怪談白物語(かいだんはくものがたり)とは、同人サークル・ないつおが制作したTRPGである。
もしかして:怪談百物語 - フジテレビ系列にて放送された時代劇番組。
概要
ゲームマーケット2012秋にて同人サークル・ないつおが頒布した合同誌『TRPGおまじな大饗宴』に収録されているTRPG。制作担当者は缶コーヒー。
ゲームは百物語の最終盤、99話目の怪談が話し終わったところから始まる。百物語が完成すると世にも恐ろしいことが起きるという。そんななかゲームマスター(以降、GM)が100話目の怪談を話し始める。世にも恐ろしいことを回避すべく、プレイヤー(以降、PL)は100話目の怪談を怖くない話にしようと横槍を入れる。
ゲームの名前の由来は、「百」に「一」足りない「白」から来ている。百物語の完成を阻止するルールから来ているのだろう。
ゲームの進行
詳細はルールブックを参照のこと。
GMはあらかじめ怪談を用意し、そのなかに登場する単語から10つのキーワードを選ぶ。また「話し手の特徴」を1つ選ぶ。「話し手の特徴」は全部で4つあり、キーワードを12つまで拡張できる「おしゃべり」や、稲○淳二風に話し続けなければならない代わりに、PL1人の恐怖耐久値を1度だけ3減らせる「稲川」など、GMが有利になるようなスキルが用意されている。基本的に「話し手の特徴」をPL側に明かす必要はない。
PLは6つある職業のうちの1つと1~6までの好きな数字を選ぶ。あとはフレーバーとして年齢や容姿、好きなファンタの味(実際にルールブックに記載されている)などをお好みで決める。職業にはそれぞれスキルと恐怖耐久値が設定されており、1度に2つ単語を修正できる「科学者」のようなものから、プレイング中ずっといじられ続ける「無職」のようなものまで、様々ある。基本的にスキルが役に立たない職業ほど恐怖耐久値が高く、怪談の修正に何度も挑みやすい。
ここまで決めたらゲーム本編スタート。GMが怪談を話している最中、PL側はキーワードだと思った単語を指定し、「○○じゃなくて××じゃなかった?」「俺の聞いた話だと○○じゃなくて××だったけどなぁ」などと横槍を入れる。その後ダイスを振り、そのPLが決めた数字以外の出目が出たら修正に成功。以降、○○ではなく××と話が修正される。一方、ダイスの出目とPLの数字がかぶった場合、修正は失敗。○○のまま話は進み、なおかつそのPLの恐怖耐久値が1減る。恐怖耐久値が0以下になったPLは、それ以降怪談の修正に参加できなくなる。
例:GM「学校のトイレで幽霊が出たんだけど~」 PL「それって幽霊じゃなくて財宝じゃなかった?」
成功:以降、財宝が出た前提で怪談が進む。キーワードだったら、それをPL側に伝える。
失敗:修正されず、そのまま幽霊が出たとして話が進む。失敗したPLは恐怖耐久値が1減る。
これを繰り返していき、すべてのキーワードを修正することができたらPL側の勝ち。PL全員の恐怖耐久値が0になるか、怖い話のまま100話目の怪談を終わらせられればGM側の勝ちとなる。またいずれかのキーワードを修正できなかったものの、100話目の怪談が怖くなくなった場合は引き分けとなる(一応百物語の完成は阻止できたため)。
PL側の無茶振りな修正ワードに応え、場合によってはアドリブで怪談を修正しつつ、すべてのキーワードをPL側にばれないよう自然と怪談に織り交ぜなければならないため、基本的にGM泣かせのTRPGである。
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関連項目
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