずその次のツイートでは『・・・特に何も起こらない!』とスルーする反則技も公然と行われ、シリーズのお約束となっている。なお、この作品内で登場した様々なネタは、ヘッズに忍殺本編実況時の合いの手として輸入されており、その際に『#ブーブスの罪は重い』とタグをつけるのが半ばお約束となっている。
通称・『読むと頭のう指数がさがる小説』、『汚いけいおん!』など。元ネタはおそらくアメリカの古いアニメ『ドラドラ子猫とチャカチャカ娘』(ジョシー・アンド・ザ・プッシーキャット)とか、カルト映画『ファスター・プッシーキャット!キル!キル!』とかその辺なのだろうか…
- ブッダ!
「しまった!」「なんてこった!」「畜生!」などの様な意味で使われる感嘆符。おそらく英語の「Jesus!」に相当する言葉だと思われる。 「ブッダファック!」や「ブッダシット!」「ブッダアスホール!」などというバージョンもある。
ブッダは忍殺世界における最も一般的な神様で、頻繁にゲイのサディストぶりを発揮する。
- 平坦
通常の「平坦」と同じ使われ方をされるが、忍殺世界では貧乳を指し示す言葉としても使われる。
貧乳を指し示す意味で初めて使われたのは、ヤモト・コキのニンジャ名鑑(公式キャラ紹介)における、「……作中で「華奢で細い手脚、平坦な胸」と明記され、これは豊満志向の強いモーゼス&ボンドの女性デザインとしては異質である。」の余計なお世話めいた一文であり、その後、彼女がメインとなるエピソード「スワン・ソング・サング・バイ・ア・フェイデッド・クロウ」にて敵ニンジャから「平坦な胸」と言い放たれる形で本編初登場となった。
(さらに、彼女の初登場エピソード「ラスト・ガール・スタンディング」はTwitter上の初出では「ヨロコンデー!俺はこいつみてぇな平らな胸の女の子が好きなんですぜ!」という悪役の台詞があったのだが、書籍版ではご丁寧にも「ヨロコンデー! 俺はこいつみてぇな平坦な胸の女の子が好きなんですぜ!」とわざわざ改訂が加えられていた。)
それらの印象から、ニンジャヘッズの会話の中で「平坦」と出ると、すなわちバストサイズのことを意味するようになってしまった。というか、そう描写されたキャラクターが現在のところヤモト=サンしか居ないために、「平坦=サン」「あの平坦」などと、会話の中で彼女を指す代名詞として使用しているヘッズも居る。スゴイ・シツレイ!
- ベイビー・サブミッション
「赤子の手をひねる」。簡単な事を指す言葉。
- ポエット!
秀逸なハイク、詩などを聞いた時の賛辞の言葉。
poetはそのまま「詩人・詩的センスのある人」の意。
- ボブ
翻訳チームからのノーティスめいたおはなしに登場するニンジャヘッズの少年。
元々は、忍殺のメディア展開の決定によりその後のツイッターアー連載や過去ログの存続への影響、同時に「ウカツに不満や不安を口にすると囲んで棒で叩かれたりムラハチにされるのでは?」といったヘッズの懸念を解消するため、翻訳チームのノーティスに登場したキャラクター。皆に呆れられつつも愛されている。
翻訳チームのアジトの近所に住んでいるらしく、具体的な年齢は明記されていないが、通学している描写がある。
自称・古参ヘッズらしいが、書籍化に際してのツイッター上の作品の扱い、またはメディアミックスと並行することでの連載への影響、ウキヨエ担当のわらいなく=サンは翻訳チームに監禁されているのでは? という疑惑、などを気にするたびにほんやくアジトへ潜入を試みる。
このような忍殺愛がこうじた故の勝手な懸念や奥ゆかしくない行動を取るたび、指輪物語めいたエルフのせんしが現れ、ひかったり脅したり諭したり最後はみんなでお食事会したり、いつの間にか無事に帰っているのがお決まりとなっている。
これが元で「ヘッズとして過激に過ぎる、奥ゆかしくないことをする」という意味の「ボブる」という単語や、作中のツッコミ所や疑問点についてヘッズが彼に代弁させる「ボブは訝しんだ」(あ行「(〇〇は)訝しんだ」も参照。実際のボブは不審に思ったり眉間に皺を寄せたことはあるが、訝しんだことはない)という言い回しまで生まれた。
(((もしかするとここで上位に来たエピソードから順にさくじょされていくのでは……有料化……コンテンツ……課金な……))
01011バカめ、ボブは01んだわ!10101
- ボールブレイカー
カラテの一種であるコッポドー(訳注:骨法)の禁じ手。
要するに「金的」である。その威力は凄まじく、一撃でニンジャを爆発四散させてしまう。
連載時はあまりにも具体的かつ詳細なダメージ描写がなされたことで、男性ヘッズは一様に縮み上がった。
余談だが、ニンジャスレイヤーも敵ニンジャへの金的攻撃を度々成功させているが、それが直接の死因になったことは無い。コッポドーには金的のダメージを即死級にまで高める極意でもあるのだろうか?
