怒首領蜂大復活とは2008年5月に稼動開始された。アーケード用縦スクロール弾幕シューティングゲームのことである。
概要
キャッチコピーは「大往生したのに大復活」。前作『怒首領蜂大往生』で完結したはずの怒首領蜂シリーズが今作で大復活したことを強調したプロモーションが行われていた。
システムは『怒首領蜂大往生』を概ね継承しており、弾幕も過去の作品のオマージュなどが多いが若干攻撃が激化している。
また、敵弾を自機のショットで消すことが出来る「ハイパーカウンター」や、敵のレーザーを相殺・押し返すことが出来る「カウンターレーザー」など、自機を防御する新システムが追加されているため、従来の作品とは作風が異なる作品となっている。
今回のボスは従来の作品とは違い、巨大兵器への変形能力がある巨大なメカっ娘「エレメントドーター」となっており、プレイヤーからは「硬派分はどこへいった?」、「また、萌え系か!」、「人前でやりにくい・・・」などといったコメントが多い。
だが、そういった批判的なコメントばかりではない。裏ボスと呼ばれる各ステージで条件を満たしたときに戦えるボスに旧作のボスが登場する演出では「まさかコイツがでてくるとは・・・」、「懐かしい!こんなところでコイツと戦うとは思わなかった!」などといった好印象なコメントも少なくない。
2010年8月26日にiPhone版が配信開始。お値段700円。また、無料体験版有り。1.5基準。
11月25日にxbox360版が発売。お値段7140円。限定版は9240円。
2011年10月20日にはAndroid版が配信開始。お値段700円。基本的にiPhone版とシステムは同じ。
システム
基本
8方向認識型レバーと4ボタン。各ボタンは下記のように割り振られている。
出撃画面でボタン配置を二種類から選択可能。プレーヤーの親しんだ配置でプレイ可能。
スマートフォン版では画面上に上記項目の切り替えが可能なボタンが表示されている。
また、移動は画面のどこかをタッチしたままスライドさせることで自機の移動が可能。
スライドの速度によって自機の移動速度も自由に変わるため、後述する機体移動速度は一切関係が無い。
機体
2(バージョン1.5から3)機種から選択。単純に“ショットの攻撃範囲”と“機体スピード”で選択することが可能。
赤:Deltasword
ショット正面集中型・ショット中速度最速。ショットでレーザー級の火力を出すことも容易。ショットが届く範囲の敵処理力はトップクラスだが、ハイパーカウンターは広い攻撃範囲の方が適し、持ち前のスピードも精密動作に向かないというデメリットを持つため、システムに嫌われていることから他機の下位互換という評価に収まっている。
緑:Biaxe(バージョン1.5から)
「怒首領蜂」登場の通称“Bヘリ”のリメイク。上下二機種の中間の特性を持ち、中範囲ショット・中速となっている。
最大の特徴は左右移動方向へ向かってオプションからのショットが曲がるという点。これにより、移動先への敵処理能力に関しては青よりも優位である。
とはいえ、ショットが曲がることから敵処理力にムラがあり、器用貧乏である。
青:Spearhead
ショット広範囲拡散型・ショット中速度最遅。最大の利点が攻撃範囲であり、その射角の広さから画面下方ならばほぼ画面の左右の端に至るまでカバーすることが可能。ハイパー時のショットでの弾幕破壊力も最大級であり、瞬間火力もレーザーに頼ることで解決できる。
反面、その移動速の遅さから、パターン崩れに対処するアドリブ対応性は他機種よりも劣る。
隠し機体:????(スマートフォン版のみ)
ある条件を満たすとスマートフォンモードで使用可能になる自機。通常時のショットはスマートフォン本体を傾けることにより、最大で左右に90度曲がるショットで、Sモード時には散々プレイヤーを苦しめた「あの弾幕」を自分で撃てるようになる。Sモード時の弾幕は全方位をカバーし、驚異的な殲滅力を持つ。コンボを繋ぐ必要がなく、可能なかぎり早く大量の敵を倒す必要があるスマートフォンモードと相性が良い。
スタイル
ここでは、共通で選択できる2-3項目と、一部モードで可能なものを紹介する。
ボムスタイル
ストック式のボムを任意発動する従来の弾幕STGと同じ特性のスタイル。
