「思い...出した!」とは、同名のライトノベルを原作とするアニメ『聖剣使いの禁呪詠唱』において、主人公・灰村諸葉(はいむら・もろは)が前世の記憶を思い出した際に発する台詞である。
概要
『聖剣使いの禁呪詠唱』(以下ワルブレ)の世界では、遥か昔の遠い惑星で英雄として活躍していた前世の記憶を持ち、現世においても英雄としての特殊能力を扱う事のできる資質を持つ者たちが存在する。そして、その能力は人類に襲い掛かる謎の怪物・異端者(メタフィジカル)に対抗できる唯一の手段であり、そのことから彼ら転生者は救世主(セイヴァー)と呼ばれている。救世主は回想風の「夢」という形で前世の記憶を徐々に思い出して資質を開花させていくが、思い出すペースには個人差がある。
基本的に転生には数千年スパンの長い年月を要し、その間に魂が徐々に摩耗してしまうため、前世が強くない(≒魂が強くない)と転生すらできない。よって、救世主は全員、前世が超人的に強かった人の集まりということになるが、その中でも一騎当千レベルともなるとそんなにいるはずもない。
更にその中でも主人公の諸葉は前世を2つ持つ「最も古き英霊」(エンシェントドラゴン)と呼ばれる世界初の二重転生者である。しかも、それぞれの前世が光技(剣技)と闇術(魔術)で一騎当千レベルというチート仕様であり、そのうえ彼は光技と闇術を組み合わせた太極(インヤン)という技術体系すら作り上げてしまった。つまり、彼が一つ前世の記憶を『思い出す』と、他の救世主たちとはもはや比べ物にならないほどの比率でオールラウンドに強くなってしまう。というか基本的にこの作品、諸葉以外はそうそう思い出さない。
そもそも回想とは「負けフラグ」の代表的な例であり、「回想は負けフラグ」という記事までてきているほどの定番ネタであるが、諸葉の場合は思い出す度に新技で相手を確実に倒してしまうため、視聴者から「お約束をひっくり返す斬新な勝利フラグ」と認識され、ワルブレの代名詞的なセリフとして親しまれているのである。
思い…出せない!
逆に言えば、ワルブレ世界では「回想不能は負けフラグ」なのであり、命を落とす危険すらある。
アニメ第8話でレーシャが「思い…出せない!」のは前世の記憶ではなく現世での過去の記憶だが、これにより精神的に大ダメージを蒙ったスキにコンドラートに身体を乗っ取られ、あたかも闇堕ちしたかのように諸葉に刃を向けるのだった。
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