- ボンジャン
キョートにある少林寺めいたバトルボンズ・テンプル「ボンジャン・テンプル」、およびそこで修行する僧が修めるカラテのシャウトのこと。これにまつわるエピソードが更新されていた時、あまりにもヘッズが多用していたため、忍殺を良く知らない人はヘッズのことを「ボンジャンボンジャン騒ぐ良く分からんヤツら」と思っていたそうな。
「セイヤッサーボンジャン!ボンジャンハイ!」
- ボンズ
ブディズム(訳注:仏教)僧侶のこと。Bonzeと書き、坊主が訛ったものである。日々修行に明け暮れる真面目で立派なボンズ様から、選挙の立候補者に買収されて後援に回るナマグサ・アトモスフィア全開のボンズ、果てはニンジャの……ボンズ! まで、様々なボンズが登場する。また、嫌なことがあったらとりあえずボンズを殺すという、とんでもないニンジャもいたりする。これには流石にブッダも怒る。
ま行
- マグロ
基本的にはこちらの世界で言うマグロと同一のものだが、作中のマグロは粉末にされ成形スシの材料になったり、トロ粉末が麻薬めいた高額で取引されていたりする。
また、ネオサイタマが物理的に孤立しているのは、周辺海域を回遊する殺人バイオマグロが一因である。
作中で「死んだ魚のような」、あるいは「陸に打ち上げられた魚のような」といったネガティブな意味でのたとえに使われる魚は、なぜかほとんどの場合マグロである。
ネットスラングでもハイライトの無い、いわゆる「レイプ目」を指して「マグロ目」という場合があるが、それにしても忍殺のマグロ率は異常と言うほかない。
「センセイ、俺はもう限界だ!マグロの目になる前に俺はあんたにカラテを挑む!」
「ダシを取られたマグロのように、ぴくりとも身動きしなくなったサトウ=サンの体を後方に放り投げると(後略)」
「ヒュージはまたズバリ状態に入って瞳孔を開き、喘息マグロのように口をぱくぱくとさせた。」
- マッポ
警察、または警察官を指す言葉。下記の「マッポー」と混同しやすいので注意が必要である。なお、『フロムアニメイシヨン』の地上波放送版においてはテレビジヨン的な禁則事項になるため、1000Hzの電子音で遮蔽されている。
ちなみに捜査官(刑事)は「デッカー」と呼ばれる精鋭であり、マッポ50人分の捜査能力を持つという。一般人の中ではニンジャと渡り合う描写も多く、かなり優秀であるようだ。
- マッポー
「末法」、つまり救いのない退廃的な世界観を示した言葉。ニンジャスレイヤーの世界観を象徴する言葉である。
- マルノウチ・スゴイタカイビル
ネオサイタマで2番目に高い高層ビル。主人公フジキド・ケンジがニンジャ同士の抗争に巻き込まれて家族を喪い、復讐鬼ニンジャスレイヤーとして蘇った、物語の起点となった因縁の場所。同時にニュービー・ヘッズが最初に衝撃を受ける忍殺語となる事も多いようだ。最初に触れた際にはそのネーミングに笑い、シリアスな背景を知るほどに厳かな気持ちになる、正にニンジャスレイヤーという作品をも象徴した存在なのかもしれない。
- 右に傾く・左に傾く
ガンドーの師である伝説の私立探偵クルゼ・ケンによる「ブッダが弟子に綱渡りをさせた寓話」に由来する教え。
右とはシリアス、左とはリラックス(ヘッズの間ではギャグ)を意味する。
綱渡りを成功させるには、どちらに傾きすぎても、また小さなブレを恐れてもいけないという考え方である。
ヘッズの間では、ニンジャスレイヤーは左右(ギャグとシリアス)に全力でブレているなどと揶揄されている。
- ムラハチ
村八分のこと。作法を誤った者等に対して行われる、社会的制裁行為。特にカチグミ・サラリマン達がこれを恐れている。学校などの子供社会でも日常的に行われている。コワイ!