ボムアイテム回収により1つストックが回復し、ミスによりストック容量が1つ増える。
「バージョン1.5」では被弾時に自動発動するオートボムを持つ(ただし、効果時間は半分以下。敵破壊力・攻撃範囲共に復帰インターバルというには心もとない)
ショットの攻撃範囲・レーザーの太さと火力は他のスタイルに劣る。「バージョン1.5」環境ではストロングスタイルの下位互換的存在。
パワースタイル
二種類のモードを切り替えるスタイル。
ボムはオートボム(任意発動版と性能同じ)のみ。
・NORMAL
機体速・攻撃力共にボムスタイルと同じ。
ハイパー時のショットでHIT数にボーナスが掛る。
・BOOST
機体速減少・ショット攻撃範囲増加・レーザーが太く高火力に。
ハイパー時のショットでハイパーカウンターゲージが回復。
要所でBOOSTモードとそのハイパーカウンターによってハイパーカウンターを疑似ボムとして活用する能力の高いスタイル。
ストロングスタイル(バージョン1.5から)
上記2スタイルの良いところを併せたスタイル。
ボムは任意使用型。
ボムアイテム回収により1つストックが回復し、ミスによりストック容量が1つ増える。
オートボムも完備(もちろん効果時間は短い)
攻撃力はパワースタイルのBOOSTモードのそれ。機体速度は落ちないというまさに良いとこどり。
スマートフォンモード
怒Sの「SLAUGHTER(スローター)」、怒Mの「MENACE(メナス)」を使い分ける、スマートフォン版のみの新モード。
画面上部に新たに「SMゲージ」が追加され、自分の行動によりS寄り、M寄りと変化する
・SゲージMAX時=自機の火力がパワースタイルBOOST時、ストロングスタイル相当になり、
敵を破壊するごとに倍率に応じた得点アイテムが出現するようになる。倍率は時間で低下していく。
・MゲージMAX時=自機の火力がボムスタイル、パワースタイルNORMAL相当になり、
敵弾にかする(近づく)と倍率が上昇し、ハイパーゲージが徐々に増える。
Ver.L(家庭用アレンジA)
『大往生』のハイパーの仕様を再現した、強化型パワースタイルのデルタソード。
ノーマル状態でもオプションが3つに増加している。
ハイパーアイテムを取らなければ発動できないが、ハイパーカウンター時はノーマルで敵弾速低下、ブーストでゲージ消耗が加速するが消去が行える。
特に消去は何度使おうが効力低下はしないので、弾幕を貯めたらまとめて消すことができる。
Ver.TS(BL家庭用アレンジ)
『ケツイ 絆地獄たち』の仕様を再現した、ボムスタ型ストロングスタイル。
おおむねケツイの仕様だが、レーザーは据え置きでロックを重ねても縮小しない。
レーザーカウンター
敵のレーザー攻撃は自身のレーザー(と、そのバックファイアことオーラ)で防御することができる。
ただし、太いレーザーはボムスタイルorパワースタイルNORMALモードでは相殺できない。
ハイパーカウンターモード
CAVEお馴染の『ボム以外の回避法』
前作「怒首領蜂大往生」で登場したそれをより拡張させ、攻防一体の切り札となっている。
敵を倒すごとに画面上の“ハイパーカウンターゲージ”が上昇し、これが満タンの時に発動可能。
発動すると、自機の周囲に円状のタイマーが現れ、反時計回りにそれが減少してゆき、なくなると終了。
全ショット・レーザーの攻撃力・HIT数が飛躍的に上昇する他、発動した瞬間(1~2秒間)無敵になれる。
同時に、ショットで敵の弾丸を破壊することが可能となり、その破壊した弾丸もHIT数に加算される。
発動中のレーザー照射によって発動中でもハイパーカウンターゲージを回復できる。
よって、無敵時間を利用して大型敵にレーザーとオーラの二重を当ててハイパー時間中に再使用可能にしてしまうテクニックがあり、これを活用することができれば理論上ほぼ常時ハイパーカウンターモードでいることができる。
敵の弾幕をショットによって無力化できるまさに一騎当千の感覚を味わえるが、デメリットも。
発動中は敵の攻撃が激化(発射ペース・弾速共に1.2倍速)することにより、回避難度上昇。
また、発動する度に「ペナルティランク」が上昇する。(タイマー内側のラインで確認可能。最大5まで)
