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『怪盗セイント・テール』とは、立川恵による少女漫画作品、及びそれを原作とするアニメ作品である。
概要
盗まれた品物を華麗なマジックで取り返していく少女と、彼女を捕まえようと奔走する少年が織りなす2人の恋模様を描いた、立川恵の代表作の一つ。
漫画版は『なかよし』1994年10月号～1996年10月号に連載。当初は短期連載の企画であったが、読者評判が良く長期連載に移行した経緯を持つ。後に北米、東南アジアにも輸出され好評を得ている。全24話。単行本は全7巻。
1995年10月よりTVアニメ版が放映され、合間にオリジナルストーリーを挿みながらも原作最終話までを描き切ることに成功している。全43話。
TVアニメ版は『ルパン三世』『キャッツ・アイ』『スペースコブラ』で知られる東京ムービー新社（現：トムス・エンタテインメント）が制作を担当し、テレビ朝日系ゴールデンタイム枠で放映。OP1（1～24話）に 松雪泰子、OP2（25～最終話）に松田聖子を起用したことも話題を呼んだ。特に松田聖子の起用は「原作者と歌手双方の希望」によって実現したものである。
また、1996年には芽美役の櫻井智が所属する『朝倉薫演劇団』によるミュージカルが製作され全国で公演された。公演内容は原作の序盤に準拠し、一部アレンジが加わっている。
ストーリー
聖華市のミッションスクール『聖ポーリア学園』に通う羽丘芽美は、昼間は普通の中学生。
しかし夜になると“怪盗セイント・テール”に変装（アニメ版では変身）し、父譲りの華麗なマジックと母譲りの優れた運動神経を生かし、情報収集担当の見習いシスターで同級生・深森聖良の協力のもと、
「迷える子羊の救済」を目的に盗まれた品物を本来の持ち主に返すべく日夜活躍していた。ある時、聖華市警の飛鳥刑事の息子・大貴（通称「アスカJr.」）は優れた探偵能力を買われて、市長から怪盗セイント・テール専任捜査官に任命される。当初は生意気なアスカJr.に怒り心頭の芽美だったが、その想いはやがて微妙な感情となり、信念を持ってセイント・テールに向き合おうとする彼の真摯さに心惹かれていくのだった。
はたして、二人の関係は・・・
登場人物
羽丘 芽美（はねおか めいみ） - CV：櫻井智
性別：女 年齢：14歳 誕生日：9月29日 血液型：A型
本作の主人公。
聖ポーリア学園中等部2年A組。手品師の父と元怪盗の母を両親に持つ。親友である聖良の発案で夜は怪盗セイント・テールとなり、迷える子羊を救済するために活動している。
飛鳥 大貴（あすか だいき） - CV：岡野浩介
性別：男 年齢：14歳 誕生日：8月12日 血液型：AB型
芽美のクラスメイトで刑事の息子。通称“アスカjr.”
持ち前の正義感でセイント・テールを追い続ける少年。頭脳明晰だが、頭より体が先に動く性格のためセイント・テールのマジックに翻弄されることも多い。常に本能で動き、深いことをあまり考えない。
深森 聖良（みもり せいら） - CV：井上喜久子
性別：女 年齢：14歳 誕生日：7月3日 血液型：B型
聖ポーリア学院に通うシスター見習いにして芽美の親友。
将来シスターになることを心に決めており、放課後は学院の教会で奉仕活動をしている。芽美を怪盗セイント・テールと知っている唯一の人物。
高宮 リナ（たかみや りな） - CV：永島由子
性別：女 年齢：14歳 誕生日：5月19日 血液型：B型
芽美のクラスへ編入してきた転校生。聖華市長の姪。
セイント・テールを追うアスカJr.に好意を寄せる芽美のライバル的存在。婦警になることが将来の夢。
佐渡 真人（さわたり まなと） - CV：森川智之
性別：男 年齢：14歳 誕生日：12月8日 血液型：O型
新聞部に所属する芽美のクラスメイト。
「ネツゾウはスクープ記者の基本」と豪語するキザな少年。当初は芽美に好感を抱いていたが、後に恋愛対象を聖良に変更し積極的にアプローチをかけてくる。好きな言葉はスクープ、スキャンダル、でっちあげ。
羽丘 源一郎（はねおか げんいちろう） - CV：井上和彦
性別：男 誕生日：3月1日 血液型：A型
芽美の父親。職業は手品師。
温厚な人柄で妻子をこよなく愛している。芽美のマジックの腕は彼から受け継いだもの。
羽丘 映美（はねおか えいみ） - CV：榎本智恵子
性別：女 誕生日：10月27日 血液型：A型
芽美の母親。専業主婦。
かつては“怪盗ルシファー”として名を馳せていたが、源一郎との出会いにより怪盗業を引退した。
飛鳥 友貴（あすか ともき） - CV：大塚明夫
聖華市警の刑事。アスカjr.の父親。
原作での登場は無きに等しかったが、アニメ版では出番が大幅に増えている。潜入捜査を得意とする。
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関連項目
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