- …めいて(…めいた)
「…の様な」「…な」という意味で使われる言葉。ニンジャスレイヤーでは頻繁に使われる表現である。
「アフリカ投げナイフめいた邪悪なスリケン」
「まさにそれはバッファロー殺戮辺境武装鉄道めいた恐るべき攻撃!」
- メンター
指導者・助言者のこと。現実でも会社の先輩や上司を若手社員のメンターとすることで、精神的安定や効率的なノウハウ吸収に効果があるとされている。『ニンジャスレイヤー』作中のニンジャ組織も、ニュービーニンジャにはメンターと呼ばれる直属の上司、師匠筋にあたるニンジャをあてがうことが多い。
……が、ヘッズが単にメンターという場合、ヘンタイ・シンシクランのメンターであるモスキート=サンを指すのがほとんどである。どうしてこうなった。
- メンポ
面頬。ニンジャスレイヤーを始めとするニンジャ達が、素顔を隠すために身につけるマスク状防具。我らがニンジャスレイヤーのそれには「忍」「殺」の二文字が入っている。
鋼鉄製のメンポからマフラー型のメンポ、更にはハイテック機能が備わったメンポなど様々。
作中にはメンポの代わりに「オメーン」を装着するニンジャもいる。こちらはお面を指し、メンポよりも装飾的な意味合いが強くなるとのこと。
- モージョー
1).恐らくは原語はmojo。英語の俗語で「お守り、魔力、麻薬」などを指す。ブードゥーのまじない、という意味もあるようだ。作中では(特にヤクザ天狗が唱える)得体の知れない呪文などを形容する言葉として使用される。
「謎めいたモージョーを口ずさみながら、ヤクザ天狗は悠然と振り返る!」
2).モージョー・ガレットとも。お好み焼きやもんじゃ焼きめいた、鉄板焼き料理。個人的な推測だが、アメリカ人である原作者が「monja」を「mohjo」と空目したのが定着してしまったのではないだろうか?
- モーター理念
代表的な暗黒メガコーポの一つである巨大企業『オムラ・インダストリ』の社長、モーティマー・オムラ(47)が提唱する兵器開発および経営の理念。大艦巨砲主義めいたその理念に基づく兵器群『モーターシリーズ』を開発し、それをクライアントに高額で売り込む、ハイリスク・ハイリターンのずさんな経営戦略を指している。どう見ても巨大メカ好きな社長の趣味です。本当にありがとうございました。
なお、そのモーター理念の産物はたしかに巨大で武装もスペックも非常に凶悪なのだが、肝心のAI性能のせいで作中登場人物からもヘッズからもポンコツの名をほしいままにしている。
モーター理念とその崇拝者は、作中では子供じみた浪漫のために、足元で踏みつぶされる人々を省みない「無邪気な邪悪」と形容されている。
が、巨大ロボットや変態兵器を愛する重篤なヘッズからは熱烈な支持を受けており、オムラ製の兵器……特にモーターシリーズの系譜に連なるものが登場、活躍する度、「モーターヤッター!」のチャントがTL上を荒れ狂うこともしばしばである。
「凄くて強い!だから凄い。だから売れる。だからオムラは大きく、凄くなる」
「モーターヤッター!科学の勝利だ!」
- モータル
ニンジャではない、普通の人間のこと。
ニンジャが不老不滅(=イモータル)の強大な存在なのに対して、ニンジャに虐げられ搾取される定命の者(=モータル)の意で使われる。
鍛えられた格闘家や警察、ヤクザであろうとニンジャの前では等しくか弱い存在であり、基本的にニンジャと対等に戦うことはできない。
一応、モータルがニンジャを倒した例も数少ないながら存在するが、それも不意打ちや地の利を生かした多人数での飽和銃撃等ニンジャ側が著しく不利な状況であり、サンシタはともかく確かなカラテの持ち主ではそれらすら通用しない。
や行
- ヤメロー!ヤメロー!
捕まってしまったサンシタ・ニンジャが残酷な殺され方をされる前に叫ぶ言葉。ショッギョ・ムッジョ!
- ヤンナルネ…
やんごとなき高貴な言葉。おそらく不快や失望を示す際に使われる。
- ユウジョウ!
カチグミ・サラリマンが日常的に用いるアイサツ。「ユウジョウ!」と呼びかけられたら、こちらも「ユウジョウ!」と返さないとスゴイ・シツレイにあたり、ムラハチにされてしまう。彼等の間では友好を確認しあい、同時に互いを牽制する為の建前に過ぎない。サツバツ!