ランクが上昇するごとにショットの弾丸破壊力が落ちる。
更に、一定数の敵弾を破壊すると、「ジクウコウ」というレーザー発射敵が追加され、ショット発射の阻止を行ってくる。
結果、乱用すると無碍に敵の弾丸を増やしただけになってしまうリスクもある。
その点を踏まえ、要所でその攻撃力・HIT数増加・無敵時間を活かした使用法を構築してゆくこととなる。
スマートフォンモードの場合、発動後自機の移動が不可能になり、画面中央にある矢印マークをぐるぐる回すことにより自機がショットを撃ちながら回転、敵弾を消す。この際にぐるぐる回した分だけチャージされ、指を離すか一定時間チャージすると「パイパーキャノン」を発射し、SMゲージをS寄りにする。
この間自機は全く移動出来ない上に破壊できない敵弾や的に接触するとオートボムが発動してしまうので、アーケードモードとは違い、使いどころを見極める必要がある。
得点システム
敵を倒すとその敵固定の“基本点”が加算されるのに加え、画面上方にある“素点”が増加する。
ハイパーカウンターゲージ満タン時かつハイパーカウンターを発動していない状態でのみ、素点がその時点のHIT数に応じた倍率で増加した分が敵を倒す度にボーナスとしてスコアに追加される。
※参考 獲得得点 = 基本点 +( 素点 × 倍率 )
()内はハイパーカウンターゲージ満タン時限定
素点の蓄積はコンボが途切れるまで継続するため、素点・倍率の両方のお陰で、ボーナス点は乗算式に膨れ上がる。
これにより、下記カンスト事件が生まれるほどボーナス点はインフレ化したのは言うまでもない。
コンボは画面上の「上下に動くゲージが尽きた(ハイパーゲージ非満タンならばハイパーゲージが減少し、それが尽きるまで)」or「ミス」or「ボムを使用した」時点で終了。
ゲージは敵の撃破・ハイパーカウンター発動・蜂アイテム(隠しボーナスアイテム)取得によって増加し、レーザーを照射することで残り1割で下げ止まる。
HIT数はコンボ継続中に倒した敵+レーザー照射時間量によって決定される。
得点を稼ぐ場合、理想的な流れは
・前半はハイパーでHIT数を稼いで倍率獲得
・後半はハイパーを使わないで素点を掻き集める
ということで済む。それを実践するためにいかに効率よく(コンボが途切れぬように)敵を倒すか、ということに終始するというのが本作得点システムの特徴。
また、プラスαの「特殊な倍率掛けテクニック」「得点アイテム量産」といった小難しいギミックが排されているため、ある程度ゲームに慣れたプレーヤーからでも得点稼ぎを意識することが出来る。
まとめ
本作はCAVE作品の中でも緻密に組み上げられたゲームバランスであり、弾幕STG初心者でも1面や2面までならば感覚的な回避で攻略することが可能で、弾幕STG攻略法の基礎をフル活用すれば、あとは要所の注意点を守ることで1周達成ができるという垣根の低さが特徴として挙げられる。
また、特殊な条件を満たすことで、難度が上がった俗称“裏ルート”に突入する等、難易度をプレイ中に調節するギミックが豊富に存在するため、基本ルートから少しづつ、プレーヤーのチャレンジ精神と共にゲームが拡張・成長してゆく作品であることを強調させていただく。
そんな基本ルートである1周目でも満足できない「デカ盛り党」「激辛趣向」の上級者一同にもちゃんと下記のような裏メニューを用意しているあたりCAVEも抜かりが無い。
上級者向け裏メニュー
今作にも2周目システムが採用されており、1週目クリア時点で特定の条件(後述)をクリアしたものだけが行くことを許される。また、ケツイと同じく表2周目と裏2周目の2種類が存在する。
表と裏では2周目開始前の「ロンゲーナ大佐」のメッセージが異なるため、判別は容易である。
『以下の引用は裏二週目突入時の大佐の会話である。』
ご苦労だった。
誠に見事な働きである。
反乱分子は鎮圧された。
未来に帰って十分休んでくれ・・・。
と、言いたいところだが、我々の未来をより輝けるものに、するために、
私はこの時代から新たな秩序を築くことにした。
さしあたり貴公らには私の獄滅極戮兵器群と戦ってもらう。
涙と鼻水の覚悟はよろしいか?
【正に恐悦至極】
[それなくね?]