しかし、本来の意味での友情を交わす「ユウジョウ!」も数少ないながらも登場する。
- UNIX
OS。我々の世界でも使用されているが、忍殺世界ではさらにやたらと無闇多用途に使われている。というか「コンピューター」と名のつくモノは大体全てUNIXであり、Windowsよりも実際ハッカーめいたOSを使うことでニンジャとコンピューターが裏から支配するサツバツとした未来描写を重点した単語であると思われる。
ユーザーへのご褒美やサービス重点するときは「パワリオワー!」という音が鳴る(UNIX電子ファンファーレ音)が、この音はUNIXが狂うと音も一緒に狂う仕組みになっている。狂ってない状態でも「不穏」「終末喇叭の如き」と形容される。
忍殺世界にUNIX以外のOSは登場しないため、OSとして性能が良いのか悪いのかは謎だが、コンピュータにはあまり強くないフジキドでもニンジャ器用さ高速タイピングする等の行為で性能をかさ上げ出来るため、使う人のカラテや能力によって性能が大きく違うのであろう。
組み込みUNIXシステムは貧弱に描かれることも多く、たとえばドーム球場の野球用UNIX点数表示システムは128点取るとオーバーフローしてばくはつする。
- ヨロコンデー!
「了解」や「ラジャー」の意味で使われる言葉。イザカヤ・チェーンめいている。 - ヨロシサン製薬
主にバイオ技術や医薬品の分野を牛耳る大企業。キャッチコピーは「ビョウキ、トシヨリ、ヨロシサン」。創業は江戸37年。
労働者に広く愛されている「バリキドリンク」などを生産する国民的企業として有名だが、裏では非合法・非人道的な数々の所業を働いている暗黒メガコーポである。またズバリなどの違法薬物やクローンヤクザを始めとするバイオ兵器を生産し裏社会との繋がりも強い。
一般流通する上記のドリンク類も容量用法を守らずオーバードーズすると依存性を発揮する。そうなったら最後、死ぬまで金を毟られることになる。
「ウワーッ!!ちくしょう!ちくしょう!何で薬物がこんなに簡単に手に入るんだよこの国は!」
ら行
- リアル○○
ドロイドやクローン人間、生体工学的に手を加えられたバイオ生物が跋扈する作品内において、○○が「生身の人間」であることを示す接頭語。リアルヤクザ(生身の人間のヤクザ)やリアルニンジャ(ニンジャソウルの憑依ではなく厳しい修行によりニンジャとなった者)などがその例。
わ行
- 猥褻
「わいせつ」。ほんやくチームによりニンジャスレイヤーには一切含まれていないとアナウンスンーされている何か。「猥雑(わいざつ)」とか「卑猥(ひわい)」と間違える事例が多く見られるので要注意な。
でも、実際はモスキート=サンやパープルタコ=サンのようなニンジャや、IPポロリやほとんど違法行為な場面も……アッハイ、忍殺には猥褻が一切ありません。
「■健全だ■……(中略)……■猥褻が一切無い■」
- ワザマエ
登場人物たちも技量、腕前を指す言葉。「タツジン!」と同じく、素晴らしい技量が見られた際の、地の文=サンの合いの手としても用いることがある。
- ワッザ!?
ニンジャの悪事やニンジャスレイヤーの大立ち回りに度々巻き込まれる名脇役、黒人リアルヤクザのスミス=サンの口癖。彼以外の外国人キャラも時々言うことがある。
おそらく「What's that!?」か「What the hell!?」を指すと思われる。同じような言葉に「ワッツ」がある。
- Wasshoi!
主人公であるニンジャスレイヤーことフジキドが気合を発する時に叫ぶ、とても力強い掛け声。原作者の一人、ブラッドレー・ボンド氏によると、日本人が大きな困難に立ち向かう際に自らを鼓舞する言葉であるらしい。これが格好良く聞こえるようになったらニュービーは卒業だ。オメデト!
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関連項目
- アイエエエエ! ニンジャ!? ニンジャナンデ!?
- 暗黒メガコーポ
- カワイイヤッター!
- 狂人の真似をしたら実際狂人
- ゲイのサディスト
- ドーモ。○○○=サン。×××です
- 何事も暴力で解決するのが一番だ
- ノー・カラテ、ノー・ニンジャ
- 爆発四散
- アッハイ
外部リンク
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