さらに、今回の大佐のcave語はますます素晴しいものとなっている。
以下は、最終戦前の台詞。
果たしてここまで来たか。
腹立たしいまでに優秀である。
だがもっとも望ましい形に進んできているのはとても愉快だ。
我が未来改竄素敵計画は
君らの強い命を以って
ついに完遂されることとなる。
いよいよもって死ぬがよい。
そ し て さ よ う な ら 。
今作の稼動一月もたたずに真ボスである「]-[|/34<#!(HIBACHI)」の動画がmixiにうpされ、それがニコニコに転載されてその姿が公になった。
その攻撃は開幕強化型洗濯機にはじまり、ビットレーザー、側面レーザーの壁、縦レーザーの柵+ビットショットといった、鬼畜な楽死いものが用意されており、プレイヤーはハイパーショット、レーザーを巧みに使い分けて戦闘を行う必要がある。
また発狂形態では「後光」のようなレーザー弾幕を画面いっぱいに張り、さらにはふぐ刺し+大小青弾が発射され、絶対に避けられないような弾幕だ。IKDの「やれるもんならやってみやがれ!」という狂気が表現されている。
しかし、数日後安全地帯が発覚する。しばらくしてノーミスも達成され、さらには1-5を全繋ぎでスコアカンストし事実上「怒首領蜂大終了」してしまった。
バージョン1.5
上記不具合を受け、その後同年6月24日に『怒首領蜂大復活1.5』がリリースされる。
仕様変更点は以下の通りである。
・スコア上限を2桁増加
・ボム取得時最大数まで補充される不具合の修正
・自機に緑ヘリの追加
・オートボム機能追加
・ゲームバランスの修正
・裏2週の条件変更
・]-[|/34<#!、大佐蜂の体力・当たり判定修正
・パワースタイルでのハイパーゲージの増加修正
・]-[|/34<#!の全ての安置消失
アーケードゲーム情報誌『アルカディア』2008年9月号(通刊100号)のハイスコアにて『怒首領蜂大復活1.0』のボムスタイル部門全てカンストした。
・同年10月15日にパワースタイルとボムスタイルを併せ持った『ストロングスタイル』が解禁された。
2周目への突入条件(ver1.5)
表二周目
「蜂アイテムを35個回収」または「1ミス以内かつ2ボム以内」のいずれかを達成する。
裏二周目
「蜂アイテムを45個すべて回収」かつ「1ミス以内」かつ「2ボム以内」のすべてを達成する。
スマートフォン版の場合は「難易度ノーマル以上で蜂アイテム45個全て回収」 となっている模様。
表二周目と裏二周目の大きな違いは
・雑魚ヘリの吐く弾が1wayから3wayへと増加
・ステージ開始時にハイパーランクが下がらない
・各ステージの中ボスが裏ルート仕様となる
・最後に真ボスが登場する
現在の全国一位スコア(アルカディア調べ)
現在のハイスコア一覧(2009年8月15日CAVE祭り時点)※赤文字は更新
◆Aボム表 342,673,414,683 Clover-TAC
◆Aボム裏 687,634,471,075 Clover-TAC
◆Aパワ表 440,277,199,519 真白
◆Aパワ裏 889,362,700,327 ダメシューターK.K
◆Aスト表 753,545,599,841 chrono
◆Aスト裏 551,199,176,474 chrono@次次回アフターストーリー
◆Bボム表 526,818,205,987 オートボム祭り
◆Bボム裏 572,624,870,115 UNK
◆Bパワ表 488,338,795,520 かがみん
◆Bパワ裏 638,644,008,400 かがみん 2周ALL7000億出し損ねました
◆Bスト表 569,517,564,903 かがみん(終了)@マキシマム高すぎw
◆Bスト裏 787,014,742,668 GFA2-ISO
◆Cボム表 354'932'962'597 かがみん
◆Cボム裏 471,502,408,525 もっちー
◆Cパワ表 455,826,439,742 わっち@隣に○○○君orz
◆Cパワ裏 1,042,851,693,327 ユセミSWY
◆Cスト表 488,807,716,061 TNC@黒箱大往生
◆Cスト裏 367,059,534,694 chrono@げげごぼうおえっ
※意図しない転載ミスなどの可能性がありますので、ハイスコアを狙う方は、アルカディアの一次ソースを必ず確認してください。また、ユセミ氏まさかの1兆越えにより緊急加筆したため他の更新が反映されていない可能性があります。
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